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シリーズ13 「企業研究のツボ・やり方論」 3  採用スペック

企業研究のやり方
2012-11-27

企業研究のやり方

企業研究を行う大前提としての、「働く動機」「採用スペック」

 「働く動機」 については、自己分析シリーズの中でたくさん書いてきたので、ちょっと置いときます。企業研究シリーズのどこかで合流させるつもりではいますが。
 という訳で、このシリーズでは「採用スペック」を中心に展開します。まずは採用スペックに関する概論を今日は書いておきます。
 スペックとはシステム用語なんですが、仕様のことを指します。だから採用スペックを簡単に言うと、会社の採用方針とか、やり方、採用条件なんかをまとめたものです。僕のブログの中では、採用活動全体を網羅することにします。
 『企業研究1』 の後半でも書いたことでもあるんだけど、ものすごく就きたい会社があって、去年までは自分の適性もバッチリ合っていたので、自信を持ってエントリーしたら、落ちてしまう。。。なんていうことも理屈の上では、十分あり得ます。これは企業の採用スペックの変化がもたらした不運です。
 このように一つの企業とは言っても、「市場における地位の変動」や「企業自体の成長過程」によって、採用スペック、つまり求める人物像は、時間の経過と共に変化します。上に書いたように、1年で180℃変わることもあるかもしれません。
 個人と同じように、企業にも歴史があります。今や世界に誇るような日系大企業でも、起業した時、つまり「創業模索期」っていうのがあったはず。この時期は、今でいうベンチャーです。人間でいうと、学生から新社会人の頃までかな?
 その後、市場のニーズをググッと掴み、「成長拡大時期」に移行していきます。コアとなる人材もある程度固まり、組織も大まかに構成されてきて、積極的に全国展開や人員採用を行う時期。人間でいうと、社会人3年目以降って感じ。仕事も判ってきて楽しく充実した時期です。株式公開も視野に入ってくるでしょう。
 そして「安定成長期」。株式公開の目標も達成し、市場にも認められ、商品ブランドも浸透し、社会的貢献も考え出す時期。一方で、創業時の社長の想いが組織末端まで伝わりにくくなり、業務の効率化や組織再編成にも頭を悩ます時期。人間でいえば、30代から40代の管理職って感じかな?アブラの乗り切った時期です。
 そして「事業再戦略時期」。多角化とも言ってもいい。従来の事業では夢を実現したので、新規事業に乗り出したり、逆に、本業の不振をカバーしようと、企業の買収をしたり、といった時期です。人間でいうと、これはそろそろ創業者は引退の時期で、後継者にバトンタッチする晩年期です。
 以上、ザッと企業の変遷を書いてみましたが、実は、志望する企業がどの過程にいるのか?によって、採用スペック、つまり求める人材も違います。
 「創業模索期」は、社長の縁故やコネで引っ張る場合が圧倒的ですが、成長に確信がある場合には、コアになる人材や、スキルのある人材を採用します。実力も実績もあるような幹部です。ここで組織の方向性が見えます。
 「成長拡大時期」は、とにかく営業を中心に、若手の積極採用です。イケイケドンドン系やグイグイ引っ張るリーダー系のヒト大募集!って感じ。
 「安定成長期」は、本当に企業方針に賛同してくれたり組織に馴染んでくれそうなタイプ、そしてラインの中で確実に成長してくれそうなタイプが重視される一方で、企業によっては、業務効率アップや、市場にマッチした組織再構築を考えており、従来の社員にはない発想や、柔軟性をもったキラリ個性派を探しています。
 「事業再戦略時期」は、この時期はある意味、「創業模索期」に立ち戻ります。新規事業を展開するために、今まで自分の企業になかった色を持っているヒトを採用するんだから。
 こういった歴史の過程は、株式公開・上場をしているとか、してないとかで図ることは出来ません。上場してるから安定期以降の過程だろうとかって判断するのは危険です。
 縁あって相談に乗る学生には、その企業の中途採用情報もしっかり見てねっていうことをよく言います。新卒に求めるのはポテンシャルですが、ポテンシャルだけで今を勝ち抜けるほど、世の中甘くありません。歴史の変革過程にある企業では、新卒採用の裏では、必ずといっていいほど中途採用を行っています。実は中途採用のスペックを見ると、その企業がどこの過程に位置しているかが判りやすいことがあります。
 以上が、採用スペックを考える上での基本的事項です。さて、概論はこれくらいにして、いよいよ具体論に入っていきましょうか。実は、僕は今まで企業研究というものを詳しくやったことがありません。新卒の時は決め打ちしたし、転職の時は、働く動機だけで決めたから、業界なんて二の次だったっていうこともあってね。
 だから専門的なことはムリだけど、一応、社会人としてここまで生きてきて得た知識と人脈、そして情報収集による自分の引き出しから書いていきます。業界については、僕も定義がよく判ってないですが、日経新聞の株式上場企業を区分しているカテゴリーを軸にしてみます。
つづく。

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