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シリーズ 5  「業界研究のツボ」  労務環境編

業界研究(労務環境編)
2018-10-10

業界研究(労務環境編)

それでは製造業のうち、『生活集約型』の企業群の働く環境について考えてみましょう。『生活集約型』とは、


 「食品・飲料」 「化粧品」 「医薬品」 「アパレル」 「生活用品」 「電気機器」等々。

 というものでしたね。このカテゴリーには、例年学生に人気の企業が集中します。なぜこの生活集約型企業が人気があるか?というと、それは個人をメインのお客様と捉え、生活に密着している企業が多いからです。スーパーや量販店に行けば目に付く商品、また今自分の周りを見渡せば目に入ってくるグッズ、確かに身近です。テレビCMも頻繁にやっていますね。購買意欲を煽るために。
 これから就活を行う学生は、まだ社会人ではなく、一人の消費者。だからこういった企業に目が行くのも仕方ない。それに『生活集約型』企業というのは、大手の場合は、有名企業が多いですよね。有名企業に内定もらえれば、親や友達に鼻も高い・・・みたいな気持ちって心の中に持っているでしょ?これって普通の感覚です。僕だってそうでした。
 学生に人気NO,1業種であるサービス業もそうですが、こういう今の自分に身近な業種や、単なる憧れの業種っていうのは、仕事の現実はかなりキツイことが多いです。そのギャップは、多かれ少なかれ必ずある、ということを意識しておいてください。
 この業界は、人気があるゆえにちょっと職種も分けて考えてみましょう。まずは理系学生で、研究職や開発・技術職の場合。
 仕事がキツイと書きましたが、研究職や開発・技術職の場合は、学生が考えるイメージとあまりギャップは出ないかもしれないな。研究施設に配属になれば、大手になればなるほど、基礎研究から実践研究まで幅広い分野が整っているので、社会人になっても学生と同じように、相変わらず白衣を着ることも多いはず。
 加えて、研究設備も大学とは比べ物にならないくらい素晴らしく、それに驚くかもしれませんね。さらに研究者の場合は、パテント、つまり特許取得による発明報酬が臨時で入ることもあります。
 ただし、仕事は大変です。研究というのは、基本的にはチーム単位で行われますが、自分の役割となった仕事は自分で結果を出していかなくてはならないし、学会の論文とかも自分で書かなければならない。となると、仕事を持ち帰って家でパソコン前に、入力・・・なんてことも日常茶飯時。会社に泊まりこみってことも少なくありません。出張も総じて多いですよ。国内外問わず。
 にもかかわらず、給料は安いです。ハッキリ言って。特に20代のうちは劇的に上がることもない。研究の世界っていうのは、基本、閉鎖的で中にこもって行う仕事。しかも会社全体から見ると仕事の領域は狭い。営業職のように外を飛び回って人脈つけて、幅広いスキルをつけて・・・っていう感じではない世界ですので。営業のように成果が売上というカタチでハッキリ表れる仕事ではないのでね。昇給・昇格も年功序列的なところもある。
 後は、最近、工場施設や研究施設を人件費の低い海外に移す会社が増えているので、海外転勤とかもある程度想定しておかなくてはなりません。特に「電機機器」は。
 それと、これが一番大事なことなんだけど、いくら研究職とか開発・技術職とは言っても、民間企業に勤めていることには変わりありません。つまり儲かってナンボ、の世界ということ。だから理系畑の皆さんだって、当然ながら、会社の事業の収益構造を理解しないとダメだし、常に、自分のやっている仕事は会社の利益にどういう貢献をしているのか?っていう視点で、日々の仕事をこなしていく必要があります。この意識を持てない人は、従業員としては仕事が出来ない部類に属します。
 そうすると、仕事を効率的にこなす、という意識が希薄になってきて、仕事の効率が悪くなる。だったら、営業で稼ぐ部隊に回れ!ってなって、営業部署に異動させられるっていうケースもあるんです。営業職から研究職っていう異動は、ほとんどの場合ありませんが、研究職から営業職への異動は普通にありますよ。民間企業は営利目的。ボランティアで雇っているわけではないので。
その辺は文系学生が狙う、総合職・営業職と絡めて書くことにします。
つづく。

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