twitter facebook お問い合せフォーム

シリーズ 19 「この職種・部署ってなにやるの?」 経理部③

職種・部署
2018-07-11

 経理部の業務で、もう一つ、大切なものがあります。それは「税務に関する事項」です。要は、会社として、払うべき税金を計算して、税務署に支払う業務です。税務は、会社の通信簿作成と密接に絡んでいます。どんな会社にも年に一度、本決算という大イベントがあります。毎月作成してきた通信簿12か月分の総まとめです。
 以前、営業部門の記事のところで、会社の経営理念の話を書きました。経営理念は、新卒の会社説明会でも、詳しく説明されるでしょうし、学生サイドも、これを志望動機の根幹に据えることが多いので、馴染みがあるでしょうね。
 その経営理念を成就するために、会社は商品を売りまくり、利益をあげることで成長し、自己実現を図っていくということも書きました。その成長の度合いを、数字で客観的に表したものが通信簿になります。
 通信簿のことを正確にいうと、「貸借対照表(バランスシート)」「損益計算書」「付属明細書」「キャッシュフロー計算書」・・・難しい言葉が並ぶので、これ以上書きませんが、いろんな種類があり、これらは法律で、作成法上や表現方法もキッチリ決まっています。
 これら通信簿を作成後、その結果を基に、会社が支払うべき税金を計算して支払います。会社の税金は、結構多岐に渡るし、計算もめんどくさいので、規模の小さい会社は、税理士にお願いするケースがほとんど。でも上場企業は、原則として内部(つまり社内)で計算しています。
 実は、経理部が通信簿を作ることと、税金を支払うことは、業務上はもちろんしっかりと繋がっているのですが、一方で、この2つの業務の指針となっている法律が、全く異なるものなんです。通信簿は「商法」、税金計算は「税法」で、この2つは、たまに見解でケンカすることがあり、経理部の人間も困ることが多い。まあこれは、話し出すと眠くなるので、そういうもんなんだ、くらいの理解でいいです。経理部に配属になった人は、その時しっかり覚えて下さい。
 あと、これは、本当は無いに越したことはないのですが、何年かおきに「税務調査」という非常に嬉しくない業務が入ってしまうことがあります。税務署が会社にやってきて、払い忘れてた税金はないか(申告漏れはないか)?を、ご丁寧にも調べてくれる訳です。たまに有名芸能人の、○億円の申告漏れ!なんてニュースが流れることがありますよね。これなんかは、まさに税務調査を受けた証。見解の相違もあるので、決して悪人じゃないんだけど、ニュースになると、何となく、悪さしてお金を溜め込んだな、みたいな印象になってしまい、ちょっとかわいそうなときもあるけどね。これがあると、まず間違いなく追加の税金を支払う(追徴課税)ことになるし、踏んだり蹴ったり。   
 以上が経理部の説明なんだけど、最後に、財務部との関係について触れておきます。ここまで書いてきた内容で判るように、財務と経理は業務上、一本の線で繋がっています。兄弟部署。でも実際は水と油の関係。これは、別に仲が悪いという訳ではなく、カネを実際に扱う部署と、その結果を記録する部署が同じではマズイ、という意味なんです。お小遣いを使う人と、使い道を記録する人、これは個人ベースでは、同一人物でも構いませんが、会社だとマズイ。不正がまかり通る可能性があるからなんです。もし財務の責任者が、自分の架空口座に勝手にカネを振り込んで、その記録も自分で出来るとすれば、その不正は埋もれてしまうから。これを防ぐために、常に財務と経理はお互いの仕事をチェックし合い、睨みをきかせています(これを内部牽制といいます)。
 財務部と経理部。書き言葉にすると、難しくなっちゃうなあ。まあでも、実際に業務を行ってみると、ルーチンワークがほとんどだから、飛び込んでしまえば意外と簡単なんだけどね。




▲PAGE TOP