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シリーズ 20  「業界研究のツボ」  労務環境編

業界研究(労務環境編)
2015-11-13

業界研究(労務環境編)

「サービス・レジャー」のつづき。次に「旅行」業界の働く環境について。
 この業界も学生には人気があります。特に女子の支持が高い。この後、書こうと思っている「ホテル・ブライダル関連」業界もそうですが、見た目華やかなイメージが先行するからでしょうか?企業を個別に見ても、有名企業がたくさんありますよね。
 そもそも論を言えば、日本の旅行事業というのは、過去で言うと電話通信事業、最近で言うと郵政事業のように、国策業界でした。それが規制緩和によって民間に移行、その代表格が、株式会社JTBです。
 電話通信事業のドンがNTTであるのと同様、JTBは旅行業界のドン。かなりの圧倒的シェアを誇ります。最近はHISのような独立系の企業も台頭著しいですが、しかしJTBは群を抜いている。
 旅行業界とJTBについては、色々な話が取り質されていますが、このシリーズのテーマとは異なるので、そこには触れません。まあとにかく、こういった業界全体における安定感とブランドイメージも人気を後押ししている要因でしょう。
 ところで、旅行業界に行きたいという学生に、なんで旅行業界なの?っていうことを聞くと、お客様の心に残るような旅行の企画がしたい!とかっていう回答が返ってくることがあります。というより、ほとんどそういう感覚じゃないでしょうか?
 入社当初は、法人営業や窓口営業になる可能性が高いっていうことは、何となく理解しているにせよ、将来は企画に・・・っていうビジョンね。これはこれは素晴らしいことだと思います。旅行業界に限らず、メーカーであっても、こういう想いは変わらないのではないでしょうか?最初に営業の現場を経験して、その後企画やマーケに、なんてね。
 ただ、旅行業界とメーカーが決定的に異なるのは、旅行業界は登録による資格制であるということです。この資格は、旅行業務取扱主任者という資格です。つまり業務を遂行するために、国の了解が必要という訳。
 この基本的な仕組みが判っていないと、会社によっては、せっかく将来、企画をしようと入社したのに、その会社では企画ができなかった。。。なんてことになってしまいます。
 実は、僕は以前いた会社で、この後、書く資格のうち、第2種旅行業の資格登録をやったことがあります。だからある程度の実態が理解できています。それでは、その資格とはどういう種類があるのでしょうか?旅行業というキーワードで検索すると出てくるとは思いますが、いちおう書いておくと、
(1)第1種旅行業 … 海外旅行・国内旅行の主催および販売までを業務範囲とする旅行会社   ⇒ 国内・海外全ての主催旅行について企画・販売が可能
(2)第2種旅行業 … 国内旅行の主催および販売海外旅行の販売を業務範囲とする旅行会社   ⇒ 国内の主催旅行のみ企画・販売ができ、海外は販売のみ可能
(3)第3種旅行業 … 海外旅行・国内旅行の販売を業務範囲とする旅行会社   ⇒ 自らの会社では旅行の主催はできないが、販売のみ可能
 というものです。つまり、もっと判りやすく言うと、旅行の企画をしたければ、第二種以上の資格を持っている会社に入社しないと、一生できません、ということですね。まあ、新卒を募集している企業で第3種のみ、というところはほとんどないでしょうが、企業研究をする際には、ちょっと気をつけた方がいい要素です。
 そして、もう一つ混同しやすいのは「旅行業代理業」という資格。これは何かというと、まあ簡単に言うと、上記3つの資格を持っている会社の旅行販売を代理で行う業者っていう意味です。これなんて、要はパッケージ営業です。だから営業要員。ここでは企画なんて絶対に出来ませんよね。
つづきます。

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