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シリーズ 8 「この職種・部署ってなにやるの?」 生産・製造部門

職種・部署
2018-06-28

職種・部署

生産・製造部門のつづき。

「売上原価を『合理的に』削減する」というポリシーの、『合理的』という言葉の意味合いについて。
 利益を出すためには、売上原価を減らすのは当然です。500円で買ってきた洋服を、知り合いに譲る場合、800円くらいで買ってくれれば300円儲かります。でも400円で売ってしまえば、100円の損失ですよね。カラクリはこれと一緒。
 じゃあ儲けるために、やみくもにコストカットに走っていいのか?というと、そういう訳にもいきません。原価のコストカットを行った結果、商品の魅力や付加価値が落ちてしまったり、味が不味くなったりしてしまえば、全く意味がないからです。ていうか、それは意味がない以上に、会社の存続意義が問われてしまうことにつながりかねません。
 例えば仕入部では、仕入業者の選定という業務を行います。商品のパフォーマンスが高いレベルで維持できるのであれば、出来るだけ安価で安定的に供給してくれる業者を選びたいもの。これは合理的な原価削減であり、会社に貢献していると言えますね。
 でもいくら安いからといって、品質が明らかに劣る材料や基準を下回るようなものを仕入れてしまったら本末転倒。これは市場に見放され、売上減に直結しますので、当然ながら利益は下がります。また、カネがかかるから、品質検査や機能検証も端折ってやっちゃえ!これでコストが半分になった!・・・なんて言うのもダメ。ただ安易に発生コストを減らせばいいという訳ではないことを当然ながら意識する必要はありますね。
 最近は、ニュースで企業の不祥事が後を絶ちませんが、これなんかは、売上原価の部分で、悪さをしていることが多いんです。売上原価は、「こちら」 で書いたエスカレーターのラバーで言えば、下の暗闇を回っている部分。一般消費者には、見えない部分なんです。会社の中にいないと絶対に判らない。ですので、こういう不祥事が明るみに出るのは、ほとんどが内部告発である場合が多い。
 生産・製造部門に配属になる学生は、比較的理系出身者が多くなるでしょう。ただこれは一般論ですが、文系の学生に比べて、理系の学生に多く見受けられるのが、コスト意識の欠如。専門分野の知識があり、会社の成長に貢献しなければ!なんて立派な志を抱いて入社しても、いま自分がやっている業務が果たしてどのくらい会社の利益に貢献しているのか?っていうことを考えないタイプって、結構います。
 あまり会社の数字を見る機会がない箱もあるので、仕方がないのかもしれませんが、社会人としての評価は、プロ意識(=結果を出す)を持っているかどうかに尽きます。社会人にとって結果とは、会社の成長に貢献すること、つまり利益をあげること。これまでも何度も書いてますが、これからもしつこく何度も書きます。そして、これは生産・製造部門も同じです。
 理系の学生を取りたいと考えている会社の面接では、自分のやってきた研究内容を披露すれば受かる!なんて考えてる学生がたまにいますが、これも間違い。やっぱり会社はプロ意識を持ち得る人材を求めているんです。だから、志望動機や自己PRを考える時には「売上原価を『合理的に』削減する」ということをまず念頭において、そこから逆算するカタチで作っていった方が、断然企業の評価は高くなります。
 製造部門は、なかなか表立ってこない部署ばかりです。高品質で独自の商品を造り出す必要もあり、企業秘密を多く抱えている部門でもあります。でもこの部門がシッカリしていないと、会社の成長にはつながりません。なかなか企業研究しずらい部門ではありますが、商品を売る戦力であることは間違いないので、営業部門と関連つけて考えることも1つの手ですね。

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