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シリーズ 24 『会社の視点でエントリーシート(ES)を考える』 ~擬似面接の亡霊②

エントリーシートの考え方・書き方
2017-02-24

エントリーシートの考え方・書き方

擬似面接の目的である、     ①面接の雰囲気をバーチャル体験すること
②面接時に使うビジネス会話を練習すること
③想定された質問にスムーズに回答できるよう訓練すること
       のうち、②と③に関する勘違いの説明の途中でした。説明の前に、趣旨をもう一度書きますが、これは「いわゆる、就活の“常識”に、知らないうちに囚われてしまう」ということの危険性に関してが、メインテーマです。擬似面接は、あくまでもその一例であり、擬似面接の必要性の話ではありません。誤解しないように願います。        擬似面接で意識しておかなればいけないのは、③を「テクニック論と取り違えないようにする」ことです。        テクニック論と取り違うって、例えばですが、学校の先生に、今日の放課後に、擬似面接をやってもらったとします。そこでは、自己PRと志望動機を質問されました。この2つは、エントリーシートの東西の両横綱だから、まあ定番でしょう。これはこれでいい。問題はその後です。        学校の先生が面接官役をやって、あなたが自己PRと志望動機に対して、上手に回答出来なかったとします。そうすると、面接官役の先生は、今までの経験から、色んなアドバイスをしてくれます。そうして、「じゃあ、来週もう一回やろう」って感じになります。そうするとあなたは、週末に色々と自己PRと志望動機を練り直します。そして再トライ。そしてまた後日・・・。それを繰り返すうちに、いつの間にか、自己PRと志望動機については、自分なりに完璧な回答が出来上がってきます。        ・・・どこが問題なのか判りますか?判らない人もいるでしょうね。でもこれは危険信号なんです。        もちろん自己PRや志望動機を、自分なりに固めることが危険だと言ってる訳ではありませんよ。これは非常に大切です。そうではなく、僕の言う危険信号とは、「自己PRと志望動機に対する回答が、自分自身に刷り込まれたこと」なんです。        バーチャルである擬似面接で、志望動機の回答方法について、何度も訓練されると、実際のエントリーシートや面接でも、志望動機があって当たり前!のような錯覚に陥ってしまうことって、人間なら誰でもあります。しかも、何度も訓練してもらったので、バッチリ暗記できてるしね。少なくとも、これだけはいつ聞かれても大丈夫・・・って手持ちの数少ない武器になっているはず。        さらに、就活における、会社サイドのゴールをイメージできていない学生にありがちなんですが、世間の“常識”では、自己PRと並んで、志望動機も重要である、と言われています。ネットの情報でも、「あの企業では、志望動機の質問で、いかに熱意が伝わるか?が、分かれ目らしい」なんて、もっともらしく書かれていたりします。また、友達と情報交換をしていると、「あそこの企業は、必ず志望動機聞かれるらしいよ・・・」とかね。これを聞いて、気にならない学生なんていないはずです。それは痛いほど判ります。        そういった情報の積み上げで、いつの間にか自分の中に、一種の“常識”が出来上がります。擬似面接によって刷り込まれ、周りの情報で踊らされて、いつしか出来上がった「志望動機が重要!」っていう“常識”です。一般論としては、志望動機は重要です。でもエントリーシートや面接で、志望動機を聞いてこない会社も、現実にはたくさんある。        「志望動機は重要!」という“常識”を持った学生が、たまたま志望動機を聞いてこない会社を受けたら、どうなるでしょう?自分に置き換えて考えてみて下さい。断言できますが、疑心暗鬼が生まれ、不安でいっぱいになるはずです。だって、自分にとって、その会社は“非常識”な状態なんだから。ひょっとしたら、ひっかけじゃないのか・・・?他のライバルたちには、志望動機が書いてあるエントリーシートが届いてるんじゃないのか・・・?質問の裏を読み取って、志望動機を言わせることを狙っているんじゃないか・・・?実は、自分は初めから、落ちる運命にあるんじゃないか・・・?        なんていう感じですね。多かれ少なかれ、そういう心境になるはずですよ。        その結果、その学生が、実際にどういう行動するか?というと、エントリーシートに、無理やり志望動機をくっつけて書いたり、面接で質問の意図に反して、強引に志望動機を言ったりすることになるんです。志望動機は、訓練したり暗記してるので、自信持って言えるしね。        以前、相談に乗っていた学生で、実際にそういうコがいました。ある旅行会社の面接で、最後まで志望動機が聞かれず、面接官に「最後に質問はありますか?」って言われた時に、「・・・すみません、志望動機を言ってもいいでしょうか・・・?」って聞いたらしい。そこでは言わせてもらえたのですが、結果は不合格でした(志望動機をアピールしたことで不合格になったのかどうかは定かではないですけどね)。        これは、百害あって一利なし、です。聞かれていない質問には、答える必要なんてないんです。極論すれば、もし仮に、自己PRを最後まで聞かれなければ、ムリに自己PRする必要もないのです。変な“常識”に囚われて、強引に自分の世界に引っ張っていくと、質問の趣旨を理解していない、と判断されることになります。        だって、就活は双方向性のもの。特に面接は、コミュニケーションなんだから。        エントリーシートや採用面接は、素直な質問ばかり。決してひっかけなんて存在しません。ひっかけて判ることなんか一つもないんだから。特に志望動機は、学生サイドと会社サイドの認識の温度差が大きい事項。決して、大勢や常識に惑わされないで下さい。この辺りで右往左往したら、自分の本質が相手に伝わりにくくなるだけです。        すっかり話が横道にそれてしまいましたが、エントリーシートの志望動機に戻りますね。       と言いつつ、つづく。  

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