シリーズ 20 『素の自分→自信→自己PR』のつなぎ方!(手のひら理論)
自己PRに自信を持つ!
2017-04-08

突然ですが、皆さんは「内弁慶」という言葉を知っていますか?この言葉の本来の意味は、外では、自分の意見をハッキリ言わず、ウジウジとしているが、家の中では、威張りちらすヒトのことを指します。まあ要は、裏と表があるヒト、とも言えるかな?
厳密に言うと、「内弁慶」本来の意味とは異なりますが、人前では非常に明るくて社交的なのに、本当は繊細でマイナス思考、人付き合いが苦手、なんていうヒトも「内弁慶」の範疇ですね。外面王とも言います。・・・僕のことですが(笑)。
以前、「自己PRのやり方論27」
の中で、自己PRとは?ということに対する一つの見解を書きました。それは、
「自己PRとは、邪心を踏まえて、その次に起こすアクションを掘り起こし、言葉にすることである。」
というものでした。
人間なら絶対にネガティブなことは考えます。大事なのは、ネガティブなことを踏まえて、“ネガティブだから自分は○○○的な行動をする”ということを考えていくと、実は、自分はポジティブな要素も持っているんだなあって実感できるはず・・・という類の見解でしたね。我ながら良いこと書いてますねえ(笑)。
今回のシリーズでは、素の自分に持つためには?ということを主軸に置いているので、ここから先を掘り下げていきます。
「ネガティブだから○○○的な行動をする」ということは、何となく判るんだけど、でも所詮、根本はネガティブじゃないか?って思うヒト、結構いるはずです。自分の「手のひら」は“マイナス思考”とか、“ネガティブ精神”なので、何をアピールしても結局は付け焼き刃になってしまい、永久に自分に対する自信なんて持てないよ・・・っていう思考の方向性ね。
実は、自己PRをする際に、「積極的である」「社交的である」「明るくハキハキしている」「いつも笑顔を絶やさない」・・・なんていうキーワードを選ぶ学生に限って、自分に自信を持ってないというパターンが多く見受けられます。というのは、本当の自分は、決して積極的でもないし、社交的でもないし、明るくもないし・・・なんていう風に捉えているからです。
過小評価症候群は、内弁慶という面も持っています。普段明るいヒトや周りに影響を与えるようなヒトが、内弁慶である可能性が高い。こういった内弁慶のヒトは、就活をはじめた当初、周りの仲間からは、
「お前ならすぐ就活終わるよ、きっと」
「アンタはどこでも受かるよねえ、いいなあ。私もアンタみたいな性格になりたい」
なんていう高評価を受けます。でも、実際にはイマイチうまく進まない。周りは色々良いこと言ってくれるけど、所詮私の本質はマイナス思考だから、みんなが言うほどうまくいかないんだよ・・・。誰にも相談できないし・・・みたいな感覚で、一人で抱え込んで、精神的に鬱モードっていう悪循環になっていく危険性があります。
明るく積極的な子ほど、内弁慶なんです。特に学生時代はその傾向が著しい。
Cさんは、精神的に鬱モードというところまでには至っていませんでしたが、でもご他聞に漏れず、内弁慶でした。普段は明るくハキハキしてるんだけど、一人で考え込むと、悪い方にイメージが膨らんでいってしまうっていう感じの子。
Cさんのような子は、意識しているか否かにかかわらず、自分の「手のひら」を【マイナス思考の内弁慶】と捉えてしまっているので、どうやっても、自己PRのキーワードに全く自信が持てないし、だから面接もイマイチ・・・なんてケースに陥っていることがあります。
でもCさんの「手のひら」は、当然ですが【マイナス思考の内弁慶】ではありません。もっというと、「ネガティブだから○○○的な行動をする」っていう場合の、“ネガティブ”も手のひらではありません。あくまで「指」です。Cさんのような学生の場合、そもそもなんで私はネガティブなんだろう・・・?ということを考えていく必要がありますね。そうすると、自分のすばらしい「手のひらが判ってきます。
つづく。