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シリーズ 22 「自己PRのやり方・書き方論」 邪心こそ重要!②

自己PRの考え方・やり方・書き方
2018-05-28

自己PRの考え方・やり方・書き方

さて、それでは、「邪心」の見つけ方とアピールの仕方に、テーマを移します。ここからが、このシリーズの核心です。
 邪心というのは、全ての行動の原動力である、と僕は思っています。何か自分に対して、メリットがあるからこそ、行動できる訳だから。ちょうど好きな女の子に対する男の子の行動のようにね。
 「本シリーズ 19」 で事例として書きましたが、アルバイト先での出来事を元に、リーダーシップをアピールした彼。彼がもし、ブログか日記を書いていたとして、そこで、このような日記を書いていたとしたら、どうでしょう?

「いや~、昨日はバイトで、ダメ店長がいなかったんだよねえ。平日でお客も少ないし、こりゃ楽できるなあ、ってラッキー!今日の夜は飲み会だから、すでにそっちに気持ちが飛んじゃってて!飲むぞー!!・・・って思ってたら、暗雲立ち込め・・・。なんか、ダメ店長がいないのに、スタッフが喧嘩し始めたんだよ。(((゜д゜;)))ガクガクブルブル

店長のやり方を支持するとかしないでモメてる。なんで喧嘩するんだ!みんな落ち着け!
そんなのどっちでもいいじゃんよ。そんなことは社員に考えさせろ!今日は早く帰ろうよ!
てか、今日のレジ締め俺なのに、帰れねーよ!!

・・・っていう心の叫びもむなしく、口論がヒートアップしていきやがった。俺は飲み会なんだよー!はやく帰りてえ!ここで、仕方ないからバイト歴だけは、一番長い俺が、ビシッと言ったよ。店長が来る明日に先送りしようって。カッコいいなあ、俺って。どうせ明日バイト休みだし、俺には関係ないしー。みんな俺が早く帰りたい理由知ってるから、しぶしぶ従ってくれたよ。さすが年の功」

 ・・・この日記はフィクションです(笑)。勝手に妄想しました。
 彼が、このような日記を書いていた場合においては、アルバイト先で、この事件の渦中にいたことと、彼の一言で、とりあえずその場が収拾したことは、この日記で判ります。でも、リーダーシップは・・・どうでしょうか?お世辞にもリーダーシップが発揮された、とは思えない状況ですよね?あまり当事者意識が感じられません。
 でも彼は、学校の自己分析診断テストの結果に出ていた、「リーダーシップがある」っていうキーワードに洗脳されていたため、リーダーシップが発揮されたエピソードを探しだそうとして、記憶に残っていたこのアルバイトのトピックを選んでしまった訳です。
 このようなやり方で自己PRを考えていくのって、多くの学生が行っています。でも実際には、方向性が間違っている。
 この日記から判ることは、彼が、このアルバイトのトピックを覚えていた理由は、自分のリーダーシップが発揮されたから、ではなく、その後にあった飲み会がメチャメチャ楽しかったから、だと推測されます。楽しかった飲み会に付随して、そういえば、飲み会の前にあんな事件があったなあ・・・って、心に刻まれていたんでしょうね。きっと、この日記の後半には、飲み会での盛り上がりネタが満載のはず(笑)。
 このように、彼は自己PRを少しでも早く固めたい!って考えたがゆえに、エピソードを取り違ってしまいました。リーダーシップという言葉ありきで考えたキーワード症候群です。つまり建前の話。
 でも少なくとも、このエピソードだけを見ると、本音は全く違っていました。彼の本音である邪心は、さっさと仕事を終わらせて、飲み会に行きたい!というものでした。
 これが悪いということではありませんよ。楽しみにしていた飲み会に参加したいが故に、彼は、場を収拾するという行動が取れた訳ですからね。
 自己PRを考えるときって、建前の部分ではなく、この本音、つまり邪心の部分を“分析”していかないとダメなんだという理由が、何となくイメージできませんか?エピソードが使えるかどうか?は別問題。だからこそ、ジックリ腰を据えて行う必要がある訳です。
 今回の彼の邪心は、飲み会に参加したい!そのために仕事を早く切り上げたい!ということでしたが、その邪心を満たすために、彼がその時に何を考えていて、どういう手順で思考が働き、実際の行動に移ったか?ということを推測してみると、

・その日は、バイトを早く切り上げることができると、日ごろの経験則から把握していた。
・(書いてはいませんが)早く終わらせるために、どういう優先順位で仕事をしていけばいいか?を把握していた。
・突然の事件勃発時にも、早く帰りたい!という自分の思惑が優っていた。
・早く帰るために、率先して自分から手を打った(事態を収拾した)。


 なんてことがありますよね。これって本音の部分であり邪心。
 実は、これだけでは何とも言えませんが、この本音の部分っていうのは、彼の価値観です。そして、具体的な言動が、彼のロジックの積み上げから出来上がった結果。こういった価値観や、ロジックの積み上げっていうのは、他の出来事でも、下地として発揮されているはずなんですよね。だって、物事を成すときの彼の価値観なんだから。
 例えば、高校時代の文化祭や体育祭の出し物で、クラスメート同士、議論が白熱した時における立ち居地。または、大学の仲間とバーベキューかなんか行ったときに、心で思っていたこと。人間の価値観って、根底にあるものは、基本、同じはずだし、その共通する価値観から、ロジックが積み重なり、その結果、一つの言動として表れる。それが、視ようによっては、リーダーシップがあったように感じたり、協調性があるように感じたりする訳です。
つづく。

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