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シリーズ 10 「自己PRのやり方・書き方論」 自己PRと採用スペック④

自己PRの考え方・やり方・書き方
2018-05-13

自己PRの考え方・やり方・書き方

 自己PRのやり方論とは、ちょっと外れますが、面接官が、採用スペックにハマルかどうか?を、どのようなスタンスで判断するか?ということについての考え方に触れておきます。
よく、面接官が行う“定番”と言われる質問で、
「あなたの5年後どうなっていたいですか?」
「あなたの将来像を教えてください」

 という類のものがあります。実は、この類の質問が、採用スペックにハマルかどうか?を、一番見極めやすい質問なんですが、それでは、この質問で面接官が一番視たいことって何でしょうか??
 言葉の表面的なことで言うと、学生が将来どうなりたい!と考えているのか?っていうことを確認したい、という理由が一番でしょう。だからこそ、こんなストレートに質問してきている訳ですからね。
 しかし一方で、まだ一度も社会で働いたことがない学生に対して、具体的なビジョンを期待しているか?というと・・・まず期待していません。
 もちろん期待していないだけに、学生が具体的なビジョンを持っていれば、高評価が得られます。もっとも、具体的なビジョンを持っているからといって、内定がもらえるかは判らないところが面接のミソですが。
 多くの学生は、将来に対する具体的なビジョンなんて持ってはいないものです。明確なのは、「働く動機」 だけでしょうね。具体的なビジョンがないからこそ、多くの学生は就活で悩み、いろんな業界の企業にたくさんエントリーしていく訳ですから。その手順は正しいんだけど。
 自己PRの基になる自己分析というのは、「自己分析シリーズ2」 でも書いたように、
「過去の自分から掘り起こして、今の自分を語り、それを未来につなげる」
 が、学生にとってのゴールです。一方で、会社サイドにおけるゴールは、「自己分析シリーズ5」 で書いた、
「ウチの会社に本当に入ってほしいと思う人。そしてウチの会社でイキイキと長い間、パフォーマンスを発揮してくれそうな人。」
 であり、さらに、
「内定を出した人が、実際に入社して、期待通り成長して、期待通りのパフォーマンスを発揮してくれること」
 となります。
 もっとも、学生が、自己PRを未来につなげることに関しては、あまり意識する必要はありません。過去に何度か書いているけど、学生が下手に未来につなげようと考えてしまうと、ほとんど全て面接官にへりくだってしまったり、おべんちゃらになったり、媚を売っているように聞こえたりと、あまりいいことはないから。
 未来にキチンとつなげることが出来る学生って、将来に対するビジョンが、ハッキリしている人が多いものだしね。
 でも、この辺は心配しないで大丈夫。未来につなげることを無理に意識する必要はありません。学生が発言していることや、発言している姿(つまり2つの自己PRですね)から、将来につながるかどうか?を見極めるのは、面接官の仕事です。学生が、気張って難しいことを考えなくても、面接官がちゃんと先を見越して、好意的に推測してくれます。
 面接官は、学生の未来像がどうなっているか?を照らし合わせたいんです。それでは、何と照らし合わせるかというと、それが「採用スペック」です。
 仕事というのは、何でもそうですが、どんな業界に入ろうと、そんな職種に就こうと、最初の1~2年は、どこに行っても下っ端で、仕事も思い通りできないからツライんです。必ず後悔するしイヤになる。でも、そこで踏ん張って辞めないヤツが、会社としては欲しい。
 学生にはイマイチ判らないかもしれませんが、会社サイドの期待というのは、将来の会社を背負って立つ、幹部候補です。幹部候補に簡単に辞められては困ります。そこの見極めは、採用面接をする方の立場で言うと、もっとも難しい部分であり、同時にもっとも面白い部分ですね。
 最初の1~2年を越えて、また数年踏ん張ると、学生時代や入社当初に見えなかったものが見えてくることが、多々あります。仕事に対する考え方や、取り組み方が変わってくるんです。仕事が楽しくなってくる。これは成長と言い換えることも出来ます。ここまでいけばしめたもの。将来を見据えることがきっと出来るはずです。会社サイドは、ここまで行ける学生がほしいんです。
 それでは、学生の間で激務と称される業界の採用スペックと将来像との合わせ方を考えましょう。

つづく。

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