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崩すことの重要性 その2

面接
2014-06-03

面接

 前回のマニュアルを崩す、という件に関連してもうちょっと。
 就活と学校の勉強や大学受験との違いについては、これまでにも何度か書いてきましたが、ここが判っていないと、自分のことをダメ人間であると間違った方向で悩んでしまうので、しつこいようですが、再度同様のことを書きます。
 学校の勉強とは、つまり期末試験とか、模擬試験とか、あとは大学受なんかもそうですね。大学に入ってからも試験はあるでしょ?要はそういったもの全般です。そういった学校の勉強の場合、一生懸命試験勉強して努力すれば、良い点数が取れたり偏差値が上がったりと、それ相応の結果になって表れるものです。たまたまその日に運悪く出来が悪かったとしても、出来が悪かった理由は明白になります。ヤマがはずれたとかね。
 でも就活、特に面接は事前にどんなに準備をして、どんなに完璧に受け答えしたとしても、その努力が内定という結果につながるかどうかは判りません。そしてその理由は明白ではないし。何で落とされたのか、受けた方には判らないということです。
 つまり、学校の勉強は点数や偏差値という、ジャッジに絶対基準があったのに対し、就活は相対評価であるということ。相対とは受け答えの完璧さによって合否を決めるのではなく、その人の人物像やキャラ、あとは会社の裏事情などによって決めるということです。絶対基準のジャッジに慣れきっている学生にとっては、場合によれば実にいい加減で無責任なジャッジに見えるかもしれません。
 ちなみに会社の裏事情というのは、 「採用スペックシリーズ7」  と 「同8」  で例に書いた、小遣い10万円のようなものですね。・・・自分で書いといてムカつくけど(笑)。
 合否の判断が相対基準である限り、どんなに頑張っても受かるとは限らないということ。でもだったら本気で就活に取り組まない方がいいのか?って言えば、決してそんなことはありません。シッカリとした準備は必要だし、全力で取り組む必要があります。その上で、相手の判断に身を委ねるという感じです。煮るなり焼くなり好きにしろ!って心境ね。
 この良い意味の開き直りの心境になるためには、マニュアルを作ってそれを覚え、入念に準備をする一方で、本番ではそれを崩して自分の言葉にし、自分の素、言ってみれば生活臭を出したほうがいいんです。完璧な自分を演出するのではなく、普段の発展途上の自分ね。
 これは舞台や演劇のセリフ回しと、ある意味一緒です。台本を読みこなしてキッチリ稽古をすることは重要です。基礎的な動きを身体に染み込ませないといけないから。でもそこでセリフにリアリティがないと、観客の心に伝わりません。演者としての自分のカラーというか。
 自分のカラーとは、面接で言えば生活臭。面接でこれを実践するためには、開き直ってボーーっとすることなんです。そして作られた自分を演じるのはなく、素に近い状態、すなわち生活臭を出す。これによって、面接官は正確に相対評価につなげることができます。
 ですので、ここまで出来れば、あとは面接官の仕事の範疇です。合否の判断は、受けるほうとしてはどうすることもできないので開き直るしかありません。
 何かと落とされることのほうが多い就活。この開き直り精神は、事前に一生懸命時間をかけて準備したマニュアルを、本番でいかに崩していくか?にかかっていると言っても過言ではないでしょう。
 マニュアルが崩れると、面接終了後に学生は、「あーーあ、全く想定どおりううまく行かなかった・・・。ありゃあ全くダメだ。受かるはずがない・・・」って思うんだけど、実は受かっているということはよくある話ですからね。


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