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シリーズ 33 「自己PRのやり方・書き方論」 お弁当の説明できる?⑤

自己PRの考え方・やり方・書き方
2016-05-05

自己PRの考え方・やり方・書き方

基本情報について続けます。
 どんなにすばらしい素養を持った人物であっても、面接という張り詰めた空間で、しかも短時間で自分の持つすばらしさを、今日初めて会った面接官に伝えるのは、非常に難しいことです。
 これは、高校時代の仲間で爆笑している内輪話が、大学時代の友達に伝わらないのと一緒。一緒の時間を共有しておらず、且つ、内輪話に登場する人物を知り得ない大学時代の友達と面白さを共有するのは、至難の業です。
 自己PRって、高校時代の内輪話を大学時代の友達に、いかに上手く伝えるか?という作業に似ています。笑いまで伝える必要はないんだけどね(笑)。要は状況です。大学時代の友達の頭に、イメージが浮かぶかどうか?ということです。こういった基本情報は、就活マニュアル本なんかでは、5W1Hなどと書かれている場合もありますね。
 それを踏まえて、A君の自己PRを考えてみます。
 A君は、アルバイトの話で自分の「根性と責任感」を判ってもらおう!と考えています。面接官も、好意的に捉えようと努めています。しかし一方で、面接官は、A君に本当に根性と責任感があるのか?という視点も持っています。
 A君は恐らく、自分の根性を伝えるエピソードとして、「3年間続けてる」っていうことをアピールし、責任感を伝えるエピソードとして、「決まったシフトを破ったことがない」ということをアピールしているのでしょう。
 ・・・でも客観的に考えて、これで根性と責任感が第三者に伝わるでしょうか?僕なら疑問を持ちますね。なぜなら僕は、A君と一緒の時間を共有していない、歳も一回り以上違う、A君から見れば、見ず知らずのオジサンだからです。僕とA君は、内輪話で爆笑できる間柄ではありません。
 A君の自己PRは、後から説明しますが、精度はハッキリ言って低いです。でも、勘違いしてほしくないのは、低いからといって、A君の人間性が否定される訳ではないし、この自己PRのみで落されることもありません。そんなただ一回の質疑応答で、合否の結論を出していたら、会社にとって優秀な学生を採ることなんて、できっこありません。
 これまでの人生で、プレゼンの経験に乏しい学生が一生懸命考えた自己PRの精度が低いであろうことは、多少の社会経験を積んだ面接官なら、重々承知しています。まさに想定内。承知しているからこそ、A君の主張に対して、この後色々突っ込んで聞いてくるはずです。
 聞く内容っていうのは、例えば、
「その接客のアルバイトって、具体的にはどんなバイトなんですか?」
「そのバイトには、週にどのくらい入っていたの?月の稼ぎはどのくらい?」
「お店の規模ってどのくらいですか?店長はいくつくらいの人?」
「社員とアルバイト合わせてどのくらい人がいるの?年齢層は?」
「バイト先は家から遠いの?」

 なんていうアルバイトそのものに関する質問ですね。それと僕なら、恐らくこういう質問もすると思います。
「ところで、Aさんの趣味ってなんですか?」
「友達って多い方だと思いますか?質と量、どっちを優先しますか?」
「友達と遊ぶ時って、どんなことして遊んでる?飲みばっかりとか(笑顔で)?」

 さらに、話の展開次第、つまりA君の回答次第では、
「Aさんが、こんなタイプだけは許せない!って感じる人間って、どんなタイプですか?」
「学校の授業がなくて、バイトもないって日は、主にどんなことして過ごすことが多いのかな?」

 まあ、ここまで突っ込みが入ると、間違いなくA君は、「俺、圧迫面接受けてる・・・」て感じるでしょうね(笑)。でも僕としては、圧迫してる気はさらさらありません。
 ここまで聞きたくなるほど、A君が最初にアピールした自己PRって、聞きたいことがたくさんあるんです。別に、A君を困らせようとか、イジメようとか思っている訳ではありません。
 なぜでしょうか?ちょっと皆さんも、面接官になったつもりで考えてみて下さい。
続きます。

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