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シリーズ 38 「自己PRのやり方・書き方論」 エピローグ

自己PRの考え方・やり方・書き方
2016-05-12

自己PRの考え方・やり方・書き方

僕がA君の面接官なら・・・という想定で、昨日は人物像を立体的に把握したい、という目的から、どういう質問をするか?ということを書きました。
ところで、その中に
「友達と遊ぶ時ってどんなことして遊んでる?飲みばっかり(笑顔で)?」
という質問も加えました。しかも“笑顔で”というフレーズも、敢えて入れました。
 面接官が、ニコニコ笑顔で応対してくれて、いい感じで終始面接が進んだのに、落ちちゃった・・・っていう話を、学生からよく聞きます。ネットなんかでこの手の情報を読んでいくと、必ず、
「それは、面接官がワザとフレンドリーな空気を作った引っかけだったんだよ!」
的な見解が書いてあります。果たして、本当に引っかけなんでしょうか?
 断言しますが、どんな会社の面接官も、候補者、特に学生の候補者を、引っかけようとか騙そうとか考えている人なんて存在しません。仮にそんな人がいるとすれば、そんな会社には行かないほうが賢明。落ちて正解です。
 何度も言いますが、面接の目的というのは、候補者が、ウチの会社に入社した場合、会社の利益や成長面で貢献してくれそうか?費用対効果はありそうか?という点の見極めです。それしかないと言ってもいい。
 費用対効果がありそうかどうか?を、なにで見極めるかというと、それは会社ごとの採用スペック を基準にして、それにハマるかどうか?を視るんです。その目的のために、面接官が、何をしなければならないか?というと、候補者の人物像の把握なんですね。よって、自己PRをキッカケにして、立体的に質問をしていく・・・という訳です。
 面接官が、ニコニコ笑顔で応対してくれた場合、これは、“引っかけ”では断じてありませんが、“フレンドリーな空気”を作ろうとしていることは、事実でしょう。フレンドリーな空気をできるだけ醸し出して、学生の緊張感を解き、本音ベースの会話がしたい・・・そう思っている面接官は多いはず。だって、入社以後の仕事は、慣れてくると普段の自分を出すことになるからです。
 面接時の緊張は、誰でもするものだし、学校のガイダンスや先輩のアドバイス等で、イキイキ前向きなところを熱意とともにアピールせよ!と刷り込まれます。それは間違いではないです。学生らしい前向きさは重要です。
 でも人間って、その最初の意気込みや、熱い気持ちがずっと継続していく動物ではなく、どこかで慣れが生じます。これは社会人に限ったことではなく、皆さんもすでに経験しているはず。例えば高校入学時しかり。大学入学時しかり。環境が変われば、新鮮で気持ちも引き締まるものですが、だんだんその生活に慣れてくると、結局は、自分の本質以上のものは出せません。
 面接官は、皆さんがウチの会社で働いた場合に、どういうパフォーマンスを発揮してくれるだろうか・・・?という視点で皆さんを見ています。つまりは将来像。その将来像も、会社生活に慣れたきた普段の姿はどうか?という視点です。
 これは、言葉にすると非常に難しい作業を行っているように思えますが、決してそんなことはなく、しつこいですが面接も会話なので、飲み会における相手の判断と原理は一緒。飲み会では、どんな男の子だって、あるいは女の子だって、外面モードになっていて、自分の良いところばかりアピールしようとしますよね。その中で、本当はどうなんだろう・・・?っていう視点で、相手と話すことってあるでしょう?要はそれです。
 だから、面接官がフレンドリーな空気を作るのは、緊張感をほぐして、できるだけ本当の姿を見たいと思っている証です。
 面接官の笑顔につられて、終始面接もいい感じで進んだのに落ちちゃった場合、これは、悲しむより、むしろ自信を持って下さい。なぜかと言うと、いい感じで会話が弾んだということは、相手に自分の本質が伝わっているからなんです。ということは、自分の自己PRそれ自体の方向性は、間違ってはいない、ということになります。
 では、なぜ落ちたか?というと、それは面接官が、ウチの会社の採用スペックに合わないと、自信をもって判断したからです。企業には企業ごとの採用スペックがあります。ある企業の採用スペックに合わないからといって、ショックを受けて落ち込む必要はないんです。合わない会社に入ると、それ以降の人生で本当に苦しむことになるから。詳細は、「こちら」 のシリーズをどうぞ。
 面接官が、ニコニコ笑顔で応対してくれて、自分としては手ごたえがあったのに落ちた、という人は、採用スペックに合わなかっただけ。自己PRの精度は高いんです。むしろこれは、企業研究の問題でしょうね。落とされたということが、自分の全否定につながるものではないので、誤解しないように。自分には自信を持たないとね。

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