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シリーズ 17  「業界研究のツボ」  労務環境編

業界研究(労務環境編)
2018-10-26

業界研究(労務環境編)

「通信・IT」業界の続き。
通信業界は、大手が多いと前回書きました。では、それ以外のカテゴリーではどうでしょう?
 「企業研究10」で区分したカテゴリーで視た場合、「通信」のほかには、「情報システム」や「ソフトウェア開発」、「インターネットサービス」という中分類にしましたが、このカテゴリーにも大手と呼ばれる企業は存在します。
 「通信・IT」業界というのは、総じてソリューション営業。ということは、圧倒的に法人営業なんです。だから営業会社と言ってもいいくらい。このあたりは他業界とそれほど実態的に変わるものではありません。
 しかし、歴史は比較的浅い業界。よって大手とは言っても、急成長して大きくなった企業がほとんどです。じっくり時間をかけて成熟しているのは、ごくごく少数です。ということは、大きい会社であっても、内部管理体制の整備が追いついていないのが現状です。この業界を狙う人は、このことは覚悟しておいてほしいと思います。
 加えてこの業界は、ベンチャー企業もたくさん存在しています。インターネットやWeb技術を利用したビジネスは、どんどん新しいものが創作されています。いまこの瞬間にも、新しい会社設立のプロジェクトが立ち上がっていると言っても過言ではないくらい。いわゆるITベンチャーです。こういったITベンチャーでは、市場が確立していない分、急成長を遂げているところもあり、新卒採用も積極的に行っていますよね。
 誤解を恐れず言いますが、この業界、特にベンチャーを狙っている人は、自分の時間を犠牲にする覚悟をしておいてください。つまり仕事で残業当たり前!って感じ。プライベートを優先したいという「働く動機」 を持っている学生では、きっと続きません。
 どのITベンチャーの説明会に参加しても言われることは、「当社はまだまだ発展途上。だから共に成長していこうという意欲のある学生を求めます!」的なことです。社長さん自ら熱弁をふるって、学生の野心をくすぐりにかかります。
 言葉だけ聞くと、非常に前向きでエネルギッシュ、大手にはないバイタリティがビシビシ伝わってきます。しかし、「発展途上」とか、「共に成長」というのは、裏を返せば、「まだまだ会社には未完成なものが多い」と宣言しているようなものだし、「会社の売上だってまだまだ」というステージであると言えます。
 念のため書きますが、それが決してダメだと言ってる訳ではありませんよ。そういうステージの会社に飛び込んで、大いにパフォーマンスを発揮するポテンシャルを持った学生だってたくさんいます。ただ、中途半端な気持ちで、ただ説明会の熱さや、面接の会話の楽しさなどにすっかりやられてしまい、自分が会社に本当に求めているものをおざなりにして、その場の勢いで走ってしまうと入社後にきっと後悔します。
 だから、しつこくなんども言いますが、自分の「働く動機」 をシッカリ言葉にしておくことが重要なんですよね。
 SEなどの開発系の仕事であれ、営業であれ、とにかく会社の仕事に没頭できるタイプじゃないと厳しい。自分の責任を全うするために、時間を気にせず、終電までやるのは普通、くらいの意識ね。僕は個人的には若いころに、そういう仕事中心になる時期があった方がいいというのが持論なんですけど、これが苦痛になる自信がある人は、絶対に辞めたほうがいいです。・・・もっとも、入社してから価値観や仕事観がガラッと変わる人も、中にはいますけどね。
 内部体制もシッカリ固まっていないので、労務環境もお粗末なことだってあります。それくらい自分の時間を捧げなければならないのがITベンチャーの現実。いい悪いは別にして、普通に決まった時間に仕事を切り上げていたら、あっという間に競合他社に食われてしまうから。
 ただし、この業界で力をつけると、引き抜きされるくらいのオオモノになれる可能性があります。特に開発者は、企業を渡り歩いて、年収も上がっていき、そして力をつけていくというパターン。30歳までに年収1千万を超えることだって決して夢物語ではありません。開発者は文系出身者でも十分出来ます。しかも業界自体が若いこともあり、20歳代から責任あるポジションに抜擢されることだってざらにあるんです。
 残業は当たり前で内部体制はこれから、という環境ですが、ビジョンをしっかり持って頑張れば、オオモノになれる可能性が広がる・・・という業界。皆さんが自分の「働く動機」とどう絡めていくか?これは人に寄って判断はマチマチでしょう。

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