twitter facebook お問い合せフォーム

シリーズ 26  「業界研究のツボ」  労務環境編

業界研究(労務環境編)
2018-11-06

業界研究(労務環境編)

「商社業界」の続きです。
 商社、特に大手になればなるほど、給料相場が結構高い業界です。30歳超えると年収1千万円を超えることもザラ。これはサラリーマンとして生きていくうえで、他の業界に比べると本当にすばらしい特長と言えます。
 比較的若い年代で給料が高い傾向にあるのは、例えば一部IT業界の開発部隊や金融業界もそうですが、でもIT業界や金融業界の場合、給料がそこで頭打ちの可能性もあるんです。でも商社は、年を取っていくにつれても緩やかですが上昇カーブを描いていくことが多いですね。だから人生設計もしやすいかも。
 いくつで結婚して、いくつで子供できて、いくつで車買って、いくつでマイホーム買って・・・みたいなね(笑)。
 もっとも最近は、成果主義や能力主義を採用している商社も出てきているので、成果によってアップダウンは避けられなくなってきつつありますけど。実際、僕の知っている商社マンで、あるベンチャーの立上責任者として任命された課長さんがいるのですが、その立ち上げたベンチャー企業の売上をうまく伸ばすことができずに、翌年の人事評価で年収ベースで約100万円のダウンを余儀なくされたってヒトがいます。結構シビアでしょ?
 もっとも、僕に言わせれば、もともとの年収が高いんだから、そのくらい減額になっても、まだまだその辺のサラリーマンより高いぞこのヤロー!・・・って感じなんだけど(笑)。ただ本人にしてみれば、そのレベルで普通に生活しているので下がるというのは大変です。
 商社というのは、規模が大きくなればなるほどキャリア形成の選択の幅が広がってきます。商社マンとして世界を股にかけるのも良し、海外途上国の開発に目を向けるのも良し、ベンチャー企業を立ち上げて社長になるのも良し、といった具合。そういう意味ではなかなか楽しい業界です。社販なんかもたくさんあるしね。
 ただ最近は事業再編や、会社の吸収合併が盛んに行われる昨今。たまたま所属していた部署が買収されたり、後は、大手でも経営不振に陥ったりということは、今後は特に普通に起こってきます。そういう意味では、他の業界同様、何があっても生きていけるような仕事感を持って取り組む姿勢は当然ながら必要です。
 商社という世界は、学生には見えにくい世界です。だって学生時代の日常には接点がないからね。これが例えば、外食産業とか、コンビニ、雑貨ショップ、量販店のような仕事であれば、直に触れることもできるし、アルバイトとして仕事体験もできるので、実感が沸く。でも商社はオフィス街にあるので、なかなか行くことも難しいですよね。
 でも扱っている商材、商品というのは、実はその外食産業とか、コンビニ、雑貨ショップ、量販店の中にあったりします。皆さんが普通に買っている商品は、商社が絡んでいるかもしれません。
 最近、アウトレットとかに行くと見かけますが、輸入品グッズを扱うショップとかありますよね?海外のお菓子とか食材、アルコールドリンク、雑貨などが置いてあって、ついつい立ち寄ってしまうことあるでしょう?僕なんかもよく行きますけど。
 その輸入商品の裏に張ってあるラベルをよく見てみてください。販売元と輸入元の会社名が書かれているものが多いです。簡単にいうと、商社は輸入元の会社のことです。企業研究をする際に、HPとにらめっこしたりするより、そうやって実際に巷にある商品を好奇心を持って見てみると、よっぽど実感も沸くし、色んな会社があるんだなあと実感できるから、ぜひやってみてください。
 学生はどうしても、企業研究となると、大手ばかりに目が行きます。まあ市販のマニュアル本や、企業研究、業界研究の本も、大手ばかりを扱っているから仕方ないんだけど。大手を扱わないと売れないしね。でも日本社会に存在する大手なんて、1%にも満たない数しかありません。圧倒的に中小企業が多いのが現実です。今、就活している学生すべてが大手に入れるわけじゃないし、大手に入ることが幸せの約束手形かどうかは分かりません。僕も最初は大手に属する企業に入社しましたが、今では中小ばかり。少なくとも僕はこっちのほうが楽しいです。大手は肌に合わなかった。    商社にしても、そうやってちょっとアンテナを張れば、学生でもいろんな会社に触れることが出来ます。本やネットではあくまで1つの事例として捉えて、決して日本の会社がすべてそうなんだという感じでは受け取らないで下さいね。じゃないと、入社した後に必ず後悔することになりますので。   つづく。

▲PAGE TOP