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志望動機よりも会社が知りたいこと

面接
2005-08-07

面接

志望動機をテーマにした記事はたくさん書けます。会社での面接官を1回でもやった経験のあるヒトなら、候補者の志望動機は必ず聞くでしょうし、その際に受けた印象で、小論文が書けます。過去面接をした人数分書けるといっても過言ではありません。  志望動機は、前にも書きましたが、それ自体あまり意味がありません。前日まで考え抜いたことを言ってるに過ぎないし、それを額面どおり受け取る面接官なんて絶対にいないからです。
 では、一般的に会社は何を重要視するのでしょうか?
それは、「就活動機」なんです。自分の会社を受けた理由なんて、実はどうでもいい。どうでもいいというのはちょっと語弊がありますが、本当に聞いていきたいことへのジャブにしているという意味です。  面接官は志望動機を皮切りに、その人の資質を見抜いていこうとしてきます。面接という短時間の場で候補者の資質を把握するには、その人が今日までにどういうポリシーで、どういう業界を、いつくらいから、何社廻って、なんていったことを確認しつつ、その瞬間・瞬間に本人が何を考えてどう行動したか? ということを聞いていくのが一番確実なんですね。
 ここで勘違いがあっては困るので念のため書きますが、実際の面接の場では、この志望動機と就活動機が明確に区分されている訳ではありません。むしろ密接に絡み合っていることが圧倒的に多し、就活動機が志望動機を内包しているのも事実です。この2つをはっきり意図して区分し、質問できる面接官なんて、僕を含めてほとんどいません。  ですが、会社サイドが意図しているかどうか、またこの違いが判っているかどうかは別にして、結果を見れば志望動機より就活動機の方を重視して可否を決めた、っていうケースが多いのです。
 よく、志望動機には「御社が第一希望で・・・」なんていうニュアンスを絶えず回答に散りばめ、熱意を伝えよ、なんてことを書いてある本がありますが、これははっきり言って正しくないです。もちろん戦略の一環で表現方法としてそのように言うとしたら、それは間違ってはないかもしれないけど、それをするかしないかで合否が決まるということは絶対にありません。    会社サイドは候補者の熱意のPRは、ハッキリいって流します。第一志望かなんていうのもその時点では、実はあまり関係ない(これは後日テーマにします)。   なぜか?
 会社には会社ごとの採用スペックがあり、今年はどの部署にどういう資質をもった人間がほしいか?や、会社が経験則で知っている採用したい人物像とかっていうことは採用活動が始まる前に、もう既に決まってるんです。会社は、熱意のあるヒトが本当に欲しいのではなく、将来会社に利益をもたらしてくれるヒト、つまり費用対効果の高いヒトが欲しいんです。、それには、候補者の資質だけではなく、会社側の都合もあります。会社の文化や気質がその人にマッチするかどうかも加味されます。これは候補者の資質は関係なく、会社側の一方的要件ですが、意外とこれって合否の占めるシェアが高い。いかに出来るヒトでも会社に合わなければ実力を発揮しようがないからです。これは大企業より中小規模の会社に多く見られますね。  だから、候補者の人物評価が低い、もしくは会社に合わないと判断されれば熱意の高さに関係なくその人は多分落ちるはずです
 さらに、もう一つ。学生が語る志望動機なんて、あてにならないからです。まだ働くということがどういうことは全然判っていない学生が考える動機は、今その学生が置かれている環境や周りのヒト、現在の心情に大きく左右されます。志望動機を重要視すると、入社後に5月病になるヒトが社内に増えるんです。
 候補者が100人いれば100人とも、真意はともかく、全て熱意や志望度合いをアピールしてきます。ということは、もし熱意が重要視されるなら、落ちるヒトなんていなくなる。でも実際には受かるヒトに比べ、何十倍のヒトが落ちている訳です。  その辺の構造が判っていないと、会社サイドと候補者サイドで温度差はいつまでたっても埋まらなくなるんですよね。ネット上のカキコや、昨年までに内定をゲットした先輩諸氏のアドバイス等は、実は会社サイドから見ると、ピントハズレが多いんです(このことについても、後日テーマにするつもりです)。温度差による影響でね。    就活動機を確認していくと、その人の本当の志向が判ってきます。今そのヒトが口にした志望動機とギャップがあることなんてしばしば。それは候補者サイドでは多分気づかないことなんです。そういうことはよくあることだと判った上で肯定的に見てあげて、真の適性や志向を導いてあげるのが本当の人事マン。しかし、実際は難しい・・・。だから落ちたヒトは、会社の真意が判らず、逆恨みとかしちゃうことがあるんですよ。

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