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シリーズ 33 『会社の視点でエントリーシート(ES)を考える』 ~絵や写真の意味

エントリーシートの考え方・書き方
2017-03-07

エントリーシートの考え方・書き方

 ここまでの内容は、ほとんどが自己PRと志望動機に関することばかり。まあそれくらい重要だ、と言えるんですが。でも、このシリーズでは、他にテーマにしたいことがいくつかあるので、そっちに話を進めます。『なぜその会社は、エントリーシートでその質問を選んだのか?』っていうテーマに沿って、説明しよう考えていますが、その前にひとつだけ。      「本シリーズ21」 でも触れたんだけど、エントリーシートというのは、基本、書き文字を読むという選考です。書き文字の受け取り方は幅広いので、至って普通に、無難に書いたほうが良い、絵やキャッチコピーを用いるのはもっての外だ、ということを書きました。        しかし、企業によっては、独自の選抜を行っていて、初めから、絵や写真、キャッチコピーを使うように指示をしているものがあります。この場合は使わざるを得ない。        数年前になりますが、バンダイのエントリーシートで、以下のような質問がありました。        「最近1年間撮影の写真で、自分の最高の笑顔だと思えるもの」を紹介してください。        これって、企業が何を視ようとしているんでしょうか?僕は、本シリーズの中で、エントリーシートで、写真とか絵とかを用いると、抽象的になって逆効果だから、文字だけで書いたほうが無難だ、と書きました。その見解は、もちろん間違っていないのですが、一方で、バンダイのように、質問に回答する必要条件として、写真や絵を用いよ、という企業も中にはあります。多くの一般的な企業群から見ると、明らかに異質に移ります・・・        ・・・よね?こういう発想というのは、歴史ある大企業や、メーカー系の企業では、恐らく絶対に出てこないでしょうね。        それでは、なんでこのバンダイは写真なのか?って言うことなんですが、バンダイの、この質問の意図を考える前に、”写真”と”文字”の相違点をちょっと考えてみましょう。・・・が、この見解はあくまで僕個人の見解です。バンダイに問い合わせて確認した訳ではありません。僕が人事だったら、多分こんな風に考えて、ジャッジするだろうなあ・・・?っていう域を出ないことを、先に書いておきますね。        これまで、何度も書いてきているように、文字っていうのは、書き言葉です。そうすると、いくら状況が判るように、言葉を選んで書いても、自分のイメージと、相手のイメージが、ピッタリ一致するとは限らないですよね?        例えば、僕がA君に、「A君!今日は雪がすごいよ!早速雪だるま作っちゃった!」って、メールしたとします。そうすると、A君は、どんな雪だるまをイメージするでしょうか?やっぱり、お庭に積もった雪を使って、雪の玉を転がしながら作った、大き目のやつを、どうしても想像すると思います。顔に黒い炭かなんか埋め込んだヤツね。   でも、僕の家はマンションなんです。お庭なんかありません。あるのはベランダだけ。だから、ベランダに積もった雪を、ちょこちょこって集めて、小さい雪だるまを作っただけだったんですよね。      どうでしょうか?こういうギャップって、どうしても出ますよね?メールって。        このギャップを埋めるのが、写真効果なんです。人のブログとか見てても、写真が効果的に入ってると、状況が連想しやすい時って、あるでしょ?今のメールの話でも、僕が、ベランダに置いてある小さい雪だるまの写真を添付してあげれば、A君と僕とのイメージギャップって、ある程度埋まったはずですよね?        エントリーシートにおける絵や写真は、このように利用していくんです。        これを踏まえて、バンダイに話を戻します。バンダイって言う企業は、玩具とか娯楽を軸にした業界で、まさにエンターテインメント産業の雄です。最近は、ニンテンドーDSなんかに代表される、大人用の玩具っていうのも、市場開拓が進んでいますが、やっぱり玩具の主役は、何と言っても子供です。子供の頃に、デパートとかに行くと、エスカレーターどんどん上って行くと、上る途中で、お猿さんのシンバルの音とか、電子音とかが聞こえてきます。それ聞くと、なんか気持ちがワクワクした経験ってあるでしょう?僕なんか、未だにワクワクします(笑)。玩具メーカーが求めるものって、まさにそこなんです。夢とワクワク感を提供するっていうか。        エントリーシートってどうしても、謙虚に言葉を選んで書くから、皆さんの本質が、いくら天真爛漫で、明るい学生であっても、それがなかなか伝わりきれない部分ってあります。友達に書くような、絵文字やタメ語なんて書けないですもんね。どうしてもギャップが生じます。        でもバンダイ側としては、本当に思い入れや、玩具に対する素直な嗜好性とかが、エントリーシートでも知りたいんでしょう。そういうタイプの学生を面接したい、って考えてるんだから。書き文字だけでは、この嗜好っていうのは伝わりにくいんです。        だからこそ、写真の意味があるんですね。この学生は、本当に子供の目線で、物事を考えることができるかなあ?とか、この玩具業界に来たいって、思ってるのかなあ?とかね。文字より写真の方が、こういう部分は伝わります。        最高の笑顔・・・。これは、日々の現実を忘れたかのような躍動感などが、期待されているでしょう。ホントにやってることを楽しんでるなあ、みたいなね。        例えばですが、夏休みに田舎に帰省して、幼馴染の友達で集まり、花火大会をやった一場面とか。これは恐らく、みんな笑顔で動きもあるはず。これが企業サイドの期待に沿えるかどうかはともかく、僕なんかは、最高の笑顔だと思うけどなあ。実は僕は、学生時代にそういう経験をして、実際に写真も持っています。いつ見返しても、その頃の気持ちにフラッシュバックできますね。        子供の視点で夢を共有できるというのは、遊び心が重要です。絵や写真を用いて、自分の説明をせよ、というエントリーシートを使う企業は、玩具業界以外にも存在します。その場合も、書き言葉では伝わり切れない自分像を、企業側は求めているということ、そしてそれは、経営理念や採用スペックに基づくものである、ということを意識して下さい。        仕事は、当然真面目にやるべきことなんだけど、そこに遊び心がないと、マーケットに対応しきれないのは、どの業界にも通じる価値観です。       つづく。    

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