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シリーズ 16 「圧迫面接は枯れ尾花」 学生サイドの要因(4)

圧迫面接
2017-07-15

圧迫面接

(5)潜在的なもの  ②学生の内的要因
 圧迫面接という現象を産み出す要因のうち、学生に潜在するものとして、前回までに外的なファクターについて説明してきました。それは多くの場合、横並び意識と偏差値的志向です。
 新卒の就活は、ほとんど全ての学生が同時期に、且つ一斉に行います。もちろん新卒採用のスケジュールは、業界や企業によって異なります。これは業界ごとにある繁忙期の問題や、その企業の事業計画や決算月等の影響です。
 業界や企業ごとに、採用スケジュールが異なるというのは、学生だって理解しています。だからこの要因だけであれば、さほど被害妄想や焦燥感は感じないのですが、ここに偏差値的志向が加わってくるので、ちょっと厄介です。全く興味のない業界に属する企業であったとしても、その企業が超有名大企業であったとして、そこに内定をもらった友達がいたとしたら、きっと「自分はいつになったら内定が出るんだろうか・・・?」って思い悩んでしまい、いつしか面接恐怖症になってしまい、面接全てが圧迫面接に感じてしまう・・・とこういう悪い流れに乗ってしまうかも。
 こういった現象は、中途採用においては通常起こりにくいことです。というのは中途採用というのは、エントリーしてくる人のキャリアやスキル等が千差万別だし、また就活を開始する時期やタイミングも人それぞれ。あと転職するということに対する目的意識もハッキリしているからです。だから枯れ尾花を幽霊と見間違うことはあまりありません。本当に幽霊だと感じたら、その会社には自分には合わないって気持ちを切り替えることが容易です。だって、転職者は過去に働いた実績があるから、それを判断基準にできるからね。
 学生の就活期間は、転職組に比べて非常に長く行えるというメリットもあるのですが、多くの学生は出来るだけ早く就活を終わらせたいと考えます。しかもピークの時期は集中しがち。また学生が働いた実績がないので、枯れ尾花と幽霊を見分ける術を知りません。以上から、圧迫面接は、新卒採用特有のものであると言っても決して過言ではないでしょうね。
 横並び意識と偏差値的志向による、被害妄想や焦燥感が乗じて、ネット上で圧迫だったと書き込んだり、体験した面接を自分なりに解説したりすることによって、他の学生にその情報が共有され、圧迫面接という枯れ尾花が育っていきます。
 ネット上に書き込みをしたり、面接の解説をしたりする行為を、よく思わない空気が巷にはあります。確かに、自分本位の見解を書き込むことで、それを読んでしまった何の罪もない自分以外の学生を混乱させたり憂鬱にさせるという罪はあると思います。だから書き込む行為は止めたほうがいいでしょう。
 でもそういった外的要因にハマることによって、圧迫面接だったから自分は落ちたんだ!って思い込むことは大いにやればイイ!って個人的には思います。何かのせいにすることで前に進めるなら、ドンドン圧迫面接のせいにすればいいと思う。通常、企業は不合格理由を教えてくれません。だったら、不合格理由は自分で作ってしまえばいいんです。しかもこれでもかというくらい自分に都合の良いようにね。
 さて一方で、学生の潜在意識に潜む要因で内的なもの。これは外的要因と違って、ちょっと厄介なんです。
 潜在意識の外的要因っていうのは ~外的要因に限らず、面接会場の作りにしても、会社サイドの思惑にしても、面接官の性格にしてもそうなんですが~ 企業側の思惑や都合というものが、少なからず影響しているので、学生は選考に落ちたことに対して、圧迫面接だった・・・!と、ご都合解釈っていう思い込みをすることができます。僕はこれは健康的で正しい学生だと思っています。・・・但し、繰り返しますが、ネットに書き込んで他の見ず知らずの学生を困惑させるのはあまり誉められた行為ではないですが。
 会社サイドから言わせると、うちの面接は圧迫なんかじゃないよ!枯れ尾花なんだよ!っていうことになるでしょうが、学生サイドから言わせると、いや、あれは間違いなく圧迫だった!幽霊だった!って見解になります。これはいつの時代も、どこまでいっても平行線ではありますが、どちらにもキチンとした言い分があるので問題はありません。
 こういった要因が圧迫面接という現象を産み出す場合、その起点は会社サイドにもあるし、学生サイドにもある。つまりは、圧迫面接にたどり着くまでの道筋において、その出発点が、根本的に違うんです。だから、会社サイドからすれば、不合格者の単なる思い込みだっていう決着になるし、学生サイドは、圧迫面接と感じる要因を会社サイドから見出した訳です。だから学生はそれのせいにしておけば、少なくとも落ちた理由は自分なりに見つけ出せることになり、ズルズルと引きずることなく、気持ちを切り替えて前に進みやすい。
 しかし潜在意識のなかの、内的要因だけに関しては、会社サイドに起点は無いんです。すべては学生側に起点がある。このために、学生は会社のせいに出来ず、就活の途中で立ち止まってしまったり、アタマを抱え込んでしまったり、不安でいっぱいになったりしてしまうんです。
 この圧迫面接シリーズでは、ここのところが一番書きたかったんです。多分今でも、そういった状態になっている人ってたくさんいると思うんですよ。本人は非常に辛いんだと思いますよ。中には、自分は社会不適格者じゃないだろうか・・・?なんて恐ろしいこと考えてる学生だっているかも。そんなことあり得ないんだけど、絶対に。
 早く自信回復して、前向かないといけないからね。
つづく。

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