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シリーズ 37 『会社の視点でエントリーシート(ES)を考える』 ~将来像はハッタリで④

エントリーシートの考え方・書き方
2017-03-12

エントリーシートの考え方・書き方

 自分の将来像については、基本的には、理想を掲げて高らかに宣言する!くらいのイメージが一番良いと思います。もちろん、やりたいことや、将来ビジョンがしっかりと決まっている学生であれば、堂々と、それを述べればいいんですが。      でも例えば、アナウンサーになりたい!とか客室乗務員になりたい!とかって、具体的に職種が見えていたとしても、ほとんどの学生の場合、それは、単なる憧れの域を出ないものだと思います。憧れがダメだと言っているのではありませんよ。憧れっていうのは、気持ちを突き動かす最大の原動力だから。これは、僕くらいの年になっても変わりません。        でも、憧れだけでは仕事が続かないのも、これもまた事実です。だったら、自分の仕事の成果が、会社の利益に貢献していることが実感できるくらいの人間になってやる!っていう大志の方が、学生っぽいし、健康的です。将来像の質問に回答する際は、このことを意識しておいてください。        但し、この憧れや熱い想いを、文字に落とし込む際に、大きな過ちを犯す学生が多いんです。せっかく、社会に出るということを、非常に前向きに捉えている(具体的なイメージが出来ていなくても、です)のに、これを素直に表現できず、人事担当者に誤解されてしまっては不幸だし、悲しいこと。これは、将来像に関する質問の回答に非常に、多く見受けられるんです。このブログを読んで下さる方は、その過ちを犯さないようにしてほしい。        近年は、パソコンを用いて、気軽にエントリーできる時代です。そういう時代だからこそ、起こりうる危険性が、「言葉の間違い」です。言葉の間違いには、総じて以下の3つがあります。        ①単純な「誤字脱字」による間違い。
 ②「知ったかぶりヤロウ」になってしまう。
 ③「大きな勘違いヤロウ」になってしまう。
       まずは①。僕のブログにも、誤字脱字は大変多いので、人のことは言えませんが、キーボード入力の場合、意外と誤字脱字や、漢字変換の間違いに気づかないことが多いんです。これは、「見た目の問題」で印象が悪くなります。        しかしそれ以上に問題なのは、②と③です。誤字脱字のように、表面的な問題ではなく、しかも辞書をイチイチ引かなくても文書が書ける、というパソコン利用の弊害です。これは自分では気づきにくいんです。        まずは②番。うろ覚えの言葉や、人から聞いた言葉を、ろくに調べもせず使ってしまう場合。本人は間違っていることに気づいていないから厄介です。多くの学生に見られる事例を一つ挙げましょう。       「私は、当面は営業マンとして、バリバリ働いて実績を挙げ、現場をしっかり理解した後は、人事部のような管理職に身をおいて、よりよい職場つくりを行いたいと考えています」        さて、どうですか?どこが「知ったかぶり」になっているか判りますか?        文書のレベルはとりあえず置いといて、この場合、大きな間違いは、「管理職」という部分です。正しくは、 「管理部門」と書かないといけませんね。会社において、管理職というのはマネージャー職、つまり一般的には、課長とか部長といった人のことを指します。つまり職種ではなく、人のことです。こういう「知ったかぶり」には、気をつけたいものです。        他には、企業研究不足によって、その会社に存在しない部署を、平気で書いてる場合。最低でも、その会社の組織図だけは、事前にチェックしておきましょう。こういう間違いは、もったいないから。        次に③です。ここでちょっと、高校時代の現代国語の試験を思い出して下さい。問題1に出てくるパターンとして、「次の文章を読んで、以下の問いに答えなさい」っていうのはよくありましたね?そこに出てくる“次の文章”ってヤツは、評論文とかエッセイとかが多いです。        皆さん、あの評論やエッセイを読んで、一発で頭に入りました?一発で理解できる人って、なかなかいないですよね?何故かというと、普段、皆さんが使わないような表現があったり、見たこともない熟語があったり、日本語なのに、日本語じゃない感覚になるからです。試験終了後、友達と話してる時に、「あんなの判るわけないじゃんよー!!」なんて、文句言ったことあるでしょ?        あの当時、試験問題に対して、散々文句を言ってた皆さんが、就活時期を迎えたこの時期、エントリーシートに回答する際、普段自分が使わないような表現を用いたり、見たこともない熟語を使ったりしてるんです。これがまさに、「大きな勘違いヤロウ」です。試験終了後、友達と文句を言い合ってた自分の姿は、皆さんのエントリーシートを読んでいる人事担当者の姿と同じです。「大きな勘違いヤロウ」の文章を読んだ人事担当者は、「なんだこいつの文章は?何が言いたいんだろう?さっぱり判らんねえー!」って文句言ってますよ(笑)。        少しでも、自分を優秀に見せたい!という気持ちは、誰にでもあります。文章で自分を優秀に見せる方法として、今流行のテーマに結び付けて、かっこよくスマートに書くとか、漢字を多用するとか、論理的にまとめようとか、いろんなことが“候補”として挙がるはずです。それが、絶対ダメだとは言いませんが、そういう文章って、自分だけ良く出来た!って思ってるだけで、他人が見たら、非常に軽薄な出来上がりになっていたり、意味不明な文章だったっていうことって、よくあるんです。逆効果ってヤツ。        「大きな勘違いヤロウ」の文章には、決まって抽象表現や、比喩、キャッチコピーが多く含まれています。抽象表現を、第三者に理解させるには、文章のどこかで、それについて説明していなくてはダメなんです。これは、文字数を、必要以上に割いてしまうことになり、肝心なことが伝わらない危険性があります。        「大きな勘違いヤロウ」は、表現に酔ってしまって、その説明をせずに終わっている場合が多い。自己陶酔の極致ですね。        僕が今回使った、「知ったかぶりヤロウ」とか「大きな勘違いヤロウ」とかって言う表現も、抽象表現ですよね?この記事の中で、キチンと説明したとは言え、かなりの文字数を使ってしまいました。ブログでは、これも許されますが、エントリーシートでは、致命傷になりかねません。        エントリーシートは、書き言葉。ただでさえ、学生と人事担当者には、理解度に温度差があります。変に背伸びをする必要なんてありません。エントリーシートの目的は、自分の本当の人物像を、素直にありのまま伝える努力をすることなんだから。ましてや、エントリーシートは、文字数や回答枠に制限がある。「知ったかぶりヤロウ」や、「大きな勘違いヤロウ」は、この人って、結局どういうヒト?ってなるに決まっています。       つづく。  

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