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シリーズ 11 「圧迫面接は枯れ尾花」 言った言わないの世界

圧迫面接
2017-07-10

圧迫面接

 二次面接以降で、学生が圧迫面接と感じてしまう状況を作り出す要因まで書きました。それは枯れ尾花だっていうこともね。      二次面接以降は承認機関。つまり、学生の合否を判断するステップです。だから面接会場の空気も、一次面接の時とは比べ物にならないくらいピンと張り詰めているし、面接官も一次面接とは比べ物にならないくらい威圧感がある。一次までの印象を持って挑むと、「おいおい、ホントに同じ会社か、これって?」っていう印象を持ってしまうかもしれませんね。        会場の作りに由来する圧迫感は、学生サイドにはどうしようもないことです。二次面接以降の役割は、前回まで書いてきた通りです。これも学生サイドには如何ともし難い。だったらせめて、面接官は少ない方がいいのに・・・なんて思ってしまうでしょうね。1:1ならまだしも、四面楚歌状態では、萎縮してしまうよお・・・この気持ちもよく判ります。        でも現実は、二次面接以降でも複数の面接官は配置されることが多いんです。それは2つ目の理由である「言った言わないの世界になることを避ける」ためです。        面接というのは、口頭ベースのやり取りです。これは当たり前ですよね?だってコミュニケーションなんだから。でも皆さんが実際に社会人になると判ると思うのですが、ビジネスの世界においては、口頭ベースで物事が決定される、というのは非常にコワイことなんです。        言葉っていうのは、同じ言葉であっても、人によって受け取り方が異なります。ビジネスの場では、この「言った言わないの世界」になることは常に気をつけなければなりません。取引というのは、利害関係が生じるものなので、お互いが自分に都合のいいように解釈しがち。これは採用面接でも同じです。特に中途採用の場合は、本当に欲しいと思った人物に対しては、面接官もニンジンを面前にぶら下げて、トークも聞こえのいいようなことを言って、本気で採りに行きます。        その人物が入社後に、「なんか面接の時と言われたことと全然違うんだけど・・・。環境も条件も待遇も・・・。」なんて不満を持ったとしても、面接をした当事者は、       「そんなことは言った覚えはない」     「そういうつもりで言った訳ではない」      などと主張し、しばしばトラブルに発展することがあります。だから採用時には、諸条件を記載した採用通知書を会社側から内定者に差し入れたりするんです。書面だと言った言わないにならないから。        新卒採用では、候補者である学生にあまり知識がない・・・と言ってしまうと大変失礼ですが、学生というのは、内定をゲットしたことが就活のゴールになってしまうので、面接時に色々話したことまで覚えていることは少ないはず。だから、こういった採用時のトラブルには滅多にならないですが、でも、例えば5月に内定を出したのに、その後の会社の業績等の悪化で、翌年の1月くらいに内定を取り消すことになってしまった場合(こんなこと事態あってはならないのですが・・・)、この悲劇に巻き込まれた学生は、当然のごとく憤慨し、その会社へのクレームや問い合わせに走ります。当然です。4月以降の人生がいきなり真っ暗になってしまったんだから。        その際、こんなことを言い出す学生がいるかもしれません。       「最終面接の時に、面接官をされてた人事担当取締役の○○様から、君はたとえこの会社が潰れようとも採るから、だから待ってるぞ・・・って言われたんだ!」        この場合、名指しされた○○人事担当取締役は、「そんなこと言う訳ない」と突っぱねるでしょうね。例えば面接後半、会話の流れの中で、そういう感じで受け取られても仕方ないようなニュアンスのことを、ついついポロっと言ってしまったのかもしれないけど、必ず採る!なんて言うはずがないって言うのが普通のビジネスマン。こうなったら議論はどこまでも平行線です。大抵は学生側が折れることになるでしょうが。        これが「言った言わないの世界」のもっとも怖いところです。        特に法律上は、口頭合意であっても立派に契約が成立するんです。内定を出す出さないも、立派な取引契約なんです。        この時に、○○人事担当取締役が1:1で面接を行っていたとしたら・・・? お互いの主張を検証する手立てがありませんよね?こういうトラブルを避けるために、通常は面接官を複数配置して、お互いの質疑応答の内容を牽制し合い、また、面接官の一人がその場でついついフライング気味に発言してしまったことを、別の面接官がすぐにフォローできる体制にしている訳なんです。会社を守るために。        加えてもう一人、「下を向いてナニやら書類に書いている人」が面接官側にいれば完璧。学生との質疑応答の記録が書面で残っている訳ですからね。結構理詰めでしょ?ここまで固めると、トラブルになったとしても、学生はまず勝てませんね。        ただ、今日の記事は、会社の嫌な部分というか、裏事情のように感じたかもしれないけど、これだって、学生を不幸にしたくないと会社サイドが真剣に考えている証拠なんです。常に適正な評価を行いたいっていう想いです。        面接官が複数いるのは、ここまで書いてきたのが唯一無二の理由ではありません。書記役の人が書いている書類は、その時に内定を出した学生が、入社後にどういう成長を遂げるか(または期待はずれか?)?っていう、評価のバロメーターにも利用できます。「コイツが学生の時には、俺はこういうジャッジをして内定出したけど、1年経った今、こういう風になったんだなあ・・・」ってね。これは次年度以降の新卒採用の貴重な資料になります。        学生の皆さんは、面接官が複数だと圧迫感を感じるかもしれないけど、自分のことを真剣に視ようと考えてくれてるからこその措置なんだ!ってプラス思考で考えて挑んでほしいと思いますね。       つづく。      

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