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シリーズ 32 「自己PRのやり方・書き方論」 お弁当の説明できる?④

自己PRの考え方・やり方・書き方
2016-05-04

自己PRの考え方・やり方・書き方

基本情報の説明です。まずは質疑応答から。

面接官 「それでは簡単に自己PRして下さい」
学生A 「はい。私には根性と責任感があります。大学入学時から始めた接客のアルバイトでは、自分で決めたシフトは、一度も破ったことはないし、そこで3年間ずっと続けています。行きたくない日や、友達と遊びたい日もありましたが、自分の身勝手な行動が、バイト先に迷惑をかけるのが嫌で、バイトを休んだことがありません」

 A君は、自らの【キーワード+エピソード】型の自己PRに関して、そのキーワードに、「根性と責任感」を選びました。何度も書いてきましたが、このキーワードは、自己PRを作る上で、最後の最後に決めること。A君としては、自分の特長として選んだ「根性と責任感」は、彼の邪心から掘り起こして考え出したものであり、キーワードとしては間違ってはいない・・・・・という前提にしましょう。
 彼の特長を表すのが、「根性と責任感」である・・・これが正しければ、自己PRする際には必要な要件になります。
 でも、これだけでは十分な要件を満たしていないんです。なぜなら、まさに今、自分の特長を伝えようとしている面接官とは、今日初めて会ったばかりだからです。さらに年齢も異なる。学生時代における文化や流行も、かぶってはいません。世代も価値観も違う人間です。
 前回、自己PRに説得性と納得性を持たせることが重要、と書きましたが、この説得性と納得性とは、誰に対するものなのでしょうか?
 それは伝えようとしている相手、つまり面接官です。決して自分自身ではないんです。これが一番重要なポイント。
 自分の特長である、「根性と責任感」をアルバイトのエピソードを用いて、一生懸命アピールしても、肝心の面接官は、A君の日常の生活スタイルや日常の行動範囲、そしてアルバイトでの姿を全く知りません。それじゃあ、全く知り得ない人間に対して、いかに自分の話に、説得性と納得性があるのか?を判ってもらうために、どうすればいいでしょう?
 逆の立場になって考えてみて下さい。今日初めて会った人の話を聞いて、どういうプロセスで理解していくか?ということを。
 それは、話のネタに関して、前提となる基本情報によって理解していきませんか?どうでしょう?
 基本情報の量と質によって、いかにアタマに具体的なイメージが浮かぶか?これに尽きます。逆に言うと、今日初めて会った人と、いかに情報を共有出来るか?が、説得性と納得性を産む生命線です。
 これはあくまで一般論ですが、学生って、この基本情報を軽く見ている傾向が強いです。軽く見るというより、そこまで頭が回らないというかね。
 A君に話を戻します。A君が力説したアルバイトの話。接客のアルバイトをしているらしいのですが、何の接客でしょうか?ファミレス?居酒屋?デパート?世間には、「接客」と言われる仕事は、色々あります。
 また、A君にとってみれば、当然のように判っている店舗の状況、登場人物、その他の要因等々は、面接官は判っていません。実際に、面接官はA君の働いている現場を視察したことないからです。
 これらは全て基本情報であり、まさしくそれは、「♪これくらいの お弁当箱♪」の情報ということになります。
つづく。

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