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シリーズ 14  会社サイドから視る「自己分析」 ~キーワードから考える②

自己分析を知る
2019-01-19

自己分析を知る

例2 「リーダーシップがある」というキーワード    これも、自己PRでよく登場するキーワードです。このことを説明するエピソードとしては、実は例1の「積極性」「行動力」と同じような場合が多いのも面白いところですね。つまり、サークル立ち上げネタや、アルバイト統轄ネタ、あとは、自分で企画したゼミ旅行ネタ・・・なんかです。     気分を害する人が現れることを承知で書きますが、学生が自分のことを表すキーワードとして、「リーダーシップ」を用いる場合、僕なんかが聞くと、「まだまだカワイイもんだなあ」って正直思います。学生が考えている「リーダーシップ」というのは、実は、仕事ではリーダーシップにはならないレベルだってことが、意外とあります。特にサークル立上ネタや、ゼミ旅行ネタのような経験で「リーダーシップ」があったとするならば、会社にいる従業員は、ほとんど全てリーダーシップがあることになります。     なぜかというと、仕事っていうのは完成形がないからです。会社というのは、成長していくために、常に市場のニーズを汲み取って、経営方針や事業計画が年度ごと、あるいは半期ごとに変わっていくのは当たり前。そうすると、各部門(営業とか、生産技術とか、管理っていうことです)が、利益を上げていくために、柔軟に取り組みを変えていかなければならない。営業部門の人間が売上をあげるために、現状の職務をこなしながら、今よりもっと工夫や改善意識を持って取り組むのは当たり前の話。管理部門だって同じです。利益目標を達成するためには、ルーチンワークをこなしつつ、今よりもっと合理的・効率的な方法があるんじゃないか?って考えるのは当たり前の話。     逆にこういう考え方ができないと、デキル社会人にはなれないけどね。少なくともこのご時世、お給料は上がっていかないでしょうね。     こうやって、何かを改善しようとした場合に、自分ひとりだけで結果が出せるものって、ひとつもありません。加えて、政治や官僚の世界ではないですが、会社にだって既存勢力というものが必ずあります。今やってる仕事を守りたい、って考える人たちのことです。学生と違って、社会人というのは、生活がかかってきます。守るべき家庭もあったりする。これは会社のもう一つの現実です。学生のように身軽ではない人が、たくさんいるんです。     でも、会社の仕事が硬直化するのは、非常によろしくない。市場の変化に、タイムリーに対応できない可能性があるから。だから、改善意識を持って仕事をしている人って、会社にとっては大切です。新卒で採用する学生には、そういう社員になってほしいと、どこの会社も考えているし、そういうポテンシャルを持った学生を見極めようと考えています。     同じ会社で同じ目的の仕事であっても、部門や部署が違えば、意見や思惑が全く違ってきます。ひょっとしたら、どんなに画期的で、有意義な改善内容であっても、既存勢力の生活を脅かす、つまり仕事を結果的に奪ってしまうような内容であれば、何やかやと言って、潰しにかかってくるかもしれません。そういった色んな利害関係が混じったプロジェクトの中で、確固たる意思と自信、そして会社の利益に繋がるという説得力、そして実行力がある人が、会社で通じる「リーダーシップ」というやつです。     学生が自己PRで主張する「リーダーシップ」で、これがイメージできない場合があるのは、例えば、サークルを作って皆を引っ張った、とか旅行を企画して成功した、とかっていう場合、参加している人間のほとんど全ての利害関係が一致していることが背景にあります。つまり、好きだからサークルに参加してる訳だし、興味があるから旅行に行こうって思う訳です。年恰好も似たり寄ったり。このエピソードで「リーダーシップ」を語るのは、ちょっとインパクトに欠けるのが判るでしょうか?     ・・・念のために言いますが、僕はサークル立上や、ゼミ企画旅行のエピソードが無意味だと言ってる訳ではありませんよ。そういうことをやってない人に比べたら、自分の成長を促した、非常にすばらしい経験だったと思います。僕が言いたいのは、この話で「リーダーシップ」を説明することに、無理があるということ。少なくとも、面接では納得性にかけます。最後は「判断つきかねるヒト」になっちゃいます。     前にも書きましたが、学生の陥りやすいワナの一つがこれです。自分にはリーダーシップがあるんだ!って、何かの影響(友達の評価、学校でやった適性試験の結果等々)で洗脳されており、リーダーシップというキーワードありきでエピソードをつなげているということ。これは順番と方向性が違うのが判りますよね?せっかくこういったすばらしい経験をしてるんだから、もっと柔軟に考えれば、自分を表現するキーワードが隠されているはず。だから、質問1では、難しいことを考えず思いつくままピックアップしてほしいんです。     全部リンクしてるでしょ?決して難しくないですよね?    サークル立上ネタなんかで、自己分析を進めて行くポイントは、    ①そもそもサークル立上は何人でやったのか?
→ たまたま立上メンバーだっただけで、本当は別の人間がイニシアティブを取っていたのではないか?    という会社サイドの懸念を解消する説明が必要。    ②人間の対立で亀裂が生じるような事件がなかったか?
→ 利害関係のぶつかり合いで、どういう解決をしたか?その際の自分の役回りも重要。    ③円滑な維持運営のためにした工夫(改善)
→どんな些細なことでもいいから、自分がこれをやったから、よくなった!という逸話があれば最高。     まあ、ザッと書いてこういう感じでしょうかね?とにかく自己PRは、会社サイドのゴールを意識して考えることが重要です。上記①から③までが含まれていれば、少なくとも自己満足的な自己PRではないはずだし、サークル立ち上げということに関して、説得力が出ると思いますが、いかがでしょうか?       つづく。   

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