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シリーズ 21 『会社の視点でエントリーシート(ES)を考える』 ~キャッチコピー②

エントリーシートの考え方・書き方
2017-02-20

エントリーシートの考え方・書き方

エントリーシートの「自己PR」で、必要要件である時間の概念が含まれない代表例として、  ①キーワードとエピソードがリンクしていない。
②キーワードに懲りすぎ(奇抜さがある)。
③目立とうと、絵やキャッチコピー等を駆使している。
   の3つを代表例として挙げました。   まずは①。これは、今までも本シリーズの中で、テーマとして書いてきたので、内容自体は判ると思います。キーワードは、現在の自分であり、エピソードは過去の自分。当然ながら、自分自身のことを説明している訳だから、キーワードとエピソードは、密接につながっているはずです。過去と現在がつながっているからこそ、未来までイメージできるんです。それが、キーワードとエピソードがバラバラだと、過去と現在が寸断されて、未来にもつながらないことになります。これによって、具体性及び納得性のない自己PRになるんです。   だから、何度も言いますが、キーワードありきで自己PRを考えてはダメなんです。現在から逆算して過去を考えると、改ざん性が出てきて当然。これは、自然の法則にも逆らってるでしょ?時間は、過去から現在に流れていくものだからね。   そして②。③にも通じることではありますが、市販のマニュアル本の中には、自己PRでは目立つために個性を出せ!という見解もあります。人事担当者の目に留まって、印象に残ったほうが有利だから、というのが、その理由の大半です。   僕は個人的には、この見解は正しくないと思っています。こういうことを書く人は、本当にプロ意識を持って、人を採用したことがないのではないか?って思っちゃいますね。理由としては、キーワードに懲りすぎたり、絵やキャッチコピーを用いると、それ自体に踊らされて、結果的に時間の流れが組み込まれない場合が多いからです。   エントリーシートの回答は、制限文字数があります。書ける量が、少なくなれば少なくなるほど、具体性が加味できなくなることが多いものです。状況説明に文字を費やせなくなるからです。ただでさえ制約があるのに、自分で率先して制約してしまって、どうするんだろう・・・?って思います。凝った(奇抜な)キーワードや、キャッチコピーって、それ自体が、すでに抽象的なんですよね。以前読んだ自己PRでこんなものがありました。  「私は、惑星で言うと木星です!」   理由は、木星って衛星をたくさん持っていて、その惑星をしっかり掴んで離さない。しかも、常に一定の距離を保っていて、そこに恣意性もない。・・・要は、リーダーの器がある、ってことを言いたかったのでしょうが、皆さんは、これを読んで、その人がホントにリーダーの器があるかどうかって、判断できますか?だいたい木星のような人間ですって言われて、どんな人間かイメージできる訳がないんです。どうしても球体の惑星しか頭に浮かんで来ず、「この人は太ってるんだろうか・・・?」なんて変なイメージがつきます。まあ百歩譲って、その部分を許容したとしても、実際に、リーダーとしての器があるエピソードを書いてくれないと、全然未来につながらないし。   「私はお米のような人間です!」とかっていうのも、同じですね。常に食卓に登場して、何にでもマッチし、物事を中和する役目も果たし、そして粘り強い・・・笑点なら、ざぶとん一枚!って感じだけど、エントリーシートを読む担当者は、残念ながら、歌丸さんでもなければ、山田君でもありません(笑)。   絵とかもそうです。初めから質問に、“絵を用いて説明して下さい”と、書いてあれば話は別ですが、絵を用いて、人間性がイメージできたエントリーシートに少なくとも僕は、一度も出会ったことはありませんね。せいぜい、「ああ、この子は絵が上手だなあ・・・」っていう感想くらいです。でも、自己PRで絵の上手さをアピールしても、採用スペックにつながらなければ、無駄な苦労です。   自己PRの本質は、自分のことを具体的に説明して、相手に納得してもらうことです。ということは、自ずと普通で、無難な文章構成になってくるはずなんですよね。奇抜なものや、凝ったものは、必ず人事担当者の、仕事のリズムを乱します。何度も読み返さないといけなくなる。何回読んでも内容を理解できす、はいご苦労さん・・・、ってことになりがちなんです。   自己PRに、時間の流れを組み込む必要がある、っていう見解をハッキリ書いたマニュアル本って、恐らく無いのではないでしょうか?でも、僕の意見が特別な訳ではなく、人事担当の立場に立ってみたら、自然に判ることだと思ってるんだけどなあ。   ここまで読み返すと、何か、小理屈ばかり書かれているような印象を抱く人もいるでしょうが、それは、僕が書き文字で表現しているからです。どこの会社の人事担当者でも、こういうことを無意識のうちに考えているものなんです。“こういうこと”というのは、学生のポテンシャルの探るということです。ポテンシャルを探るには、過去の体験から、今の自分を語っている箇所から探るのが、一番確実だし、それしかない。だから、学生の自己PRの書き方は、  「私は、リーダーシップがあります。大学入学時から続けている○○サークルの・・・」   っていうお決まりのパターンが、受け手には一番判りやすいんです。そこに、奇抜さや凝ったものはいらない。普通の実体験を書いていけば、それでいいんです。あとは、キーワードがエピソードとリンクしているかに神経を使うだけ。だって奇抜さや、キャッチコピーからは、その人の未来は絶対に読み取れないから。   とにかく自己PRに必要なのは、時間の流れです。それ以外のことは、考える必要なんて一切ありません。そうやって出来上がったものが、「次のステップに進める」、“無難”なエントリーシートであることは確実ですよ。  つづく。

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