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シリーズ番外編 「2つの視点」 (2)

番外編
2013-12-30

番外編の続き。


 就活は、企業が学生をふるい落としていくもの。だから学生としては、何とかふるい落とされないように、他のライバルより秀でているところをアピールしなければならない!・・・これは多くの学生に根ざす、就活の定義です。ネットで出回る学生主体のコミュなんかの情報は、この定義が根底にあるものばかりです。


 企業が、学生を採用するために学生を選別するっていうことは、結果的に学生をふるい落としていくのは間違いないことかもしれません。だってエントリーしてきた学生全てを採用する訳にはいかないし、無理に採用スペックに合わない学生を採用して、入社後、簡単に辞められては困るし、それは学生にとっても不幸なことだから・・・こういった想いで、選別していく訳です。


 就活が企業のイベントであるという側面で見ると、学生に根ざす就活のこの定義は正しくないことになります。この定義全てが正しいだろうと思ってしまうから、溢れる情報に溺れてしまうんです。情報に溺れるだけならまだしも、マイナスモードに突き進んでいく懸念の方がコワイ。


 自分の本質が企業の採用スペックに合うかどうかは、自分自身で見れば絶対的なもの。学生が考えるような他人より勝っているもの、なんていうような相対的なものではありません。だから自己PRは 他人より優れていることを考える必要なんてないし、人に自慢できるようなことを探す必要もないんです。ただただ、今この時点のありのままの自分を正確に語るだけ、それで十分ということになります。


 企業の採用スペックというのは、“普通の人”が基準になっています。スーパーマンがほしい訳ではないんです。だから面接は本当は怖くない。・・・のはずなんです。


 よく職種研究で言われることではありますが、例えば、一口に営業職といっても、企業によって求める人物像は違ってきます。法人営業か否か?扱う商品がモノかサービスか?高額か否か?ターゲットは?というジャンルで様々。


 さらに、その企業の置かれているステージの問題もあります(企業のステージについては、「こちら 」を参照下さい)。だから同じ営業職でも企業によって採用スペックは異なるんです。つまり“普通の人”の価値基準が異なるということです。よって自分の性格がマッチする企業に出会うことができれば、ありのままの自分を語ることで、「君は優秀!是非来てくれ!」って高評価を得ることが出来きます。


 ここまで散々、ESや面接で落ちまくっていた学生に、アッサリと内定が出ることがあります。本人にしてみれば、ここまで就活がうまくいってなかっただけに、狐につまされたような気分。たくさん落ちまくって、企業不信に陥っていたところだったりしたら、すっかり自虐的なっていても不思議じゃないでしょうね。


   「なんか、こんなアッサリ内定出ちゃって、今までは一体なんだったんだ・・・?」
   「ひょっとして、俺のこと哀れんで内定くれたんじゃないか・・・?」


なんてね。


 でもそれは自虐的になることではなく、ありのままの自分が、その企業のほしい人物像だったという、ただそれだけの話。単に出会う時期の問題だったんです。就活を始めた当初に、この企業に出会っていれば、早々と内定をゲットしてたはず。


 本当は企業研究の時点で、採用スペックまでジックリ把握できればいいのですが、なかなか学生には判りません。だって、学生は働いたことがないから。加えて生意気な学生は、うんと背伸びした理想の自分を今のありのままの姿だと誤認していることだってあります。こうなったら自分の現時点の姿さえ判ってないんだから、本当なら自分のありのままがピッタリ一致する企業の資料が目の前にあるかもしれないのに、自分自身に関する認識が間違っているので、


   「自分には合わないよ、ここじゃ・・・」
   「この業界はちょっと興味ない・・・」


 っていう感じで、素通りさせてしまう危険性だってある。しかも世間にこれだけ多くの企業があれば、ありのままの自分と、それにマッチする採用スペックを持つ企業に運悪く出会えない可能性だってあります。こうなったらいくら前向きに頑張ってもいい結果が出ず、就活恐怖症になり、鬱になってしまうケースもあります。


 よく学校や就活本で、できるだけ多くの企業にエントリーしなさいっていう見解が叫ばれます。ウザイなあって思うかもしれないけど、僕も学生には同じことを言います。これは持ちダマがなくなると不安になって、自虐的なことを考えてしまうからという理由もありますが、それ以上に多くの企業を視たほうが、採用スペックにマッチする企業に出会う確率が高くなるからという理由の方が大きい。


 自分の性格が社会に認められない・・・とか、ダメ人間のレッテルを貼られた・・・とかって考えるのは全く無意味です。決して自虐的になって落ち込まないように。でも今くらいの時期から夏頃にかけて、そういった学生が増えていきます。自分は必要とされない人間なんじゃないか・・・?ってね。でも内定がもらえない理由は、


   ①今まで受けてきた企業の採用スペックにたまたま合わなかった
   ②ありのままの自分を語っていなかった


 以上2点に尽きます。各々に対し、どう対策を練って方向転換していくかの方法論はひとまず置いといて、判ってほしいのは、そこに、「自分は社会不適格人間である」とか、「自分はがダメ人間である」とかっていう理由は一切存在しないということです。


 学生には未来があります。そこには無限の可能性が広がっています。僕のようなオッサンでも、まだまだ自分の可能性が広がっているって思ってるくらいです。僕は学生に負けず劣らず生意気だから(笑)。もし今壁にぶち当たって、悩んでいる学生がいたら、もう一回ありのままの自分を語っているかを考え直してみましょう。きっと、他人より勝っていることを中に入れている可能性が高いと思いますよ。自分で判らなければ僕が一緒に考えてあげます。


今回の番外編は、もう一つ記事を書きます。

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