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シリーズ 13 「自己PRのやり方・書き方論」 本当の自己PRとは②

自己PRの考え方・やり方・書き方
2018-05-17

自己PRの考え方・やり方・書き方

 自己PRを考える際に、キーワードありきで考えていくことのリスク要因の話でした。リスク要因としては、
①キーワードに絡みそうもないトピックを、初めから切り捨ててしまう危険性がある
②自分で考える、自分の良いところばかりをピックアップしてしまう危険性がある

 ということでしたね。
 僕は以前、「自己分析シリーズ」 のところで、自分の過去の掘り起こしをやったことがあります。この時に、とにかく思いつくまま書いてみよう!と主張して、実践もしました。
 ESや履歴書、さらには面接で用いる自己PRは、自己分析の産物です。だから、自己分析の方向性を間違うと、自ずと自己PRの構成も方向性がズレてきます。これって当然の話。
 就活の時期に、自己分析に時間をかけて行うのはいつでしょうか?それは大学生の場合、大学3年の秋から年末ごろでしょう。同時にそれは、就活を開始した時期でもあります。さらに、その頃の就活は、学校のキャンパスの講義室の中と、PCの画面上、さらには紙への落としこみがメインの舞台です。ガイダンスも、講演も、自己分析セミナーも、そして業界や企業の情報収集も、さらに就活に関する口コミやウワサ認識も、ほとんどその3つが舞台でしょ?これは、自分本意の進め方で出来る段階です。焦りはあるでしょうが、期日がある訳でもないし。まだまだ、社会の側に存在する企業というものの実態が、イマイチ掴めていない。
 ・・・さて、それから数ヶ月経ちました。通常、学生はここまでに、志望企業にESを提出して一喜一憂したり、集団面接などで手ごたえを感じたり、逆に落ち込んだり・・・色々と社会の側に存在する企業に、何かのカタチで触れてきたはずです。自分本意で物事がうまく進まないことも経験しましたよね?その結果、自分では気づかないまでも、たくましく成長しています。
 欲を言うと、就活の手順として、たくましく成長した今の時期に、自己分析が出来るのであれば、精度の高い自己PRって出来るんですけどね。それくらい、最初の自己分析は、はっきり言って、アテになりません。だって自分本意だからです。
 ちなみに冗談ではなく、今までの経緯は一切無視して、まっさらな状態で、絶えず自己分析してみたほうがいいと思いますよ。それを行うと、内定ブルーになる確率は少なくなるし、ネット情報等に必要以上に怯えることも格段に減少します。将来、内定をもらった後に、自己分析を行えば、それは就活目的ではなく、自分のこれから長く可能性のある人生を考える尺度になる自己分析です。ここまでの就活の戦績を踏まえているので、きっと前回やったものとは違っていますよ。また、違ってなきゃおかしい。
 話を戻しますが、就活の実態が掴めず、自分本意で行うことのできる時期の自己分析は、自己分析の基本的な考え方が判らないから、どうしても、適性試験や自己分析診断とかで出てきた、ペーパーに書いてあるキーワードに洗脳されがちになるものです。
「これに書かれていること・・・。そうだよねー。そういうところあるなあ。やっぱり自分の性格はこうなんだなあ」
 その結果、例えば、適性試験の結果が書いてあるペーパーに、『あなたの性格の傾向としては、リーダーシップ意識が高いように見受けられます』と書いてあれば、そこを出発点に自己分析が開始されてしまいます。初めにリーダーシップありき。
 言葉の誤解を恐れず書きますが、自己分析を行う段階で、リーダーシップがあるかどうか?なんて、実は全く関係ありません。むしろそのキーワードに縛られる方がよっぽど危険。
 なぜかというと、過去の経験を冷静に分析していくと、リーダーシップが高いかどうか?は、一概に言えない場合が多々あるからです。人間の性格は、もっと色んな要素が複雑に絡んでいます。だから、リーダーシップというキーワードだけに固執してしまうと、全ての過去のエピソードを、そのキーワードに合うよう作ってしまいます。例えばA君の場合。
「そういえば、大学1年の時のバイトのあの経験。バイトのみんなが、店長の仕事の進め方に不満が爆発して紛糾したけど、俺が間に入ったら収拾したもんなあ・・・。あれは今思えば、俺のリーダーシップが発揮されたから解決したんだろうなあ。きっとそうだな!」
 みたいなね。
 もちろん、本当にA君のリーダーシップが発揮された結果、収拾したのかもしれない。でも、こういう事件が起こったときに、事態を収拾する人って、普段から仕事の人望もあって発言力があり、全体の空気が読めるような人の場合が多いものです。そういった中でリーダーシップ的な要因が影響しているかもしれないですが、それが全てではないはず。
 しかもこの場合、実は、A君が事態を収拾した訳ではなく、他に仕切っていたBさんがいたかもしれません。A君は、自分で解決したように感じていますが、実は、バイト先のみんなは、Bさんの意向に沿っただけで、A君のことはあまり気にしてなかった・・・なんていうことも、よくあることです。
 A君が、このエピソードをどうしても使いたければ、リーダーシップではなく、例えば、調整力とかっていう他の要素も、多面的に視ていく必要があるのに、最初のリーダーシップというキーワードに“洗脳”されてしまい、無理やりくっつけてしまったのです。
 これでは絶対に、【キーワード+エピソード】型と、【外見+第一印象】型の、2つの自己PRにブレが出ますね。
つづく。

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