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シリーズ 19 「圧迫面接は枯れ尾花」 内的要因

圧迫面接
2017-07-18

圧迫面接

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」      「シリーズ09圧迫面接シリーズ3」 で触れたキーワードです。圧迫面接の正体は、枯れ尾花が非常に多いのですが、もっとも多いのは、学生の潜在意識における内的要因なんです。ここからは、「枯れ尾花」「内的要因」の相関について考えます。        僕が、圧迫面接のことをその大部分が枯れ尾花だ、と主張するのは、その発生事象を見ているからです。これは一般論ですが、ある企業の面接が圧迫面接である、と認知されるのは、常に面接を受けた側、つまり学生がその情報を流布させるために起こります。        採用面接では、どうしても面接を受ける側である学生の立場が弱く、また学生は、社会的な経験が絶対的に不足しているため、面接という独自の空気を持った非現実空間に置かれたら、面接官が発する言葉全てに過敏に反応することになるだろうし、萎縮したりビビッたりって言うのは当たり前でしょう。        ビジネスの世界では、結果というものが常に求められます。社会人と学生の違いという意味で言うと、この結果を求められるか否か?っていう要因は、その一つに挙げられます。生意気でプライドの高い学生は、将来についての展望や理想を、それこそ酒でも飲みながら友達と長時間議論できるでしょうが、議論終了後、具体的にどうすべきか?なんていうことまで話は発展しないはず。だって方法論が判らないんだから。それが学生という生き物です。        面接官、特に最終もしくはそれに匹敵するステップの面接官というのは、ビジネス経験が長いので、結果を出すのは当然であると普通に思っています。採用面接という“ビジネス”の世界で、何が結果かというと、目の前の学生の評価を正しく行い、合否の判断をすることです。        その結果を出すためには、面接官は学生の本質を把握しなければなりません。だから、面接官が発した質問に対して学生が行った回答を聞いて、それが間違ってないかどうか?を、さらに質問を被せることで確認しようとします。        ここでいう「間違ってないかどうかを確認する」っていうのは、面接官が持った学生の印象と、ここまでの選考ステップでの評価が、ズレていないか?っていうことを確認するという意味です。        人を判断しようとする場合、そして結果を出すことが自分の仕事だと考えている場合、面接官は仕事に対して真剣です。だからどうしても目が笑っていなかったりするし、学生の回答に真剣に耳を傾けているので、空気も和んでいないし、それが威圧感を発することにつながります。        でも、これが学生にとってはキツイ。だって、結果を出すための議論なんて、やったことがないんだから。        結果を出すための議論というのは、相手の意見を否定したりすることは普通です。もちろん全否定ではなく、部分否定の場合が多いでしょうが、結果を出すのに、おべんちゃらや嘘は必要ないんです。しかも、ビジネスで結果を出すというのは時間が限られています。無限大に時間はありません。学生の議論のように、時間がたくさんある訳ではないんです。採用面接はというのは、そういったビジネススタイルの典型ですね。学生一人アタマ何十分という限られた時間の中で、学生を判断するという結果を出す必要がある。これは非常にシビアな仕事です。普通の社会人にとっても、ここまでシビアな条件が揃っている仕事は少ないです。だから社会人だって面接は緊張します。ましてや経験不足の学生にとっては、圧迫感を感じてしまう要因が、これでもかというくらい揃っているんです。嫌ですねえ。        ・・・・・・と、ここまでは学生に対して、同情する側面が多々あります。面接というのは、そもそも学生が最初に会社に触れるイベントとしては、非常に無理があるんです。仕事のレベルが高すぎる。だから近年は、最初に会社に触れるイベントとして、面接ではなく、インターンシップを利用している企業が多いという訳です。        しかし、面接が終了して面接会場を出て、現実に復帰すると、たちまち自分のペースを取り戻せます。まな板の上に置かれて、自由を奪われていたのに、水の中に戻してもらえてようやく自由に泳ぎまわれるようになった鯉って感じかな?        泳ぎまわれるようになった鯉が、まず最初に行うことは何でしょう?それは、同じまな板の上に乗った他の鯉、つまり同じ企業の面接を受けた学生たちと集って、スタバかなんかでドリンクでも飲みながら、情報交換をする訳です。でしょ??        その後、自分の縄張りに戻ってきて、顔見知りの鯉仲間たちと、他のまな板に乗った感想とか印象を語り合う訳です。これはつまり学校のお友達や仲間同士の情報交換です。各々受けている企業は違えこそ、まな板の上に乗った臨場感は、同じ鯉として共有できますから。        この泳ぐ順番は、だいたいみな同じです。そうやって、経験したことないシビアなビジネスの世界にぶち当たってマイナスモードになった自分の気持ちをお互い、慰めあっているんです。       「いやあ~、ホントに何にも言いたいこと言えなかったよ」   「私なんて、全然そこまで進んでないんだよ。あんたスゴイじゃん?」      なんてね。これによって、自分だけが憂鬱な気分味わっているんじゃないんだな、っていう安堵を得るんです。高校時代の試験の時の友達同士の会話と同じですね、これは。        でも、ここまではいいんです。再度言いますが。自分で抱え込んで落ち込みを引きずるより、お互い愚痴や不満を言い合うことで、少しでもスッキリするならね。       つづく。      

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