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シリーズ 8 「自己PRのやり方・書き方論」 自己PRと採用スペック②

自己PRの考え方・やり方・書き方
2018-05-11

自己PRの考え方・やり方・書き方

 前回は、面接官が判断する採用スペックに合うかどうか?の軸を書いたつもりです。キャバのバイトで(笑)。
 学生が考える自己PRは、「いかに自分の売りを伝えることができるか?」が重要ですが、面接官が考える自己PRは、「学生の売りを理解して、その上で採用スペックに合うかどうか?」を重要視しています。僕がよく用いる、学生サイドと会社サイドの温度差というヤツです。
 面接官の本音としては、正直に言って、空気の張った面接会場の中、学生のガチガチに緊張している中で、しかも短時間で、目の前の学生のキャラが判るはずがない、ってことは、重々判っています。これは、本末転倒なことを書くようですが、面接というスタイルでの顔合わせを、同じ面接官と学生で何十回行ったとしても、恐らく判らないでしょうね。
  でも、一旦採用した学生が、「やっぱり会社に合いませんでした。すみません、辞めま~す!」なんて、簡単に言われてしまうと、会社は困ってしまいます。貴重な人材を失ったこともそうですが、そこまで費やしたたくさんの経費が、無駄になってしまうから。
 だから今は、新卒の学生ではインターン、中途では紹介予定派遣という制度を利用して、まずは会社の仕事に、直に触れてもらって、受ける立場の人にも、判断してもらおうという動きが活発になっています。このような動きは、見方を変えると、面接では仕事の能力や性格、ポテンシャル等を完全に判断できないから、と言うこともできますね。
 中途と違って、新卒学生の候補者はメチャクチャいます。だから面接官は、1度や2度の面接では、本質は判断できないのが本音。でもESや、履歴書の書き方や、実際のしゃべり方、顔、印象等から、学生が本来持っている源泉は、ある程度推測できるし、しゃべっている内容で理解もできる。それによって、会社のここのセクションなら、恐らくハマルだろうな(あるいはハマらないだろうな)、っていうことは、高い確率で判るんです。
 学生というのは、まだどこの会社でも働いたことがないので、何色にも染まってないし、仕事のスタイルのクセもついてない。だから、面接するまでは年齢・性別・学歴問わず、全ての学生は横一線です。よって、最初の“定番”と呼ばれる質問である「自己PR」は、通常の場合、誰にでも行うんです。そこを皮切りに、学生を選別していく訳だから。
 学生は、何色にも染まらず、変なクセもついていないために、面接官にとっては、過去の新卒面接によって内定を出したにもかかわらず、実際には、入社を辞退した学生の傾向を把握しています。また、内定を出して実際に入社した学生が、社員となった今現在、社内でどのくらい成長したか(逆に成長してないか)?も把握しています。面接官は、そのように既存社員や過去の傾向に照らし合わせる作業も、面接時に行っています。だから質問も色んな斬り口でなされる訳です。
 それともう一つ、面接官の視点で大切な要素があります。これを、面接を合コンと比較した場合の、学生サイドから視たメリット・デメリットを考えてみます。
 まずは面接のデメリット。これは何度か書いたように、会話の実態が双方向性ではない、という点です。つまり面接官の立場が強いので、学生サイドが、質問に対して疑問を感じたり、おかしいなと思っても、なかなか面接の場で面接官に対して、意見を口に出しにくいということ。実は、この時溜まったガスが、どこに抜けていくかというと、ネットへの書き込みなんですけど。
 次に面接のメリット。これは見落としがちなんですが、実は、合コンで彼氏・彼女を見つけようと思った場合に、自分にとって、その相手は同じ目線、というか、自分と相手は、上下関係ない対等な立場・身分でのやり取りということになりますが、採用面接で面接官が選ぶ相手は、例外なく、自分より下っ端であるということなんです。内定を出す学生と面接官は、合コンのように対等な立場にはなり得ません。だって、入社時には新入社員だから、どの部署に配属になっても、会社で一番の下っ端です。
 だから、面接官は学生の今の姿ではなく、入社後に活躍している姿の想像、つまりポテンシャルで判断するしかないんです。
 ポテンシャル重視の採用というのは、どんなに完璧に見極めよう!と思っても、必ず推測の部分が出ます。「この学生は、自己PRを見聞きする限り、こういう性格だろうから、多分ウチの会社にハマるだろう」という推測です。期待といった方がいいかな?この場合。以前書きましたが、面接官が、学生を好意的に視ているとは、そういう意味です。
 以上のように、新卒の採用面接を、面接官の視点で捉えると、まずは、なんと言っても面接官に、自分の人物像を伝えることが必要になります。ここでいう人物像は、“2つの自己PR”を意識するということです。 でもそれだけでは、十分条件ではありません。これを踏まえて、受ける企業の採用スペックに合わせたカタチで、【キーワード+エピソード型】の自己PRを考えなければなりません。
 しかしそうは言っても、ここまで意識して面接に挑むと、頭デッカチになってしまって、理屈とテクニックだけが先走ることになります。だから、実際に学生がやるべきことは、【外見+第一印象】型の自己PRと、【キーワード+エピソード】型の自己PRが、ズレていないか?を意識することですけどね。採用スペックを研究することは必要ですが、面接ではあまり意識しないでいいと思います。学生が下手に意識すると、おべんちゃらに聞こえたり、面接官に媚を売っているように捉えられたりする危険があるので。
 ただ、いつも後悔ばかりする多くの面接の中で、「・・・なんか今日は言いたいことも普通に言えたし、楽しかったなあ」って感じることってありませんか?一つ一つを省みると、ああ言えばよかった、こう言えばよかったっていう後悔はあるにせよ、総じて楽しかった、っていう感想を持つことが。これは、自分が売り込んでいる自己PRが、自然と企業の採用スペックに見事に合った証拠です。こういう感買が持てると就活も楽しくなるんだけどね。
 続きます。・・・が、採用スペックに関しては、「企業研究シリーズ」 に詳しく書いてあるので、イマイチ理解できないという方は、立ち戻って読んでみてください。

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