twitter facebook お問い合せフォーム

シリーズ 22 『会社の視点でエントリーシート(ES)を考える』 ~同じ質問=同じ回答

エントリーシートの考え方・書き方
2017-02-22

エントリーシートの考え方・書き方

ここから、エントリーシートにおける「志望動機」の本質論です。      エントリーシートにおける志望動機は、 『曖昧で、間口の広いものを書いても良い。使い回しも構わない』、ということでしたね。自己PRと異なり、随分遊びの部分があるように感じられます。        それは、ある意味当然です。だって、面接では志望動機って、あまり重視されないからです。この辺りの詳しい見解は、「志望動機よりも会社が知りたいこと」 と、「志望動機シリーズ」 を参照願います。        もちろん、面接の基本的パターンとしては、「簡単に自己紹介して下さい」の後に、自己PR関連の質問が飛んで来るか、志望動機関連の質問が飛んでくるか、っていうどっちかだとは思います。        自己PRというのは、学生のポテンシャルを視る上で、非常に大切な質問です。一次面接が終わって、二次や最終まで進んで面接官が変わっても、必ずと言っていいほど、その時その場にいる面接官に、同様の質問をされます。そのくらい重要な質問だということです。        ・・・ちなみに、一つの会社の面接で、一次面接と二次面接で同じ質問をされた場合、回答内容を変えたほうがいいのか?っていう質問を、たまに学生から受けることがあります。この場合は、自信を持って、同じ回答をしましょう。相手によって、また面接段階によって、回答を変える必要は全くありません。その回答から、どういう返しがくるかは、面接官によって違うし、一次と二次でも、その質問の意味合いが違います。だから、変に回答を変えると、突っ込んだ質問をされた時に、前回言ったことと、ニュアンスに相違点が生まれ、評価ができなくなる可能性があります。        一方で志望動機。志望動機は自己PRに比べ、その企業に対する熱意とかは、特に必要ではありません。もちろん受けるからには、その会社の基本的情報(売上、資本金、取扱商品、現在力を入れていること等)は把握しておく必要がありますが、その会社にしか通用しない志望動機は、あまり意味がないんです。        但し、前の話を繰り返すことになり恐縮ですが、本当にその会社に行きたい!って思っていて、ものすごく企業研究していた場合は、どんどんアピールした方がいいですよ。でも、明確な意識を持ち、その会社だけしか視えてません!っていう学生は稀だし、むしろ、自分の気持ちが中途半端な状態で、研究成果を話しても、揚げ足を取られて言葉に詰まるのがオチ。当然ですが、その会社のことは、その会社に勤務している社員の方が詳しいんです。生半可な付け焼き刃の知識では、面接官に勝てる訳がありません。        面接官も、このことを当然のごとく理解しています。“このこと”っていうのは、学生が、自分の会社だけをメインに考えて就活してない、ってことです。だって数年前は、面接をしている人事の社員だって、学生として就活をしていたんだから(笑)。        だから面接官は、学生の志望動機が、まだまだしっかり固まっていないっていうことを知っています。知っているからこそ、逆に志望動機を聞くっていう場合もあるんですけどね。果たしてこの学生は、内定を出した際に、ウチの会社に来てくれるだろうか?っていうことを確認したいっていう思惑ですね。これは、候補者のことを高く評価していて(少なくともそのステップの面接では)、逃げられたくないって考えているのであって、決して圧迫ではありませんよ。        念のために言っておきますが、僕が言っているのは、特定企業に対する熱意はあまり重視されない、という意味ですよ。社会に出て働くということに対する熱意、つまり就活動機は非常に大切です。        極論すれば、       「まだ何をやりたいのか、ハッキリとは見えてないんですが、社会に出てバリバリ働きたいという気持ちだけは、メチャクチャあるんです。でも判らないんです・・・」        っていう感じの学生。決して、体育会系っていう意味ではなく、これが本音だ、っていう学生って、恐らくたくさんいるのではないか?って、僕は個人的には思いますね。こういうタイプの学生が、特定企業の志望動機をいくら考えても、所詮、それは上っ面の意見にしかなり得ません。だから、面接官がその部分を質問しても、短い面接時間の中では、結局お互いの悪い印象しか残らないんです。        “バリバリ働きたい!”っていう気持ちが、本物かどうか?は、その学生の就活動機(働く動機)は何なのか?を探っていけば、真意が判ってきます。僕に言わせれば、その学生の“やりたいこと”は、自己PRを中心とした質疑応答の中から、面接官の方が見出してあげるというのが、「デキル面接官」であると、個人的には思っています。        面接官は、人事部員であることが多い。人事部のドメインは、適材を適所に配置すること。ということは、オドオドしている学生から、適性を見出すことは、むしろ会社サイドの仕事だと思います。・・・残念ながら、そういうポリシーで人を視ている面接官ってなかなかいないですけどね。        話を戻しますが、志望動機それ自体が重要視されないといっても、即座に信用できないかもしれません。しかしこれは本当です。その証拠に、志望動機を書かせる質問がないエントリーシートは、実は、たくさんあるんです。       つづく。  

▲PAGE TOP