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シリーズ 32 「個人面接はキャバ嬢の法則」 自分のストーリーに酔う人④

個人面接・最終面接
2017-06-11

個人面接・最終面接

 志望動機に限らず、何でもそうなんですが、個人面接は、口説きモードになっている男が、キャバ嬢に気に入ってもらおうと、あれこれ話しかけており、キャバ嬢の方は、指名を取るために、仕方ないから口説かれてあげよう、という構図と一緒なんだ、ということを意識すれば、実は巷に出回る就活の情報っていうのは、多くの学生が表面上の見解に惑わされ、正しく理解しないまま怯えていることが判るはずです。
 中でも、特に志望動機に関しては、被害妄想に陥る学生が多いんです。前回も書きましたが、「志望動機は必要である」というところまでは正しいのに、それを拡大解釈して、「志望動機は必要。よって面接で必ず聞かれる」と考えてしまうと、個人面接でボーっとすることは出来なくなります。
 目の前の学生を口説こうとしている、ということは、まずはどんな学生なのか?っていうことを知りたいと思っているということです。キャバクラでいうと、キャバ嬢が自分のことをどう思っているのか?なんていうことは、あまり関係ない。それよりも、このキャバ嬢と話していて心地よいか?とか、現実を忘れて楽しくお話できるか?ということに目が行きます。だって、口説きモードの男は、それを求めて高い金を支払ってまで指名するんだからね。会話のイニシアティブと指名の決定権は、常に客である男側にあります。
 ただし、キャバ嬢はキャバ嬢で、指名を取れば、もちろん成績も上がってNO,1になれるのですが、嫌な男の指名は拒否する権利があります。男がお金を払っているとは言え、断ることが出来るんです。
 これって、実は非常に大事な要素なんです。後ほど詳しく書きますが、就活を充実したものにするために、そして会社と対等に接するために、拒否権は、学生の重要な武器になる。だから覚えておいて下さい。
 それでは、ここで今一度、口説きモードの男とNO,1キャバ嬢の会話をイメージしてみます。
 口説きモードの男はキャバ嬢を堕とそうと、色々聞いていきます。
「あれ?今って学生なの?」
「ねえねえ、好きな食べ物は?」
「あのさ、普段何してるの?」   
「ひょっとして、今って彼氏とかいるの?」

 なんていう質問ね。これって、なんで男は聞きたがるか?というと、全ては、自分の共通の価値観はないか?自分が詳しい分野に興味を持っていないか?なんていうことを知りたいんです。それが判れば、話が一方通行にならずに盛り上がるし、その中で、キャバ嬢がどういう考えで、そのことに興味を持っているのか?なんていうことが判るからです。
 焼肉が好き!という情報は、まずは聞いて見なきゃ判んないけど、焼肉の何が好きなのか?を知ることが、キャバ嬢の人物像や価値観の把握につながります。
 この、焼肉でいうところの、「焼肉の何が好きなのか?」っていうところまで聞いていくのは、実は、結構大変なんです。初対面の、見ず知らずの子に対して、ここまで聞くまでには、会話のテクニックがある程度必要。しかも、チェンジまではあまり時間がない。そんな限定された条件と時間で、人物像と価値観を把握しようとすることを最優先している口説きモードの男が、貴重な時間を使ってまで、
「ねえねえ、俺のことどう思う?」
 って聞く訳がない、って思いませんか?何度か会っていれば、こういう質問も意味がありますが、お金を払って飲みに来ている以上、自分のことが好きかどうか?は、あまり関係ないんです。もちろん、キャバ嬢に気に入ってもらうために、好かれる努力はしますよ。相手に合わせたり、褒めたりね。でも、指名するかどうか?において、自分のことをどう思っているか?は、関係ない。
 面接だって同じ。限られた時間の中で、学生のことを理解しようとするのに、学生の考える志望動機は、聞いてもあまり意味がない場合が多いんです。志望動機なんてどうでもよくて、ウチの会社にハマってくれる人物かどうか?を見極めるのが大事であり、優先事項。だって学生は、まだ働いたことがないんだからね。本当の志望動機は、働かないと見えません。
 会社は、高い採用募集費をかけて採用活動を行います。さらに内定者には、給料という高い人件費を払う必要があります。高いお金を払ってまで採用するのに、学生サイドの志望動機より、会社サイドの意向を重視するのは当たり前・・・これって、キャバクラとそっくりでしょ(笑)?
 以上の観点から、志望動機を聞いてこない面接って高い確率であり得るんですが、志望動機が必ず聞かれるという情報に振り回されると、どうなるかっていうと、
「ああ、なんで私には志望動機が聞かれないんだろう・・・?初めから落とすつもりなのかなあ・・・?」
 って、とんちんかんな考えが面接中に頭をよぎり、普通に会話することが出来なくなります。そして最後には、
面接官 「はい、質問は以上ですが、なにか聞きたいこととかありますか?」
っていう面接官の“質問”に、
学 生  「・・・はい、あのう。。。 志望動機を話してもいいでしょうか?」
 なんて言わなくてもいいようなことを、自分から言ってしまうことになるんです。
 キャバクラと個人面接が同じであると考えると、それってナンセンスだって判るでしょ??
つづく。

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