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シリーズ 23 「自己PRのやり方・書き方論」 邪心こそ重要!③

自己PRの考え方・やり方・書き方
2018-05-29

 ここまで書いてきたように、自己PRを考える際に行う自己分析は、あくまでも、「自分自身の価値観の把握」であって、決してキーワードを探すことが目的ではありません。
 価値観の把握とは、邪心です。この邪心が、全ての言動の原動力だから。
 一般的には、新卒の採用面接っていうのは、学生の将来性を見出していく作業です。だって、学生は働いた実績がないんだから。
 中途採用の面接で、重要視される要素として、「職務経歴」というものがあります。これは会社に入って、果たしてどのくらい仕事ができるか?を推し量る大切な材料になります。転職者の「実績」は、過去の仕事の実績。これは別の会社に行っても、同じ土俵と尺度で視ることができる。
 でも新卒採用は違います。学生には「実績」がありません。学生時代に活動した「実績」と、社会人としての「実績」は、根本的に異なります。例えば、学生時代に「サークルの幹事をやって、○○をやり遂げた!」なんていう学生は結構いますが、サークルの幹事の「実績」自体は、社会人以降の「実績」に反映されるかどうか?は、全く未知数。
 ちなみに、誤解のないように、念のため書いておきますが、サークルの幹事をやった経験を否定しているのではありませんよ。学生時代に自分で選択して動いたことっていうのは、全てが有意義です。多かれ少なかれ、必ずその経験は、自分の成長に寄与しているはずです。
 ここで言いたいのは、実績自慢や実績披露になってはいけないということ。でも残念ながら、無意識に実績自慢・実績披露をしている学生は結構います。それでは、一体何をアピール材料にすればいいのでしょうか?
 それが、物事に対する考え方とか価値観、ロジックの積み上げ方なんです。会社サイドとしては、何とか学生の将来性を見出さなきゃいけない。将来性っていうのは、会社でどういう風に仕事をこなしていって、どういう風に成長していってくれるか?ということ。この見極めのため、面接官が特に視ようと考えているのが、学生の物事に対する考え方とか価値観なんですよね。
 だから、学生時代に活動した実績の結果は、あまり関係ないんです。サークル幹事をしたという「結果」を聞きたいのではなくて、大事なのは、その「結果」まで達する過程で、何を考えてそのような行動を取ったか?そして日々、どういうことを考えていたか?なんです。これは建前ではなく本音、つまり邪心のはずです。
 この邪心を確認するのに一番有効なのが、まずは学生の自己PRを聞いて、そこから斬りこんでいく、というやり方なんです。
 こう考えていくと、自己PRっていうのは、邪心のアピールなんだから、別に、耳障りのいいことばかり並べ立てなくても全然構わない、という理屈になります。
 僕が、学生と自己分析を一緒に考える際は、必ず高校以前、10代の頃から掘り返して、その頃の生活ぶりをダラダラと思い出してもらっています。別にうまくまとめて書いてくれとは言いません。ブログやmixi日記、そしてメールのように、友達に読ませるような意識で書いてもらっています。
 うまくまとめて書くことは、その時点で、建前が介入してくる可能性が高い。それでは、本当の自己分析にはならないし、結果的に、自己PRの方向性も間違ってしまうことにつながります。
 そして、その後に大学編を書いてもらう。大学編もダラダラモード炸裂(笑)。
 10代から今日へと続く自分の人生。そこには、何らかの共通する価値観やロジックがあるはずです。部活、勉強、恋愛、それぞれ事象としての「結果」は違っていますが、その「結果」を生み出すまでの価値観には、絶対に共通項があるはず。だから、そういった価値観を基に、大学時代のエピソードを考えていく訳です。泥臭くてスマートな方法ではないけど、でもそれが一番確実だと、僕は考えています。
 そうやって考えていくと、基本的には、色んなエピソードに共通する価値観があるはずなんですが、もしかしたら、どうしても10代の頃と今現在の価値観がうまくハマらない、と感じることがあるかもしれません。
 それはそれでいいんです。それって、成長している立派な証拠。出会った人に刺激を受けたのかもしれないし、読んだ本によって衝撃を受けたのかもしれない。一皮向けた瞬間です。この時に、なんで価値観が変わったのか?をベースに洗い出していくと、今の自分を語ることができるし、必ずそれを将来につなげることができます。
つづく。

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