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シリーズ 27 「集団モノ(面接・討論)から視えること」 最後まで集団って?②

集団面接・GD
2017-10-13

集団面接・GD

最終選考を、集団面接で行なう企業のポリシーに関して、
①毎年、従業員を大量採用している。
②会社の採用スペックが完全に決まっている。

のうち、今日は②です。
 ②の理由で、最終選考を集団面接で行う企業というのは、採用スペックで言うと、「安定成熟期」に入っている企業が多いです。昨日は、①に該当する企業と言うのは、採用スペックが「拡大成長期」に入っている企業が多いと書きました。①も②も、『最終選考を集団面接で行う』という意味では、学生からの見え方は同じです。でも、会社サイドの視点で見ると、採用スペックでは、ステージが全く異なります。
 ここは、非常に大切なところなので、念押しの意味で書きますが、自己分析シリーズ で書いた「働く動機」と、企業研究シリーズ で書いた「採用スペック」は、就活の初めから終わりまで、ついてまわります。もっと言うと、入社後、働き出してからも、ついてまわる。もし働く動機で、「できれば残業したくない」や、「自分のプライベートを大切にしたい」的な事項があるとすると、②に該当する企業を狙うようにしないと、入社後にギャップが必ず生じます。また逆に、「残業してもいいから、ドンドン突き進める仕事したい」とか、「残業代も含めて、とにかく稼ぎたい!」とかっていう事項があるとすれば、②に該当する企業に入社すると、きっとどこかで物足りなくなるでしょう。
 このように、物事は多面的に見据えないと、正しいことが判らない・・・これは、企業研究シリーズの中で何度か書いてきました。今回の最終選考を集団面接で行う企業群についても、全く同じことが言えます。手品と一緒です。裏から見て、タネを知ってりゃ、なんてことないんですが、表から見てりゃ、スゴイ魔法に見える、っていう感覚ね。
 話を戻しますが、②のような安定成熟期に入っている企業は、会社として、採りたい学生の人物像が明確に固まって、学生の評価・判断も、それに沿っ決めることができる、という会社です。新卒採用も、今日まで年月をかけて行ってきている場合が多く、そうなると、過去でこういう評価だった学生は、現在も第一線でバリバリ活躍しているとか、逆に、ああいう評価だった学生は、会社や仕事、そして社風に合わず、入社後すぐに辞めちゃったり、期待値どおりの活躍をしてくれなかった、とかっていうふうに、社内で、ある程度の適性分析も実績として積み上がっています。そうすると、毎年の新卒選考においては、そういった過去の分析データに基づき、今年の学生は、どうかなあ?って比較も出来ます。
 会社として、当社の採用スペックにマッチして、且つ入社後活躍してくれそうなタイプの人物像がカッチリ固まっていれば、言い方を換えれば、採用面接は、ある程度、機械的に行っても、ミスマッチが生じにくい、ということになります。
 成長拡大期にある独立系の企業、特にそれが、オーナー企業であれば、社長の嗜好や感性っていうのは、絶対なので、結局は社長の判断で、全てが決まってしまう、っていうこともありますが、採りたい学生像が会社方針として固まっていれば、むしろ、現場で働く社員全ての人物像や、動向を把握していない社長自らが決定しなくても、現場をよく知っているであろう人事部に任せた!っていうほうが、会社にとってはプラスです(これを難しい言葉では、権限委譲って言います)。
 また、最後まで集団モノを用いる企業というのは、実は、新卒採用にもう一つポリシーを持っている場合があります。それは、配属させる職種が固まっており、しかも、その職種の業務内容が社内で完成されている、ということです。例えば、接客方法、クレーム対応といった業務範囲ややり方が、マニュアルとして確立されている部署に大量投入する場合。これは、金融系や旅行会社系によく見られるパターンですね。窓口業務や、テレアポの仕事とか。
 金融系の場合は、会社として、地位もスタンスも確立されており、社長さんも雇われ社長とか、サラリーマン社長とかっていう場合があったりします。こういった会社は、新卒採用の決定権限が、人事担当役員とか人事部長に降りているものです。
 あとは、これも店舗展開系ですが、大手旅行会社のように、新卒をまずは、契約社員で雇用する形態を取って採用する場合ですね。ここは、前提として学生に人気業界、ってこともあるんだけど、毎年大量の学生がエントリーしてきます。加えて、店舗配属になれば、主に、かかってくる電話への応対という、テレアポ営業が主体になるためか、視るべきポイントも決まっています。
 金融や旅行業界の会社は、以上のような理由で、最終まで集団面接で押し通す場合があります。特に旅行系の場合は契約社員。つまり有期的な身分です。会社と従業員双方、もしくはどちらかが合わないと思えば、契約満了時に、更新しないことができます(実際にはなかなか難しい面もありますが)。
 最終選考を集団面接で行う企業というのは、このように、冷静に考えれば学生サイドにとって、非常にシビアな採用スペックとなっていることが多いです。これまで書いてきた、集団モノに関する基本的な見解で言及すると、内定を出した学生のことを、深く理解しようと努めていないのだから。もちろん学生サイドから視ると、自分の可能性の追求できる、という前向きで建設的な側面もありますが、おそらく現実的には、そういう考えの学生は、少数派でしょう。やはり、一日も早く就活を終わらせたい・・・という願望と、有名で大きい企業に内定をもらいたい・・・という、ほのかな自負。こういったブランド志向やネームバリューに負けてしまう学生が圧倒的に多いでしょうね。
 でも、とりあえず社会に出て働く、という行為を起こすという意味では、どんなキッカケであっても、全てが有意義なものですけどね。だから僕は、ブランド志向やネームバリューに負けても構わないと思いますよ。
つづく。




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