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シリーズ 15  「業界研究のツボ」  労務環境編

業界研究(労務環境編)
2015-11-07

業界研究(労務環境編)

「流通小売」業界のつづき。
 昨日は休みの話をしましたが、入社当初、結構キツイのがお盆やお正月に休めない、ということです。今まで夏休みや年末年始には、当たり前のように帰省していた人であれば、これって悲しいことなんですよね。僕が学生時代、バイトをしていた量販店では、新入社員は正月に帰省できるよう、シフトを優先して組む優しいマネージャーさんがいましたが、実際問題としては、全部が全部そうじゃないと思います。
 就活っていうのは、実際に活動している時は、非日常のイベントと化しているので、どうしても企業のネームバリューに負けてしまったり、企業選びとは言っても、なかなか平常心で視ることが難しいのですが、実際に入社してからは、仕事が生活の一部という毎日の問題になります。つまりイベントではなく現実の世界。だから働く環境もしっかりイメージしておかないと、入社後にストレスとなって自分に跳ね返ってきます。どんな会社に入社しても、最初は悩みが出るもの。だったら一つでも減らした方がいいでしょ?
 ただ、休みも全てがマイナスポイントではなくて、平日に休みが取れるとしたら、行楽地や繁華街も人が少ない状況で楽しさを満喫できるというのが見方によっては利点ですね。僕は、学生時代のアルバイトで、社会人になったら、週末は休める会社がいいなって思ったんで、「流通小売」業界には、エントリーしませんでしたが、個人的にはかなり好感を持っている業界の一つで、今から学生に戻って就活できるなら、率先してエントリーするかも(笑)。この辺の価値観は、人それぞれでしょうから、学生の皆さんもよく考えてみてください。
 恋人が週末休みだったら、確実に会う時間は減りますよ。そして別れる・・・なんてこともあったり。社内恋愛も多いなあ。テナントの店員さんも含めてですけど。確固たるデータがある訳ではありませんが、僕の知ってる「流通小売」業界で働く人って、会社で出会って結婚、っていう人がたくさんいますね。僕がバイトしてた店舗に限って言っても・・・かなりいるな(笑)。まあこれは仕方ないことかもしれません。
 それと、夏休みとか冬休みと称して、一週間単位の連続休暇を取得することが出来ます。特に百貨店業界は充実しているはず。スーパーや量販店、コンビニ業界は、百貨店に比べると取りにくいこともありますが、休暇制度としては、他にはない制度でしょうね。
 次に福利厚生。「流通小売」業界の福利厚生は他の業界と比較しても、決して見劣りしないほどの充実さがあります。中で働いている人は、現場仕事が多いせいか、実感してないみたいだけど(笑)。
 まず住宅制度。独身寮や手当も含めると、かなりの充実ぶりです。裏を返せば、転勤や異動が激しい業界ということも言えるんですが。保養所のような施設も全国規模で利用できるし、福利厚生だけをみればトップクラスじゃないかなあ?女性社員も多く抱えていることも福利厚生充実の理由の一つでしょう。
 それと何と言っても社販ね。これは従業員冥利につきます。百貨店のように高級ブランドを扱っている業界であれば、かなりの割引率で購入可能ですね。これが目当てで入社した、なんていう子もいました(笑)。もちろんそれはそれで、立派な「働く動機」なんだけどね。
 ただ、社販で一つ気をつけなくてはならないのが、付き合いで購入せざるを得ない場合があるということ。社販というのは、福利厚生とは言っても、販売する以上、立派な売上です。だから売れないと困る訳です。僕のバイト先の部門には化粧品売り場も含まれていて、そこには資生堂、カネボウ、コーセー、花王ソフィーナといった会社から美容部員が派遣されて来てたんですが、たまに行う社販では、もう大変でした。買うからには一社のみ、って訳にもいかず、結局全社の商品を満遍なく買う羽目に・・・。僕は外面王だったんでね。
 この業界は、高卒、短大卒、大卒と様々な新入社員がいて、年は違えど、全てが同期入社。だからかなりの数の同期がいます。そして、各店舗配属になっても、大手になれば10人くらい同期がいるでしょう。これはいいことだと僕は思います。やっぱり同じ会社内に愚痴を言い合える仲間がいるのは大事です。特に最初の一年は。
 最後に、配属に関しては、ほとんどの人が店舗配属になるでしょう。これは間違いないです。基本的に店舗の営業ありきの業態だから。本社勤務やバイヤー、スーパーバイザーなんかを希望しても、まず希望が叶うことは難しいと考えておいてください。それと、よく学生を口説く時の常套文句で使われるのですが、
「君は基本的に、本社勤務を考えているんだが、まずは現場を知るという意味で、店舗に行ってもらうから」
 って言葉。これに騙されないで下さいよ(笑)。こんなこと言われた学生は他にもたくさんいますので。「自分は本社勤務前提。だからみんなとは違うんだ」っていうことを、それこそ“みんな”内心思ってるんです。まずは配属になった店舗でシッカリ実績をあげて、認められないと自分の道は切り開けませんので。だから入社後数年は、店舗配属、しかも異動つき。これに抵抗感がある人は、入社するのを辞めておいたほうが無難ですね。
つづく。

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