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シリーズ13 「企業研究のツボ・やり方論」 14  採用条件の見方 財務面

企業研究のやり方
2012-12-09

企業研究のやり方

それでは、企業の諸条件と現況について視ていくことにします。
 まずは、現況から。会社の現況・業績に関しては、HPの会社概要を閲覧したり、四季報等でチェックするなどの方法があります。倒産リスクや今後の成長性などをチェックできれば言うことないのですが、まあそれは、現実難しいでしょう。そんな企業診断をする指針など判らないし、第一、内定もらうことで今は精一杯。確かに入社した会社がすぐに倒産してしまうとイヤだけど・・・・・・・という気持ちが本音だと思います。だから結局は名前の知れた、大きい企業の方にみんな流れていってしまうんです。
 学生に限らず、本来就活を行う者が視なければいけないポイントは、その会社の「財務状況」です。しかも単年ではなく、過去数年間の推移もチェックしたいもの。専門用語で言うと、「損益計算書」・「貸借対照表」と呼ばれる会社の通信簿を視る、ということです。大企業であればHPに詳しく掲載されていますが、中小ベンチャーでは、HPに詳しい記載がない場合が多い。もっとも、学生にこの2つを分析しろ、と言ってもムリでしょうし、時間がもったいない。でも最低限、「売上高」「営業利益」はチェックしてください。これはHPだけでなく、 「就職四季報」 にも右下に小さく掲載されています。 
 「売上高」というのは、まさしくその会社が毎日頑張って商品を売ってきた1年間の結果です。厳密にいうと、カネの回収額とは一致しませんが、まあそれは置いときましょう。この数字が会社の全てと言っても過言ではありません。この数字を1円でも増やすために、企業は存在するんです。  一方で「営業利益」。これは何かというと、 「その会社の本来の儲け」のことを指します。簡単に言うと、売上高から、商品を作るためにかかった原材料費と、経費を差し引いた残りの金額です。  真面目にコツコツと自分の会社が取り扱っている商品を作り、売って営業利益を出す。これが毎年順調に伸びている会社は、優良企業と言ってもいいでしょう。利益にもいろいろ種類がありますが、まずは営業利益をチェックしましょう。
 その次に、よく耳にするのは「資本金」って言葉ですよね?この資本金って何でしょう?
 会社をダンボール箱だと仮定してみてください。その会社が倒産したとします。まさにスッカラカン。その時に、会社であるダンボール箱をガラガラって振ってみたら、ポトッと落ちてくるカネ、これが資本金です。簡単でしょ(笑)?
会社には様々な取引先がいて、初めて商売が成立し成長していくものです。取引先にとってみれば、その会社に財産がキチンとあるのかどうかは確認したいものです。売ったはいいけど、お金払ってくれる前に、夜逃げされたら困ります。だから株式会社は、資本という名前の財産をある程度、積んでおかなくてはならないんです。これが資本金。資本金が大きい会社は、一般に大企業です。商法では資本金5億円以上の会社を「大会社」と定義していますね。
 資本金は多いに越したことはありません。資本金が少なく、利益もそんなに伸びていなければ、必然的に会社は借金、つまり銀行借入を行っているからです。資本金には利子がかかりませんが、借金には利子がかかります。予断ですが、利益がシッカリ出ているのに倒産してしまうってケースが、こういう借金を返しきれなくなった「黒字倒産」と呼ばれます。
 まあ、でもここまで書いていうのも何ですが、実際の就活では、エントリーシートや自己分析、面接対応なんかに日々追われて、こういう会社の現況をゆっくり調べる時間もないと思います。しかし一方で、いまや大企業でさえ、平気でツブれる世の中です。安泰という言葉は無くなりつつあります。
 僕は総務や法務の仕事がメインだったため、企業情報のチェックをよく行っていました(今でもしてますが)。実際に取引していた相手が、夜逃げしたり銀行に差し押さえられたりっていうことも経験したり、「債権者集会」という、いわゆるカネ返せー!!的な集会にも参加したことがあります。結構シビアな人生ドラマがあります、ここには。
 入社前に、会社倒産の話をするのもどうかと思いますが、民間企業は競争が宿命付けられています。ということは勝つ企業があれば負ける企業もあるんです。そこでどういう舵取りをするかは経営者の仕事で、社員の仕事ではないけれど、やはり一蓮托生です。どうせ乗る船なら、グイグイ前に進む船の方がいいに決まってます。自分にホントに力がつけば、転職も大いにアリ、ですが、最初の数年は勉強の時代。勉強中に会社がなくなったら、本当に大変です。
 そういう意味でも、会社の現況と業績は少しは視ておいた方がいいでしょう。これは自分で考えるより、見方を知ってる周りの社会人に聞いてみたほうが早いでしょう。自分の周りには、そんな社会人がいないよーっていう人は、僕が見てあげます。
 企業の諸条件に関しては、次回にします。

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