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シリーズ 35 「自己PRのやり方・書き方論」 お弁当の説明できる?⑦

自己PRの考え方・やり方・書き方
2018-06-11

自己PRの考え方・やり方・書き方

A君という学生の自己PRを例に、自己PRにおける「基本情報」の重要性。
 面接官が、学生の回答に突っ込んでくるのは、別に、学生を困らせようとしている訳でも何でもなく、言っている内容に、説得性と納得性を見出そうとしているためです。これは、学生の皆さんが好きな飲み会での会話でも、同じことが起こっているはずです。興味や好感を持った人が言っていることについて、色々聞きたくなるのは人情です。
 面接と飲み会の違うところは、面接官は人情ではなく、仕事でやっているということかな?でも原理は同じです。相手を理解したい、という欲求のアウトプットが、質問です。
 A君は、自己PRの中で自分の特長として、「根性と責任感」を挙げています。面接官は、根性と責任感がどのくらいのものか?また、その特長が、果たしてウチの会社で活かせるか?をイメージしながら質問し、その回答を聞いています。
 基本情報とは、このように第三者が、いかに絵をイメージできるか?という視点に立った時に、絶対に必要となる情報です。A君の場合、どんなお店で、いかにテキパキ・イキイキと仕事に取り組んでいるのか?が想像できないと、根性とか責任感をいくら猛烈にアピールしても、絶対に伝わりません。これは、発言内容を疑っているとかどうとかの問題ではなく、確認作業の範疇なんです。
 回答している学生にとっては、自分が働いている姿は、容易にアタマに浮かぶし、周りの状況も覚えています。だって本人なんだからね。これって、本人にとってみれば当たり前の事項です。当たり前すぎて、こんなこと言ったら話が長くなるし、面接官の評価が下がるのではないか?って考える学生が多いのですが、実は逆効果。面接官は、学生本人が当たり前と考えている情報がないと、いつまで経ってもアタマの中は白紙です。
それと別の質問。
「お店の規模ってどのくらいですか?店長はいくつくらいの人?」
「社員とアルバイト合わせてどのくらい人がいるの?年齢層は?」

 これは、回答時に自分から話す必要は特になく、面接官から質問があれば、回答すればよい類の事項ですが、これも、A君の根性と責任感を判断するのに重要です。変な話、A君が違う特長をアピールしていたら、こんな質問が飛んでくることはないでしょうね。
 お店の大きさやスタッフの数、あと自分を仕切る上司にあたる人との関係、そしてスタッフの年齢層は、根性と責任感とかを図る材料ですね。自分の考えが、ある程度反映される環境の場合、例えば、店長は基本的に放任主義で、フロアのことはA君に任せきり、またバイトも年下の経験不足が多く、シフトを組む時も、A君本意で決められることが多かったとしたら・・・?これは場合によったら、責任感というより、自己中に近いかもしれません。
 根性や責任は、例え自分の思い通りにならなかった時であっても、いかにパフォーマンスを発揮できるか?が最大の焦点です。会社は組織で構成されています。入社時におけるA君の立場は下っ端です。下っ端の修行時代に、根性が発揮できる性格なのだろうか?を判断するのが、この時点の面接官の仕事になります。
 とにかく、どんな質問でも、一見すると、意地悪に聞こえるような質問でも、面接官にとってみれば、目の前の学生を理解しようと努めている上での確認作業なんです。それ以外には、質問を繰り出す理由なんてありません。

つづく。

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