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シリーズ 23 『会社の視点でエントリーシート(ES)を考える』 ~擬似面接の亡霊①

エントリーシートの考え方・書き方
2017-02-23

エントリーシートの考え方・書き方

 前回は、「志望動機を聞いてこないエントリーシートはたくさんある」というところまで書きました。      志望動機を聞いてこないエントリーシートって・・・?って、半信半疑かもしれませんね。でも今、手元にあるエントリーシートをテーマにしたマニュアル本を、よく見返してみて下さい。持ってない人は、後で本屋さんに行って、ページをめくってみて下さい。結構あると思いますよ。志望動機を聞いていないエントリーシートって。        ちなみに、ここでいう志望動機は、「その会社自体を志望する動機」っていうことです。例えば、「企業を選ぶポイントは何ですか?」とかっていう総論的な質問とは、切り分けて考えて下さい。これについては、後日テーマにします。        エントリーシートで志望動機を聞く一番の目的は、何だったでしょうか?それは、「とりあえずエントリー層」を見抜くことでしたね。と言うことは、「とりあえずエントリー層が存在しないか、極端に少ない」っていう会社は、志望動機を聞く必要なんてないんです。だって、エントリーシートで次のステップに進めば、みんな参加して来るんだから。こういったエントリーシートは、人気企業や有名企業、大企業等に比較的多くみられる傾向があります。        僕なんかは、新卒で入社した会社を除けば、規模が小さく比較的知名度もない会社ばかり見てきたので、エントリーシートに志望動機の質問はキチンとありましたし、面接でも一応聞きます。これは、新卒・既卒者問いませんね。なんで、ウチの会社のような小さい会社を選んだのだろう・・・?って、逆に興味津々(笑)。        でも有名企業は違います。エントリーシートを通過させた学生が、次の選考に来ないなんて考えません。自信満々です。僕が知ってる某有名ホテルでは、エントリーシートに志望動機の「し」の字もありませんでした。人事部の人に、このことについて聞いてみると、「他に確認したいことがたくさんあるのに、志望動機なんかにスペースを割くのはもったいない」なんて、ベンチャー企業の人事担当が聞いたら、気を悪くしそうなことを平気で言う(笑)。        まあ、これは業界にも寄りますけどね。一般論になりますが、特にホテルやレジャー業界、百貨店・スーパーのような業界は、そこで何をしたいか、ハッキリイメージできているかは別として、どうしてもその業界!っていう志向の学生が多いんです。なかには、特定の会社に憧れて、絶対そこ!っていう人もいますね。もちろんスーパーなんかは、中堅どころの企業になると、「この学生は、当然イオンやヨーカ堂にもエントリーしてるんだろう」って理解してますので、自分のところが第一志望かどうか?ということを、エントリーシートの選考では、一般的には考えません。志は面接で直接、学生本人の目を見ながら聞いた方が、確実だからです。        これが、商社や金融業界になってくると、とりあえずどこでもいいから内定もらえれば!っていうタイプの学生が多いです。銀行なんかで言うと、個人的な事情や嗜好の問題はあっても、どうしても三菱東京UFJ銀行がいいんだ!って、信念持ってる学生は少ないですから。銀行なら三井住友銀行でもいい!っていう学生が圧倒的。        ただこれは、どっちが良いとか悪いとかっていうレベルの話ではないですよ。これは「働く動機」の問題だから。ホテルやレジャーのような業界を希望する学生の働く動機と、メーカーや金融業界を希望する学生の「働く動機」は、根本的に異なっていることが多いです。自ずと企業選びのポリシーも、変わってきて当然なんですよね。        ・・・僕の過去のブログを読んでくれている方にとっては、「働く動機」ってよく出てくるキーワードだし、就活の一番のポイントだってことも理解していただいているでしょうが、文字が多くて理屈ばっかりで、あまり昔の記事まで読んでないよ、っていう方もいるでしょう。→ 「働く動機」          さて、エントリーシートに志望動機が書かれていない理由として、以上のようなものが挙げられることが判りました。こういう企業は、面接でも志望動機を質問してこないかもしれません。でも学生にとってみれば、志望動機を聞いてこないのは”不安”この上ないでしょうね。        就活を真面目に真剣に、そして前向きに捉えている学生ほど、色んな情報を入手したりするものです。この行為自体は、非常にすばらしいことだし、頭も下がる思いなんですが、そうすると、世の大勢というか、いわゆる就活の“常識”に、知らないうちに囚われてしまうことってあります。        そういった、就活の“不安”と“常識”が相まって、時として、間違った行動に出てしまう学生をよく見かけます。僕としては、これは何としても避けてほしいことなので、エントリーシートとは趣旨が異なりますが、ここでちょっと触れたいと思います。        “常識“って、どういうことかというと、例えば、学校なんかで擬似面接を行なってもらった場合を考えてみます。擬似面接において、面接官役になる人って、学校の職員さんだったり先生だったり・・・色んなパターンがあるでしょうね。擬似面接の目的は、       ①面接の雰囲気をバーチャル体験すること
②面接時に使うビジネス会話を練習すること 
③想定された質問にスムーズに回答できるよう訓練すること
       などが一般的です。①と②は、まあいいでしょうね。これは、非常に意味のあることだから。問題は③です。ここを是非とも注意していただきたいのですが、想定された質問に回答する訓練というのは、あくまでも会話の訓練が主なんです。つまり②と③は同じ目的なんですね。でも②については、例えばビジネス用語とか敬語とかって、表面的な意図として捉えてしまい、③は、いつしか回答のテクニック論にすりかわってしまう場合が多いんです。        このように、②と③を分けて考えてしまうと、その時点で擬似面接の本来の目的を逸脱していることになるんですが、これだけでは判り難いでしょう。でも繰り返しますが、非常に重要なポイントです。ここも多くの学生を惑わす要因の一つであると言っても過言ではないくらい。       つづく。  

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