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シリーズ 5 「自己PRのやり方・書き方論」 もう1つの自己PRとは?①

自己PRの考え方・やり方・書き方
2018-05-07

自己PRの考え方・やり方・書き方

 緊張した面持ちで面接会場に入り、まだ面接官がどういう性格で、どんな質問をどんなしゃべり方でしてくるのか、まったく判らない不安だらけの中、面接官が最初に投げかける質問というのは、
「じゃあ、最初に自己紹介して下さい」
「まずは自己PRしてもらえますか?」
「簡単に、あなたの長所や性格を教えて下さい」

 といった、いわゆる“自己PRに関する事項”です。たいていは、こういう斬り口で、面接官はボールを投げてくるものです。
 面接官が、上記のような類の質問を最初にしたがるのは、見たこともない話したこともない一人の学生の人物像を探っていくのに、こういった質問を最初に振るのが、最も効果的である、ということを知っているからです。
 でも、誤解してほしくないのは、“自己PRをして下さい”的な質問に回答したことだけが、“自己PR”ではありません。有名な就活本にも書いてあったりしますが、
「面接における行動・言動全ては自己PRである」
 という見解。これはこれで正しい。つまり、面接の初めから終わりまで自分に与えられた時間全てが、自己PRである、ということなんです。要するに、質問に対する回答内容はもちろん、回答している際の仕草、受け答え時の印象等々、全てが自分を売り込んでいることになるんです。合コンと一緒(笑)。
 会社サイドにとって、採用面接とは、学生の人物像の把握と、会社の採用スペックに合うかどうか?の見極め。だから学生サイドから視ると、自分の人物像がもっとも適切に伝わることが、理想的で真の自己PRです。人物像の伝え方については、人によって様々です。お笑い芸人のように、しゃべくりや、身振り手振りのパフォーマンスでキャラを伝えるのがいいのか?苦みばしったベテラン俳優のように、必要以上のことをしゃべらず、端的に発言し、渋く決めるパフォーマンスで、キャラを伝えるのがいいのか?は、持って生まれた性格に由来するものです。
 だから、すっと前に書いたように、巷に溢れる就活本も、万人に通じるものではなく、本によって「優秀な学生像」が異なってくる訳です( 「攻略本を総論で読むということ 1」  ←リンク)。
 この観点から面接を考えると、外見や第一印象も、大切な要素だと言えます。ただし、誤解のないよう書きますが、外見や第一印象が大切って言っても、黒髪以外はダメとか、リクルートスーツ以外はダメ、とかっていうことではありませんよ。そんなことは、実はあまり気にする事項ではありません。多くの学生が誤解しているんですが、黒髪以外やリクルートスーツ以外で面接に臨んでも、決定的なマイナス要因にはなり得ません。そういうことではなくて、ここで言う、外見や第一印象って言うのは、「見た目から受ける、その人の印象」という、素直で単純な事項です。こういう事項は、全てではないですが、その候補者に対する、面接官の質問の構成と展開には、何がしかの影響を与える要素です。
 どういうことかというと、外見や第一印象っていうのは、人によって違うものですよね?顔立ちや体格、髪型はもちろんですが、ここまでの20数年の各々の人生の経験で培ったモノにより、積み上がってきた年輪のようなものが外見に滲み出ることってあります。それに加えて、ドアを開けてすぐの第一声である、「よろしくお願いします!」によって、人間像が想像できる場合があります。
 実は、こういう場合の外見や第一印象だって、立派な自己PRです。
 ずっと前に 「真っ先に落ちるヒト!」   (←リンク)っていう記事を書いたことがありますが、いくらすばらしい「キーワード」+「エピソード」の“自己PR”を、キッチリ暗記して面接に臨み、噛まずに伝えられても、外見や第一印象の“自己PR”で、不信感や不快感を与えてしまったら、まったく意味がないことになります。もちろん、その人のこれまでの人生の経験により、積みあがったモノが反映されての外見や第一印象を、否定するのではないですけど。
 お互いのことを、まったく知らない初対面の人どうしが、お互いを理解し合おうと考えて、会話している面接などの場合、人物像の理解に、より影響を及ぼすのは、「キーワード」+「エピソード」の“自己PR”よりも、外見や第一印象の“自己PR”の方でしょうね、普通は。
 しつこく合コンの世界に持ち込みますが、こういうことは、合コンの自己紹介タイムを思い浮かべると、容易に想像がつく話だと思いますよ。まったく見ず知らずの人が、高級な趣味や、自分のクルマの話をして、「ドライブ付き合ってくれる子募集!!」なんてアピールしても、見た目や第一印象としゃべり方などに、違和感があると、アピールになり得ず、逆にこの人アヤシイ・・・って思ってしまうことってあるんじゃないかな?これはよくある話です。しゃべってる中身と、印象のギャップ。
 合コンの場合は、その時点で相手に興味がなければ、適当にあしらって、バッサリ切り捨てればいいのですが、面接の場合は、面接官個人が、仮に目の前の学生に興味を抱けなくても、個人の感情と、会社にとって優秀かどうか?は別次元の話なので、その後も質問は続きます。でも、ギャップを抱えられたまま進行するのが、明らかに不利なのは・・・判りますよね?
 何度も書いてきたことではあるのですが、学生は、どうしても一問一答式のペーパー試験の価値観が、身体に染み付いているので、上手な自己PRは、いかにキーワードとエピソードをうまくまとめて伝えるか?ということのみに目が向きがちです。もちろん、それ自体は間違っているとは言えません。僕が書いた、過去の「自己分析シリーズ」「ESシリーズ」 でも、そのように書いてきました。でも、外見や第一印象、つまりしゃべっている自分自身の姿というのも、大事な自己PR。ここで損をしたら、せっかく考え抜いた「キーワード」+「エピソード」も台無しになってしまいます。
 性格というのは、簡単に矯正できないけど、外見や第一印象っていうのは、ちょっと意識すれば、ある程度変えることは可能です。外見や第一印象は、社会人になっても、仕事が出来る出来ないの大切な要素になるので、もう少し掘り下げて考えてみましょう。
つづく。

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