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シリーズ 29 『会社の視点でエントリーシート(ES)を考える』 ~文字数の違い②

エントリーシートの考え方・書き方
2017-03-02

エントリーシートの考え方・書き方

 受けようと思っている企業のエントリーシートを、初めて目にした時、やっぱり最初に気になるのは、「どんな質問があるんだろう・・・」ってことですよね?自己PRに関する質問から始まって、志望動機系に進み、あとは、将来像とか、時事問題的・・・。ああどうしよう? ・・・まあそういう感じでしょう。      ところで皆さんは、エントリーシートの質問に対する回答に与えられた文字数って、どのくらい意識しますか?文字数指定がなくても、記入枠の大小でも同じなんですが。まあ、意識するのは、「質問1は、うまく文字が収まったけど、質問2は、軽く超えてしまいそう・・・。質問3なんて、逆にうまい回答が浮かばないから、いつまでも埋まらないよ。」っていう風に、自分の回答ありきで文字数を見ていますよね。        では、会社サイドはこの文字数の決定にどういうポリシーを持っているのでしょうか?        僕が、学生からエントリーシートの添削とかを頼まれると、その前にまず聞くことは、「全部の質問を教えて」ということと、「各々何文字指定になってるの?」っていうことです。これを確認しないと、添削のやりようがないんです。        質問全てが、例えば200文字で統一されており、質問内容も、至って普通の内容で構成されているエントリーシートの場合、一般論としては、その企業はエントリーシートに重きを置いていません。あくまでも面接重視です。ここで落ちるとすれば、“とりあえずエントリー層”が中心です。        それでは、200文字っていう字数を聞いて、皆さん、どういう印象を持ちますかね?そんなに書けない!っていう人がいたら、その人は書けないんじゃなくて、書くべきネタが固まっていないんです。自己PR関連の質問だったら、過去の掘り起こしを丁寧に行ってないとか、働く動機を書き出してない、とかっていう段階だと思います。        実際に書いてみれば判りますが、200文字って、意外とアッサリ超えちゃいます。アッサリ超えすぎて、具体的で納得性のあるエピソードまで書くことは、どう頑張ってもできないはずです。        こういう風に、全ての質問が200文字以内の制限文字数で統一されていたり、回答枠が比較的小さくて、質問によって、枠の大きさをあまり変えてきていないエントリーシートについては、見た目に神経を使って、質問の意図を忠実に守っている限り、次のステップに進めます。        だって、考えてみてください。200文字の回答で、一体何が判ると思いますか?断言しますが、書き手の人間性なんて絶対に伝わるわけがない。        制限文字数が少ないエントリーシートは、質問数も多いはずです。だって、その分スペースが余ってるんだから。質問数が多いということは、次のステップである一次面接で、ネタにできる材料が多くなるということです。加えて、抽象的な回答の場合、色んな切り口で突っ込みが可能ですからね。        こういう企業は、採用スペックにマッチする学生を採るために、できるだけ多くの学生に会って、直接話をして、合否を決めたいと考えています。だから、必然的にエントリーシートは通過しやすいですよ。通過したからって喜ばないで下さいね。真の選考は、その先からなんだから。        学生の立場からすると、エントリーシートにせよ、面接にせよ、一度落ちたら終わり、っていう意識がどうしてもあるでしょうが、会社の立場からすると、新卒の採用活動というのは、初めから終わりまで(つまりエントリーから内定を出すまで)をトータルで視ています。もし、人物本意のポリシーを持っている会社であれば、エントリーシートは、まさにその名の通り、エントリーするためのシートの意味合いでしかありません。次のステップである説明会や、一次選考会に、何人参加するのかカウントしたいだけという位置づけです。そういう会社の場合、質問の文字数や回答枠の大きさが、少なく且つ小さく一定で、どちらかというと、機械的な印象を受けることもあります。だから、文字数の少ないエントリーシートは、少なくともエントリーシートに限って言えば、そんなに重く受け止める必要はありません。        一方で、質問によって、制限文字数や回答枠の大きさを、明らかに区分しているエントリーシートを持つ企業の場合、これはエントリーシートで、ある基準を持って選考してきます。その基準は、もちろん採用スペックなんですが、どこを軸に判断するかというと、もちろんお分かりでしょうが、文字数の多い質問です。前回の事例で言うと、『学生時代に頑張ったこと』の600文字。これが、採用スペックにマッチするかどうか?を判断するのに、一番有意義だって考えている訳です。        では、『学生時代に頑張ったこと』から、何を判断しようとしているのか?についての考え方は、【なぜ会社は、その質問を選んだのか】っていうテーマを説明するときに、一緒に書きます。        一般に、600文字あれば、これは結構な文章が書けます。ここには、具体的エピソードも、詳しく書くことが出来るんです。ましてや、A4サイズ1枚全てを使って回答させる場合は、明らかにポイントが高いですね。        以上を踏まえて、もう一度エントリーシートを上から見渡して下さい。枠の大きさが小さく均等なら、そのエントリーシートは恐れる必要なしです。抽象的な表現でも、見た目と文法をしっかり意識すれば、通過できる。でも、ある質問の回答枠が、なぜか大きい場合、そこは神経使って書きましょう。次に進めるかどうかも分岐点ですから。       つづく。  

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