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シリーズ 37 「自己PRのやり方・書き方論」 立体的に把握するために

自己PRの考え方・やり方・書き方
2018-06-14

自己PRの考え方・やり方・書き方

A君の自己PRに対して、聞きたくなる質問事項である、
「ところで、Aさんの趣味ってなんですか?」
「友達って多い方だと思いますか?質と量、どっちを優先しますか?」
「友達と遊ぶ時って、どんなことして遊んでる?飲みばっかりとか(笑顔で)?」

これらの意図について。
  意図というと、面接官が、何か戦略を持って質問をしている、という印象を与えてしまうかもしれませんが、決してそうではありません。これは、会話という世界においては自然の流れです。相手の回答に対して質問をし、また回答・・・というキャッチボール。このキャッチボールの応酬で、一つの事柄だけに執着して掘り下げていっても、決して相手のことは、理解できないものです。
 これは一つの例ですが、例えば飲み会の席で、会話している相手が、自分の趣味であるプラモデル作りを、いかに気合入れてやっているか?ということを力説していた場合に、会話の内容が終始プラモデルネタだったら、聞いているあなたは、
「この人、四六時中部屋にこもってプラモデル作ってるんだろうか・・・?」
「学校ちゃんと行ってるのかなあ? バイトとかしてないのかなあ?」
「友達いるんだろうか・・・?」

 なんて、ちょっと不安になるでしょう?相手はそんなにオタクっぽくなく、至って普通の人だったとしても、その人からアウトプットされる情報が、プラモデルが、いかに凄いものでロマンがあるか、だけであったら、その人の人物像は見えてこないですよね?
 プラモデルは、趣味として熱中しているけど、学校もキチンと行ってるし、バイトもやってて、友達とも普通に遊んでいる、ということが判れば、安心するし、それでようやく相手のキャラがイメージ出来てきます。
かなり昔に流行った占いではないけれど、
~あなたの100%はプラモデルで出来ています~
 だったら非常にコワイでしょ。そうではなく、全てはバランスです。プラモデルは20%、バイトが30%、恋愛が30%、勉強が20%とかだったら、安心できるでしょ?
 プラモデルに興味があることは、十分伝わった、でもプラモデル以外の時間って、何やってるんだろうか?って考えるのは普通の心理です。あなたが、相手のことに少しでも興味を持っていれば、なお更のことでしょう。
 これが、相手のことを立体的に把握したい、ということの意味です。
 こういう会話は、学生の皆さんでも、普段から当然のように行っています。でも、その時に皆さんは「なんか、圧迫されてるなあ・・・」って思いますか?恐らく思わないはずですよ。なぜかというと、全ての会話が、線でつながっていることを理解しているからです。今の会話の内容は、その前までの会話の内容が伏線になっている、ということです。
 面接も、飲み会の会話と全く同じなんですが、残念ながら同じだと思えない学生が、圧倒的に多いものです。なぜかというと、学生は面接官の質問を、全て点で捉えているからです。面接官は線で捉えているのに、学生が点で捉える。これでは温度差が出ても仕方ないですよね?
 就活マニュアル本の弊害は、ここにあります。就活本を各論で読むと、絶対に自分の人物像が相手に伝わらないんです。だってその姿は、いかに自分がプラモデル100%で出来ているか?を、力説しているようなものだからです。
 A君の自己PRを好意的に捉えて、そこから見出せる人物像を把握しようとしている面接官。そのために、A君の価値観を知ろうとします。
 バイトに入ることを、いかに頑張っているか?とかを力説されると、それはそれで、すばらしいなあと感じるのですが、それ以外のA君の姿が見えないと、やはり不安です。だって、A君の入社後の会社の職場環境が、必ずしもバイト先のようになるとは限らないし、むしろならない可能性の方が高いんです。下っ端の仕事って、どこでも泥臭く、楽しくないものだから。
 だから、それまでの会話の内容にも寄りますが、A君のバイト以外の姿をイメージするために、そして人との付き合い方をイメージするために、趣味や友達、飲み会でのスタンスを聞くことになります。
 全ては線でつながっています。決して圧迫ではないんです。
つづく。

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