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シリーズ 23 「圧迫面接は枯れ尾花」 

圧迫面接
2017-07-22

圧迫面接

 前回の記事で、「学生の面接で一番必要なのは、自己分析だけです。」とありましたが、もちろん企業研究も必要です。面接の質疑応答で、学生が描いたシナリオどおり事が運ばないことは当然なんですが、面接官のアドリブ的な質問に回答するために自己分析が必要なんです・・・ということを言いたかったんです。
 下地として企業研究は必要です。企業研究の大切さについては、過去にシリーズ化して何度も書いてきました。昨日の記事の趣旨は、ある企業の面接に挑んだ時点で、その企業の企業研究はある程度できている、という前提で書きました。判りにくい書き方ですみませんでした。
 さて、圧迫面接の本質と銘打ち、ここまで色んなことを書いてきました。同時に、ほとんど全てが枯れ尾花であるということも。
 しかし、非常に困ったことに、枯れ尾花ではなく本物の幽霊、つまり本当の圧迫面接を行っている企業も現実には存在します。

「あなたの回答は全く答えになってないねえ・・・」
「僕は君のような考えをする人間は好きじゃないんだよね・・・」
「君の考えは本当に甘いなあ・・・」
「あなたが好きだって言った色は、僕は嫌いなんだよ・・・」

 言葉だけじゃなく、仏頂面、目を合わせてくれない、相槌を打たない・・・なんていうプレッシャーも圧迫面接を作ります。
 今まで書いてきた枯れ尾花の要因とは言い難い、唐突な質問や環境です。幽霊に遭遇した学生には、本当に同情します。
 こういった状況においては、面接官個人の元々の話し方が、キツイとかっていう場合や、皮肉をことあるごとに言う性格だとかっていうこともあるでしょう。つまり本人にしてみればいつも通りなので、学生に無意味なプレッシャーを与えていることに気づいてないということ。でも学生の本質を見極めることが仕事である採用面接で、必要以上に学生を萎縮させてしまうことに絶対にメリットはありません。
 ただし、ひとこと言っておきたいのは、ほとんどの面接官は、別に学生を困らせて喜んでいる訳でもないし、意地悪をしている訳でもないということです。言い方や見た目の威圧の問題はあるにせよ、面接官は常に学生の見極めに真剣だということです。
 ちょっと幽霊の話をする前に・・・
 実は、学生間で圧迫面接だ!と言われる認識事項で、決定的に間違っているものがあります。それは「一つのテーマに食いついて、面接官が細かいところまでしつこく突っ込んでくる」というヤツ。結論を言うと、これは圧迫面接ではありません。
 採用面接の目的が、限られた時間の中で学生の本質の見極めることである以上、例えば「この学生は、サークルのエピソードを掘り返していくと、人間像が見えそうだ」と、面接官が感じた場合、そのテーマに固執してアレコレ突っ込んでくることは当然といえば当然です。

面接官  「サークルでの役割は何ですか?」
学 生  「副幹事です。主にサークル開催場所探しや、参加者集めです」

はい、判りました。ありがとう・・・・と終わってくれれば、学生にとっても安心なんですが、面接官がこの後、

面接官  「開催場所探しはどのように行っていましたか?」
学 生  「場所探しは、インターネットで調べたり、電話帳で目星をつけて電話して聞いたりして探しておりました」
面接官  「一人で探していたのですか?仲間はいなかったのですか?」

 ・・・というようになった場合。この後突っ込みはまだまだ続いていきます。結構あると思うんですよね、これって。
 面接官がなぜここまで食いついたのかというと、学生のことをアピールしている自己PRの内容や、見た目や話し方から感じる印象などからある程度の判断をしておいて、それが間違っていないかどうか?ズレていないかどうか?を確認していくのに、サークルネタが一番効果的だ、と面接官が判断したからです。
 でも、学生にとっては苦痛この上ないキャッチボールです、これは。面接官の仕事に対する真摯な想いが判るはずもない学生にとって、細かいとこまで突っ込まれるのは、単にイジメか揚げ足を取って喜んでいるとしか思えないんじゃないでしょうか?
 でもこれは枯れ尾花です。突っ込まないと学生を中途半端に判断してしまうことになり、かえって学生に失礼なんです。でも学生にはその辺のカラクリが理解できないので、圧迫だと感じてしまうんですよね。これは前回書いた、Q&A方式の一問一答式模範解答の意識が強いほど顕著です。
 学生が、この会社サイドと学生サイドの温度差について把握することは、面接を楽しく行うために必要要件です。実際の面接でこんな状況に出くわしたら、なかなか泰然と構えられないでしょうが、でも、面接官の突っ込みはそういうもんだっていう理解だけは心の片隅に置いといてください。
つづく。

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