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シリーズ 22 「業界研究のツボ」  労務環境編

業界研究(労務環境編)
2018-11-01

業界研究(労務環境編)

今日は「ブライダル・ホテル」業界の働く環境にいきます。
 この業界も学生には、かなり人気のある業界です。特に最近ではいろいろなタイプのブライダル企業の台頭著しく、首都圏を中心に競争も激しい、まさに今、伸び盛り!っていう感じの業界のひとつですね。
 実際、僕も以前、この業界にいたことがあります。しかも管理部門で内部体制を作っていく仕事だったので、裏からこの業界をみてきました。また今でもこの業界の方とは交流しています。
 僕は今まで様々な業界で仕事をしてきましたが、個人的には好きな業界のひとつです。やっぱ華やかだしね(笑)。それとそれ以上に、この業界には、ブライダルというビジネスを軸とした波及ビジネスがゴロゴロ転がっているので。
 ただし、この業界もご他聞に漏れず、見た目華やかだけど、実際の仕事は泥臭い。見た目の華やかさが最たるものだけに、そのギャップに苦しむことも多いかもしれません。
 この業界でウェディングプランナーになりたい!って思う学生は非常に多いです。もちろんそこを否定するつもりもありません。ただテレビや雑誌の情報、あと友人知人の挙式披露宴に出席したことで生まれたイメージだけに囚われていると、入社後に苦しむことになりますね。
 なぜかというと、結婚式っていうのは、準備期間があるからです。結婚式当日はせいぜい3時間。ほとんど多くの学生が思い描くブライダル業界のイメージって、この3時間のワンシーンです。でも実際には、そのわずか3時間を迎えるために、数ヶ月の準備期間があるんです。
 つまりウェディングプランナーとしての仕事の大半は、3時間の本番の方ではなくて、準備期間である数ヶ月の方。この業務の構造を、まずは判ってほしいと思います。
 例えば、今の時期はブライダルシーズンですが、今月に挙式をあげているカップルは、だいたい今年前半、2月か3月くらいかな?に申込をしているはずです。だいたい6ヶ月くらいの準備が必要だから。新郎新婦が満足いく式にするために、打合せも頻繁に行います。新郎新婦が仕事をしている場合、打合せはどうしても夕方以降になる。そしてそこで要望や想いを情報収集していかなくてはなりません。
 さらにひとつの結婚式を挙げるのには、プランナーさん一人ではできません。そこには様々な取引先さんの存在があります。ドレス、花、引出物、印刷、司会、演出、美容などなど。それとお料理ね。そういった色々な力の結集が3時間に凝縮されます。それが終わって、やっと一つの仕事が完了。
 一般的には、一つの式場で年間何百というカップルが式を挙げます。それはほとんどが土日祝日に集中します。だから当然ですが、この仕事は週末や祝日には絶対に休めません。しかも一日数組の結婚式を挙げるとすれば、朝早くから夜遅くまでの肉体労働。冗談ではなく本当に体力勝負です。
 ホテルにしたって同じ。ホテルの収益構造っていうのは、宿泊事業のイメージが強いですが、実は宴会場や会議室の利用率アップが成長に大きく影響します。最近は純然たる会議の利用jは少なく、パーティ利用も減っている。そうするとどうしてもウェディングに頼らざるを得ないということになってきます。実際最近のホテル業界は、首都圏を中心に競争が激しく、特に近年は外資のホテルも相次ぎ日本上陸を果たしているので、パイの奪い合いが続いているんです。
 だからホテルもオーソドックスなカタチから、オリジナリティ溢れるカタチに移行しつつありますね。よって、ここでもプランナーの労働環境はあまり変わらない。
 この業界はとにかく泥臭い仕事です。まだホテルの場合は、仕事の分担もキッチリ分かれているところが多いので、休暇制度や福利厚生制度も確立されている傾向にありますが、近年台頭しているゲストハウス型の式場専門企業は、まだまだ歴史も浅く、業務分担も曖昧。だから休みもとりにくいし、福利厚生もまだまだです。給与もそんなに高くないですよ。ハッキリ言って。
 ブライダルプロデュース会社も同様。内部体制は脆弱な会社が圧倒的です。
 それとこれは飲食業界のような店舗展開していく業界も同様なんですが、特に成長著しい企業であれば、現場の教育が追いつかない。だからジックリ育てていくという文化がないことがよく見受けられます。
 ただこの業界で踏ん張っていると、独立するチャンスもあります。特に女性で独立される方が多いのが特徴。何でもそうですが、将来どうなっていきたいか?っていうものがおぼろげながらでも見えておらず、ただ単なる憧れだけでこの業界にエントリーしている学生は、もう一度落ち着いて考えてみましょう。

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