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シリーズ 14  「業界研究のツボ」  労務環境編

業界研究(労務環境編)
2015-11-06

業界研究(労務環境編)

 ここまで製造業や不動産業、金融業と、全く分類としては、関連性のないカテゴリーをピックアップして書いてきました。これは別に意味があった訳ではなくて、行き当たりばったりということです。自慢にもなりませんが。
 で、次にどうしようかと思っていたんだけど、またちょっと業界のカテゴリーは跳んで、「流通・小売」業界にしましょう。ここも学生には人気があるんで。
 「流通・小売」業界と一口に言っても、扱っている商品は様々だし、分類ももう少し細分化できますよね。例えば、百貨店、スーパー、コンビニ、量販店(家電、衣類、靴、バック、雑貨etc)等々です。それに、企業規模もいろいろ。誰でも名前を知っている大手から、地方出店のスーパー、そして駅ナカやアウトレットに直営を出店しているアパレル系のように、中規模な会社も存在しています。会社に寄って違いはもちろんありますが、ここでは概論ベースで書きたいと思います。
 実はこの業界は、生活集約型のメーカーと同様、学生に馴染みにある業界です。生活集約型のメーカーよりも馴染みがあるかもしれないな。メーカーよりは実態感がよりイメージできる、という意味です。
 生活集約型のメーカーの親しみというのは、テレビCMを観て知っていたり、お店の陳列棚に並んでいるのを手にとって購入したりという、消費者として手に触れるという親しみ、馴染みです。一方で「流通小売」業界は、そういった商品をお客様に売るほうの立場であり、ここには、アルバイトとして学生でも中で仕事ができるということから来る馴染み。
 つまり、メーカーが消費者視点であるのに比べ、流通・小売は当事者視点でみることができるということ。
 流通・小売業界に限らず、飲食業界等もそうですが、店舗展開をしているところは、アルバイトやパートも重要な戦力です。よって学生でも仕事を体験でき、そこで社員さんの本音が聞けるという訳です。
 本音が聞ける分、会社の内部事情も判った気になってしまいがちですが、アルバイトは所詮アルバイト。内部事情が判るとは言え、それはあくまでその店舗の顔。まさに氷山の一角を見ているに過ぎません。・・・もっとも、店舗の売上で収益を伸ばしている以上、とても大切な一角なんですけど。
 過去の記事に何度か書いているので、実名で書いちゃいますが、僕は学生時代、イトーヨーカ堂の衣料服飾部門で3年間、アルバイトをしていました。自分で言うのもなんですが、かなり入り浸っていたため、店長さんやマネージャーさんクラスから信頼していただいており、内部的なことも理解していたつもりです。
 でもそれは所詮、全国にたくさん店舗がある中の一つの店舗の事情です。もちろん同じ会社の店舗なので、大幅に変わらないでしょうが、社員じゃないと判らないこともあるし、本当の面白さも判らない。ということで、流通・小売業界でアルバイトをしていた人がエントリーする場合は、まっさらな気持ちで臨んだ方がいいと思います。・・・と、ある大手スーパーの人事本部長さんが言ってました(笑)。
 この業界は、各メーカーが製造した商品を売って利ざやを得るのが仕事です。メーカーの従業員は、平日に一生懸命仕事をして、商品を製造したり、営業に回ったりして、流通小売業界に卸していきます。そして週末はお休み。
 ということは当たり前ですが、流通小売業界に勤める人というのは、週末に休むことは夢のまた夢だということを理解しておいて下さい。休めるのは本社の管理部門だけでしょう。しかもシフト制で勤務が組まれるため、2日続けて休みということも難しい。
 加えて最近は(と言っても、もう10年以上前ですが)、規制緩和により、営業時間がかなり夜遅くまで延長されています。これは百貨店以外は全てそうじゃないでしょうか?特にコンビニや一部の量販店は24時間体制。だから勤務時間もバラバラです。早番もあれば遅番もある。シフトで回るので、残業は一般的には少ないでしょうが、でも勤務時間の不規則性を考えると、やはりこの業界もプライベートの時間を優先しにくい業界といえるかも。
つづく。

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