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シリーズ13 「企業研究のツボ・やり方論」 8  建設・不動産の分類

企業研究のやり方
2012-12-03

次に、【建設】【不動産】について、横串を入れてみます。ここも意外と判りにくいでしょ?
 バブル期の象徴だった不動産投資。不動産とは、「土地」と「建物」のことを指します。その不動産を何らかのカタチで開発し、付加価値をあげていくのが、上の2つの業界の使命です。
 【建設】の一番の根幹は公共工事です。道路やトンネル、ダムのような都市基盤整備や高層ビル建設等の国土開発事業。よく“ゼネコン”っていう言葉がテレビや新聞で使われますが、これはゼネラルコンストラクターの略称です。つまり総合建設。不動産である土地・土木開発と建物の建設、両方を行い、設計施工監理まで全て自前で行います。
 もちろん自前といっても、仕事によって「下請け」の中小や個人規模の工務店なんかをコントロールしたりしてます。年度末になると、よく道路工事で掘り起こしをして渋滞になったりして、車を運転していてイラついたことってあると思いますが、この工事をコントロールしているのがゼネコン。工事自体は下請けの企業がやってるんですけど、コントロールはあくまでゼネコン業者。
 ここはある意味、日本の企業構造の縮図ですね。談合とかもあったりするので、ゼネコンにあまり良いイメージを持っていないヒトも多いでしょうが、でもこの【建設】業界で働くヒトは、日本では圧倒的シェアを誇ります。それほど、重要な業界ということです。
 一方【不動産】はどうか?ここで一番個人に馴染みがあるのは、マンション販売です。そういったマンションを建設するため、自前で土地を購入して宅地開発も行います。”ディベロッパー”なんて言い方もされますね。ちなみに僕も数年前に、とある大手ディベロッパーからマンションを購入しました。
 また【不動産】には、“賃貸”という分野もあります。例えば、何かと話題の六本木ヒルズ。この高層ビルは、森ビルという企業が建設し、民間企業ににオフィスとして貸したり、住居として個人に貸したりといったビジネスです。
 そして、“住宅”という分野。文字通り住宅の企画から建設、そして販売まで行います。よく週末に、ハウジングフェアとかいって、住宅展示が行われているのを見たことあるでしょうか?あれに行くと、結構お土産くれるんで、僕もたまに行きます(笑)。 あれなんかは、住宅業界の企業が協力して、一つの場所に多くの住宅を展示して、消費者の購買意欲を煽ろうとしている販売戦略です。
 まあ細かく分けていくとまだまだ出来ますが、まあ就活のための業界研究に使う目的だったら、このくらいでいいのではないでしょうかね。
 それでは昨日と同様、横串を入れてみます。
1.『産業集約型』   「ゼネコン」 「プラント」 「オフィス賃貸」 「不動産大手」
2.『生活集約型』   「住宅」 「マンション分譲」 「マンション・住宅賃貸」 「住宅設備」

 ってて感じかなあ? この業界にも、当然ながら『中間型』があるのですが、まあ細かいことはいいでしょう。このように、【建設】とか【不動産】って言っても、斬り方よって、いくつかのテリトリーに分けられることが判りました。大手企業の一例をあげてみましょう。
「ゼネコン」 ・・・ 鹿島建設、大成建設 竹中工務店 等々
「プラント(生産設備工事)」 ・・・ 東洋エンジニアリング 等々
「オフィス賃貸」 ・・・ 森ビル 等々
「住宅」 ・・・ 大和ハウス工業 積水ハウス 等々
「不動産大手」 ・・・ 野村不動産 三菱地所 等々
「マンション分譲」 ・・・ 東和不動産 長谷工コーポレーション 等々
「マンション・住宅賃貸」 ・・・ レオパレス21 アパマンショップ スターツ 等々
「住宅設備」 ・・・ TOTO トステムINAX 等々
 この業界は、大手より、中小ベンチャーが圧倒的に多いんです。しかも日本の根幹業界。だからたくさんの会社が存在します。でも上に書いたような、横串分類をやらないと、いったい自分はどこを受けたらいいのか?ってことになりかねません。
 一見、全部同じに見える【建設】と【不動産】。パッと見ただけでも、これほどテリトリー分類ができます。この業界を考えているヒトは、まずが自分の興味の矛先が、どの“不動産”に向いているのか?を比較しながら考えてみて下さい。

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