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シリーズ 25 「圧迫面接は枯れ尾花」 本当の幽霊はいない?

圧迫面接
2017-07-24

圧迫面接

 圧迫面接はが本物であるという場合、それは面接官が面接官の個人的判断で行っています。会社が戦略的に圧迫面接を行うということは、まず考えられません。      というのは、圧迫面接というのは、学生の本質や人物像を探るという意味においては、全く用を足さないからです。圧迫面接を行うことの意味に関して、是認する理由として挙げられるのが、           ①面接官が学生にワザと答えにくい質問をして、どのくらいその状況に耐えられるか?というストレス耐性を視る       ②面接官が学生にワザと答えにくい質問をして、窮地に追い込まれた際の切り抜け方を視ることによって、地アタマの良さを確認する          などということでしょう。少なくとも学生サイドでは、このような理由付けで自分の気持ちを納得させている面があるのではないでしょうか?          この2つは圧迫面接がなぜ行われるのか?という疑問に対する表面上の解答としては間違ってはいません。多かれ少なかれ、こういう理由しかないでしょうね、恐らく。これ以外の理由がもしあるとすれば、それは、           ③面接官が弱いものいじめに快感を覚えるような性格の持ち主である       ④面接官が学生の性格と肌が合わず、毛嫌いして感情赴くままに対応してしまう          などという、単純に面接官の感情や性格に由来する理由です。実際にあったら非常にコワイ。冷静に考えて、③や④のような感情論による圧迫面接はあり得ないということは、ここまでの僕の記事を読んでいただいた方であれば理解できると思います。会社にとって優秀な学生を採ろうという面接で、感情むき出し人間が面接官をする訳がないですからね。          ところで、気がついた方もいるかもしれませんが、上記に書いた①から④の理由に関して、僕は書き出しに全て「面接官が」という言葉を用いました。ナゼだと思いますか?        それは、本当の圧迫面接を行うのは、あくまでも面接官個人レベルであって、会社ぐるみで行うことではないからです。ここのところは圧迫面接の本質を考える上で非常に大切だし、学生が将来入社すべき会社を考える上でも重要なので、ちょっと覚えておいて下さい。        よく、人事採用をずっと行ってきたという人が書いている本なんかを読むと、「本当の面接官は圧迫面接は行わない。自分も圧迫面接は絶対にしない」などど書かれていることがあります。そして続いて、「そういった圧迫質問には、判らないものは判らないと言って良いから、知ったかぶりはやめましょう」とか、「しつこく圧迫面接を行うような会社にはかえって行かないほうがいい」という見解もよく見られます。        僕も圧迫面接は行いません(受け手がどう捉えているかはイマイチ判りませんが・・・)。人の本質を探る場で、圧迫対応をしても何の意味もないことを知っているからです。圧迫面接を是認する意見としてのストレス耐性等の意見は、学生にとっては納得しやすい見解ではありますが、でも将来どんな会社に行っても、そしてどんな部署に配属になろうとも、採用面接で受けた圧迫感は、絶対に遭遇することのないものなんです。        その場で理不尽な要求や意地悪な質問をされて、即座に何がしかの回答を出さなければならないということはビジネスではまずありません。        よく圧迫面接が肯定される事例として、営業職になった場合に、顧客に商品の値引を強要されたり、理不尽な取引を迫られたりという場面で、こういう場面を切り抜けることができるかをイメージする、なんてことが挙げられます。でも、実際の営業の現場で顧客の無理難題に対して、一営業マンがその場で即答することはないと言っていいでしょう。即答できるのは営業部長クラスの人で、商品取引に決定権限を持っている人だけです。通常は、「その件につきましては、一旦会社に持ち帰って検討させていただいて後ほどご連絡いたします」という“回答”をします。若手営業マンであれば特にね。        また、電話で商談とかする時も、電話の相手から難しい注文があった際、「調べて折り返しお電話いたします!」って回答するのが普通。その場で適当に相手に聞こえのいいトークをかましてしまったら、後で大問題になることだってあり得ます。        面接という非現実空間で圧迫質問を受けた場合は、この「一旦持ち帰って・・・」や「折り返し・・・」的な回答はもちろんできません。でもその代わり「今の自分のは、よく判りません!」という回答ならすることができるはず。これはビジネスでの「一旦持ち帰って」や「折り返し」と同じです。その場で結論出さないんだから。      

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