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シリーズ 22 「圧迫面接は枯れ尾花」 模範解答のワナ

圧迫面接
2017-07-21

圧迫面接

 学生が挑む採用面接というのは、総じて不安が先立つものです。面接官の視点は、学生の良いところを何とか引き出そう!ということに絞られており、自ずと人によって面接の進め方や質問内容も変わってきます。同じ面接官だったとしても、A君とBさんが同じ質問をされるということは、絶対にありません。だってA君とBさんとでは性格も違うし、適性も異なるからです。だからA君とBさんに質問に対する受け答えによって、面接官の聞き方は変わってきますね。      でも学生は、大学入試の過去問のように、「どんな質問がされるか?」や、「どう回答すればウケがいいか?」などという議論をし、一定の回答を得ることで安心を得ようとします。この安心できる回答を得るには、先輩の体験談やネットの情報が大活躍しますね。       「○○株式会社の面接では、必ず、学生時代に頑張ったことが聞かれます」   「あの会社の最終面接は社長で、会社の印象を聞かれます」      とかね。こういった情報を入手することは、不安感を拭い去るという意味では一定の効果がありますが、でも学生のアタマからすっぽり抜け落ちるのが、自分のキャラと性格がどういうものなのか?という要素です。これって本当によく抜けるんですよ。        なぜ抜けるのか?というと、面接という会話の世界においても、模範解答を探してしまうからです。受験問題のようにね。        「あの企業では、こういった質問がされる」というウワサに対し、「これについては、これこれこういう風に回答すれば評価が上がります」みたいな解説があった場合、いったんそれを読んでしまうと、どうしてもその解説に見合った回答を考えてしまうもの。だって不安でいっぱいだから。何も見えない状況で、面接に関する具体的な情報があると、どうしても自分にとっての模範解答に見えてしまうものです。そうしていつしか、その模範解答に沿ったカタチで、自分の回答を作ってしまいます。この一連の流れにハマる学生の気持ちは、個人的には十分理解できます。        でも、模範解答には自分の性格がまったく反映されていません。就活本なんかに書いてある面接質疑応答Q&Aなんかも同様なんですが、模範解答というのは、非常にアタマに入りやすいんです。でもQ&Aは一問一答式。Qに対するAで完結です。        しかし、実際の面接では、Qに対するAの後、Aに対してさらにQ´が来て、それにA´・・・なんて継続します。しかもQだって、就活本とはビミョウに違っているかもしれない。それは自分の性格や印象のよって、面接官が質問の仕方を変えてきているからなのですが、これが面接をガチガチに考えている学生にとっては想定外。簡単にペースが乱されてしまいます。        圧迫感とは、自分のペースで物事が進まない時に感じることが多いもの。「あれ?あれ?こんな流れになるはずがないんだけど・・・」とかってね。そして自分のペースで物事が進まないのは、自分が今まで経験したことがない状態に陥ったり、自分のシナリオどおり進まないことから生じると思うもの。もともと事前にシナリオを想定することに無理があります。舞台で言えば、セリフが決まっている訳ではなく、面接官は常にアドリブで迫ってくるから。だから学生は、面接が終了した時に       「あーあ、こんな答え方をしたからダメだった・・・」     「あの質問には、こう回答しようと思っていたのになあ」      って後悔ばかりすることになります。自分のシナリオでは、質問に流暢にスマートに回答している自分がいるはずなのに、そう簡単にはいかなかった・・・。こういう後悔は、面接を受ける候補者なら誰でも感じます。転職の面接でも思いますからね。        でもこれは、面接の良し悪しの判断基準が相手側にあるから起こる後悔で、客観的にみてどんな理想的な面接を行おうが、やはり後悔の念は先立つはずなんです。だって事前のシナリオとは狂ってるんだから。        自分の想定外のことばかり起きてアタマが真っ白になり、面接官の言うことが圧迫に感じるのは、仕方ないとは言え、もったいないです。        面接官は、シナリオどおりの質問に流暢にスマートに回答している学生を見たいのではなく、アタマが真っ白になって、汗かいて噛みまくっている学生の姿を見るほうが、評価基準としてはよっぽど参考になるんです。だってそれは地の姿だから。        面接をいかにキレイに行うか?は学生が一番考えることでしょうが、でもそんな難しいこと考えると、圧迫感をより感じてしまいますよ。誤解を恐れず言うと、何も考えずに臨むほうがよっぽどいいと思いますね。        学生の面接で一番必要なのは、自己分析だけです。自己分析がシッカリ出来ていれば、圧迫も感じないはずなんですけどね。       つづく。      

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