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シリーズ 40 『会社の視点でエントリーシート(ES)を考える』 ~まとめ!③

エントリーシートの考え方・書き方
2017-03-15

 このエントリーシートのシリーズは、結果的に最も回数の多いシリーズで、今回リニューアルする際に、思いっきりいらないところをカットしようと思っていたんだけど、結局あまり削れなかった(笑)。まあ、それくらいどこの部分も重要だ、ということではあるんですけどね。      今日で終わりなんですが、この記事は、シリーズを締めるには、あまりふさわしくないかもしれないけど、ここまで書いてきたことって、一体何だったんだよ!ってことを書きます。        エントリーシートに関して、学生サイドの目的は、「次のステップに進むこと」でした。一方で、会社サイドの目的は、「次のステップで使うこと」でした、よね?        実は、この見解は、間違ってはいないのですが、正解でもありません。どこが正解ではないかというと、会社サイドの目的です。会社サイドは確かに、エントリーシートを、次のステップで使いますが、でも使い方は、学生が思うほど重々しいものではありません。ていうか、もっと言うと、チラ見程度で済まされる場合だってあります。せっかく学生が、学校の試験期間中の貴重な時間を削ってまで、気持ちを込めて書いたエントリーシートなのに・・・。        でも、これにはちゃんと理由があります。一番大きな理由は、僕が何度も書いてきたように、会社は、「エントリーシートから判断できる学生の情報は、非常に少ない」っていうことを知っているからです。だから、選考も粗いと書きました        非常に乱暴なイメージですが、今、エントリーシートをチェックしている人事担当者の目の前に、3つのBOXがあるとします。それぞれ、①通過BOX ②残念BOX ③ビミョーBOX の3つです。人事担当者は、エントリーシートを読んでいき、各々のエントリーシートを該当するBOXの中に入れていきます。①の通過BOXに入るのは、完成度が、至って普通以上のもの。②の残念BOXに入るのは、とりあえずエントリー層か、意味不明なもの。一回読んだ時点で、判断に迷うエントリーシートは、③のビミョーBOXに収められます。恐らく、ほとんどのエントリーシートが、①か③に入ります。        そして、全部を読み終わった時に、あらためて、①の通過BOXに入ったエントリーシートの数と、③のビミョーBOXに入ったエントリーシートの数を見比べて、あとどのくらいの数のエントリーシートを、通過BOXに移そうか?って調整していく訳です。その時点で、通過BOXに入っているエントリーシートの総数にも寄りますが、新卒採用に非常に力を入れている企業であれば、ビミョーBOXのエントリーシートは、ほとんどすべてが、通過BOXに移行することになる・・・なんて、やりながら、ここで次のステップに進む学生の数が、決定することになります。        そして次です。ここから書く話が、言ってみれば、エントリーシートの役割の本質かもしれない・・・。        一般的な企業においては、次のステップというのは、会社説明会や筆記試験などを除くと、一次面接です。一次面接には、集団面接(あるいは集団討論)もあるし、いきなり、個人面接の場合もあるでしょう。就きたい会社に初めて接する瞬間。ロールプレイングゲーム言うと、初めての洞窟に入る瞬間。非常に楽しみであり、また怖いし、緊張もするでしょうね。        ところで、その洞窟の中にいる人たちは、その頃、いったい何をしているかと言うと、非常にバタバタしてます(笑)。特に、全国規模で新卒を採用しようと考えている企業なんかの場合には、よくある話なんですが、一次面接を担当する面接官というのは、人事部以外の社員の場合が多いんです。        この辺の会社サイドの本音は、集団面接のシリーズ で書いていくので、ここでは割愛しますが、こういった人事部以外の面接官というのは、当然ながら本職は、例えば営業マンであったり、技術屋であったり、経理マンであったり、会社によって多種多様。会社が面接官に指定するような人物なので、会社の実態を知っていて、人を視る目は、ある程度備わっているのは当然なんですが。        そういう面接官は、常に自分の仕事に追われています。特に、面接官を行なう前日は大変。だって、面接官を行う日は、ほぼ一日、会場に拘束されるから。つまり、自分の仕事なんてできません。学生の面接に集中しないといけないためです。ということは、前日は、次の日の分の仕事まで、ある程度ケリをつけておかないと、その次の日が大変になる。だからバタバタです。        そんな状況に置かれている人が、事前に学生のエントリーシートをじっくり読む時間があるでしょうか?これはハッキリ言って、無いです。だいたい面接日には、以下のような類の会話がされています。人事部の担当者(A)と面接官の営業部長(B)との会話。        A ; 「B部長、今日は大変ですけど、面接よろしくお願いします」       B ; 「はいはい。でもさー、昨日はお客さんと現場同行で、一日振り回されて疲れちゃったよ。」       A ; 「今日は寝ないで下さいよ(笑)。ちゃんとエントリーシート目を通してくれました?」       B ; 「いやー、ちょっと時間がなくてあんまり見てないんだ。A君は読んだんでしょ?今年はどう?」       A ; 「またあ。これだよー。あれほど読んどいてっていったのに。今年は粒ぞろいですよー。」       B ; 「そうなの?まあ、学生を直接見てから判断するわ。エントリーシートは都度、その時に見るから」            学生がこれを読むと、非常に無責任に感じるかもしれないけど、こんなことは、ごくごく普通の日常です。エントリーシートの選考は、人事部の仕事であって、人事担当者がしっかり読んで判断すればいいと、他の部署の人は、みんな思っています。それは仕方ないというか、会社組織の役割で言えば、それが当たり前なんです。      だから、エントリーシートを次のステップで使うとは言っても、文字通り、面接官が面接のネタに使うだけ。たとえ、エントリーシートで高い評価を受けたとしても、それは、エントリーシートを読んだ、下っ端人事担当者の評価の話で、一次面接官の評価ではありません。面接という、「話し言葉の評価」と、エントリーシートという、「書き言葉の評価」は、まったく別物。よってエントリーシートの評価は、一次面接のステップに移行した時点で、チャラになることが多いんです。        こういう洞窟の中の事情が判っていたら、エントリーシートでは悩む必要もない、って思わないですか?       完  

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