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シリーズ 4 「この職種・部署ってなにやるの?」 会社組織

職種・部署
2018-06-24

職種・部署

会社組織の続き。
 ところで、前回の組織図は、一般的なイメージ図ですが、株式会社の社長の位置ってどこが判りますか?あらためて図をよく見てください。実は上から3番目の箱なんです。これって、大変重要なことなんです。つまり会社には、社長より上に位置する箱が2つもあるということ。
 その箱は1番上が「株主総会」、2番目が「取締役会」と呼ばれ、業種業界、会社の規模を問わず、株式会社であれば必ず存在します。何故かというと、これは商法という法律で定められていることだからです。これが存在しない株式会社は、法律違反になります。図を見て判る通り、法律上、会社で一番エライのは、「株主」ということになります。
 ・・・但し、日本の場合、通常は社長=株主という場合がほとんどだし、社長が実態的には全実権を握っていることがほとんですから、社長はやっぱりエライんですけど。
 まあこの辺は非常に難しいので、そういうもんなんだ、というぐらいの理解でいいです。しかし、企業が大きくなればなるほど、社長一人で物事は決められないんだ、だから組織があるんだ、ということは頭に入れておいてください。
 会社の規模は小さい時、もっと言うと設立間もない時は、社長一人でスタートすることだってあります。この場合、商品を売る方だって、原料を仕入れる方だって、モノを製造する方だって、事務する方だって、全て社長が掛け持ちで行います。つまり社長が仕入れて、社長が売って、社長が代金請求して、社長が事務をする、みたいな。
 こういうステージに会社がいる頃は、組織なんて、あってないようなもの。全体の社員数も数名程度。ひょっとしたら奥さんが社員かもしれない。こういう時代は、社長が全部把握できて、スタッフに指示できるんだから、支障は出ないんです。しかし、会社が成長してくると、社長一人のマンパワーだけでは無理が生じてきます。それでヒトを採用して、お給料を払って、会社の成長(=利益を上げる)を維持しようと、分業体制をとっていきます。
 ヒトの採用は費用対効果です。給料を支払っているのに、会社の成長につながらなければ、配置転換や、最悪クビですね。そうやって、人材を見極めながら会社にとって最善の箱を造り、箱にヒトを当て込んでいきます。その箱の「現在」のカタチが、組織図として表現されるんです。皆さんが、HPや会社説明会で見ている組織図は、まさに「現在」の姿。
 だから、組織図を見ると、会社の成長の過程がある程度イメージできるんです。社長以下数名でやっていた時代に、利益を上げていた組織を、もっと利益を増やして成長していこう!という想いと、みんなで幸せになろう!という夢の結集です。皆さんがいずれ所属する箱には、社長や経営陣のそんな想いが乗っかっているんですね。新卒だろうが中途だろうが、一旦箱に入ってしまえば、一切関係ない。全ては会社の成長に一役買う「人材」となります。
 新卒の皆さんは、総合職で内定を獲得することも多いでしょう。しかし、実際に入社すると、総合職っていう箱は会社には存在しません。それは仮の募集職種。研修が終わると本当の箱に移ります。会社にとって皆さんは利益と成長の源泉。だから、会社は、この学生は当社にとって利益と成長の源泉となり得るか?を見極めようとするんです。
 ところが学生は、会社員というのは利益を上げてナンボ、っていう社会人にとって当たり前のことがあまり判らないので、自己紹介でも自己PRでも、素直に自分の人となりを「発表」してしまうんですね。単なる発表では会社が本当に知りたい費用対効果を伝えることが難しいんです。これは面接をしていて常に感じる会社と学生の温度差ですね。学生は自分がいかにいいヒトかを伝えようとします。でも会社がほしいのは、いいヒトとか関係なく、利益に貢献してくれるヒト。じゃあ利益って何だって言ったら、自分が所属する箱の役割であって、その役割を少しでもイメージできれば、自分の見せ方も違ってくるし、果たして自分が適性があるかもわかってくるんですけど。
 まあこの辺りは、自己PR関連のシリーズを読んでいただければ判ると思います。

 ・・・・・・・・・さて、どうでしょうか?10年経っても、この辺りの説明は難しいなあ。文字にして書くと、何か本当に大変なんだなあ、って感じるかもしれないけど、そんな難しくはないんですよ。一番言いたいのは、会社を大局的に見ることと、全ての箱には役割がある(成長するために存在している)ことが理解できれば、自己PRの仕方も変わってくるし、会社サイドとの温度差もなくなるってことですね。

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