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シリーズ 3  「業界研究のツボ」  労務環境編

業界研究(労務環境編)
2018-10-08

業界研究(労務環境編)

それでは、働く環境の実態を業界ごとに視ていくことにします。まずは製造業
 製造業というのは、日本の産業の根幹です。日本の労働者の就業割合で言うと、この業界に在籍している労働者数は、建設業界と並んで、群を抜いています。ダントツ。人の数が多いということは、それだけ大小交えて多数の企業が存在するということだし、その分製造品目も多岐に渡ります。
 ということで、僕は、「企業研究シリーズ」 で、製造業を『産業集約型』『生活集約型』及び『中間型』の3つに区分しました。
1.『産業集約型』には、原材料・素材加工の企業
  「鉄鋼」 「非鉄金属」 「ゴム」 「繊維」 「紙パルプ」 「造船」 「電子機器」 「化学」 等々。
2.『生活集約型』には、文字通り個人を中心にした生活に密着した企業
  「食品・飲料」 「化粧品」 「医薬品」 「アパレル」 「生活用品」 「電気機器」等々。
3.『中間型』には、どっちにも入る企業
  「水産・農林」 「建設」 「自動車」 「OA機器」 等々。

ということで、まずは1の『産業集約型』
 この部類に属する企業というのは、企業規模でいうと、アタマに「大」の文字が付く、大企業が多いです。加えて、産業集約型企業には総じて歴史があります。企業名に誰でも知ってるような固有名詞が付いている場合も多く見受けられる。三井とか住友とか三菱とかね。まさに日本の経済を引っ張っているというイメージ。
 産業集約型の企業は、扱う商品やそれを作る原料も大きさもスケールもケタが違います。だからデッカイ工場施設を保有しています。用地の確保と大量の水を使うという必要性から、臨海地区に工業地帯として存在することが多いですが、地方都市の郊外にある場合もありますね。
 このカテゴリーに属する企業は、そのイメージから入社すると全員、作業着を着て、工場に勤務するという、いわゆるブルーカラーのイメージを持つ学生も多いですが、そんなことはとありません。もちろん理系を中心とした技術者は、工場施設や研究所に勤務するでしょうし、工場には生産管理と言って、工場の施設管理や、工場で働く人々をサポートする事務員も結構いるので、一般職採用の場合は、工場内事務所で勤務することもあるでしょう。
 でも文系総合職は、本社の管理部門(総務とか人事、経理ね)に配属になる場合もありますし、営業職になればそれこそ全国にある営業拠点に配属になります。こういう部署は、東京の大手町にあるとか、地方都市のビジネス街にビルを構えているとかって感じです。
 さらにこのカテゴリーの特徴は、技術者を多く抱える点と、歴史が深いという背景から、労働組合も組織されており、経営者側と働く環境に関して、にらみ合いを続けているという特徴もあります。最近も交渉やってますよね。賃金のベースアップ要求とか、職場環境の改善要求とかね。春闘っていわれ方もしますよね。知ってますか?新聞読んでますか?
 製造業、特にこのカテゴリーに属する企業に興味がない人は、自分には関係ないって思ってるかもしれませんが、そんなことはないんですよ。皆さんが入社後にもらう給料、ありますよね?皆さんも初任給がいくらか?って気にするでしょう?この金額だって、労働組合と経営者の折衝によって決まった賃金体系から導き出されたものなんです。あらゆる日本企業の給与水準は、ここで決まった賃金水準をベースに、決まっていくんです。
 歴史が深く、規模も大きい企業で、しかも労働組合が組織されている企業というのは、労務環境もそこそこ整っています。ていうか、劣悪にすると労働組合側がストライキとかやってくる可能性があるし。労働組合というのは、法律で定められた労働者側の権利でもあります。だから堂々と言いたいことを主張する訳です。こうやって、経営側と労働者側が、お互い主張をしつつ、妥協しつつ、少しでもいい職場環境を作っていこうと切磋琢磨している訳ですね。
という背景をアタマに入れつつ、働く環境を見ていくことにしましょう。
つづく。

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