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シリーズ 11 「自己PRのやり方・書き方論」 自己PRと採用スペック⑤

自己PRの考え方・やり方・書き方
2018-05-15

自己PRの考え方・やり方・書き方

 インターネットや口コミで飛び交う悪い情報というのは、イヤでも耳に入ってくるものです。最近ではネット環境の普及により、学生間での情報の共有化が容易になりました。悪いウワサは気になってしまうもの。非常に厄介です。
 特に、激務と学生の間で定義化されている業界が、『外食産業』です。この業界に属する企業は、ほとんどと言ってもいいくらい、メチャクチャ叩かれています。
「家に帰れればまだいい。連続徹夜も日常茶飯事」 「サービス残業当たり前。風邪引いても休めない。入院しない限り休ませてもらえない」
 このくらいのウワサであれば、外食産業なら普通でしょう。中には、明らかに内部事情を知る人が書いているとしか思えない情報も飛び交います。
 こういったウワサの正否は、「ネット情報シリーズ」 で書いているので、ここでは置いときますが、外食産業にこういう土壌があることは事実です。外食産業というより、営業主体の会社、販社、代理店等々の営業職では、必ず同様の情報がついて回ります。でも、特に外食産業は、土日祝日も出勤、シフト制で休みが取りにくい、といった要因があり、また総じて体育会系のイメージが先行し、叩かれ方が半端じゃない。学生がしり込みする気持ちも判ります。
 確かに外食産業はキツイです。ファーストフードや飲食店、居酒屋チェーン等は、ベースに体力が必要です。それに高校生のアルバイトでも普通にこなせる商売なので、わざわざ社員になってまでやんなくてもいいんじゃない・・・?なんていう意識になりがちです。
 不況と言われるこのご時世でも、なかなかこの業界は、学生が採れずに苦労しています。
 しかし、いくら学生が採れないからといって、頭数だけ揃えればいい、という話ではありません。変な話、頭数の問題であれば、アルバイトやパートで十分だし、その方が人件費が抑えられます。
 こういった業界の採用スペックというのは、辞めずにイキイキと前を向いて働いてくれそうか?ということが大きな要因としてあります。これは大事な要素。それと、店舗全体の空気を常に把握して、調理部門とホール・接客部門のバランスを継続していけるか?という大局的なモノの見方が出来そうか?という点も挙げられます。
 これに、バイトやパートを上手に使えるそうか?という人身掌握も必要。なかなかここまでの要素(ポテンシャル)を兼ね備えている学生は少ないのですが、でもそういった学生を見つけたいと面接官は思っているはず。
 確かに、アルバイトやパートでも出来るような仕事を社会人になってまでやりたくない・・・って思う気持ちは、よく判ります。学生時代の生意気さや、理想主義では、こういった想いは、むしろ健全。しかも仕事がハード。休みも不定期。だから、離職率の高さは止むを得ないところもあります。
 この業界は、慢性的に人が足りていません。そりゃそうです。社会人の修行時代に、ハードワークの環境で辞めていくんだから。
 しかし、これの見方を変えると、修行時代に辞めていく社員が多いということは、店舗を大局的に見ることができる社員が慢性的に少ないと言うこともできます。調理の現場とホールの現場を両方とも経験したスタッフというのが、なかなかいないんですね。
 入社当初は、色々苦労もあるでしょうが、25歳までこの業界で踏ん張り、オペレーション管理が普通にこなせるようになると、あとはハッキリ言って引く手あまた状態になります。つまり、仮に転職しても、高条件が提示される可能性がある、ということです。
 しかも、調理や接客経験をやり、オペレーション管理も出来、売上原価管理ができると、違う業界にだって大手を振って進出できるんです。これは詳しくは書きませんが、本当です。
 もちろん、新卒で入社した会社の方だって、それはよく判っているので、そこまで成長してくれれば、ムゲに扱う訳もない。せっかく自分のところの会社で、修行時代をクリアして、幹部になり得る人材に成長したのに、そこで簡単に辞められて、他社に持っていかれてしまっては、致命傷です。だから、会社側の対応も変わる。よって、ココから先には、「仕切ってカッコイイ自分」が待っている可能性が高いんです。ここまで3年。ハードワークで離職率が高い業界だけに、自分の「働く動機」が、他のどの業界よりも早い時期に訪れることになるんです。
 これがハッキリイメージできているなら、火中の栗を拾うがごとく、この業界に飛び込むと、未来の可能性が大いに広まることになるかもしれません。それは本人のモチベーションと働く動機次第ですが。
 会社だって、3年後には、そのくらいの人間に成長していてほしいと願っています。そうしないと、採用した意味がないから。だからこの業界は、将来像や今の価値観を知りたがります。そういう質問もしてきます。
 学生が考える就活は、とにかく内定をもらうことが優先されますが、会社の就活は、その学生が入社して働いてくれて、活躍している姿まで想像することが求められます。これは非常に難しい仕事ですが、学生サイドから見ると、そこが判っていれば、実は自己PRもやり方が変わってくるはずなんです。自分の売り方とは?という視点です。これは業界問わず、全てに当てはまるもの。
 今回は外食産業を例に挙げましたが、修行時代には、本当に楽しいって思えることより、辛いことの方が多いんです。これを乗り切ってもらうことが、会社サイドが本当に願っていることです。
 さて、それではこういった会社サイドの思惑も考慮しつつ、自己PRのやり方というものを考えてみましょうか。
つづく。

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