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シリーズ13 「企業研究のツボ・やり方論」 23  企業研究の「縦」と「横」 その2

企業研究のやり方
2012-12-16

企業研究のやり方

 業界研究の本は、たくさんの種類の本が出回っています。しかし、こういった業界研究の本を読むにあたり、気をつけておかなければならないことって何でしょうか??それは、
「業界ごとの説明に登場する企業は、全てが大企業・有名企業である」
 ということです。これは学生から視ると、なに当たり前のこと言ってるの?って感じかもしれないですが、実はこれが、企業研究をする際の盲点になり得ます。
 業界研究の本は、ほとんど全て、カテゴリーごとに分類して解説されています。鉄鋼業界、食品業界、通信業界、サービス業界、教育業界、レジャー業界、人材業界、外食業界・・・等々挙げだしたらキリがありません。
 ・・・が、その中に事例として掲載されている具体的な企業の名称は、総じて大企業です。
 企業研究をする際に、業界の知識習得は避けては通れないし、非常に大切なステップなんですが、この業界研究を行っていく時に、具体的な企業名に必要以上に固執すると、危険状態になります。
 どういう危険かというと、
「この業界には、こういう企業が属しているんだなあ。へえ・・・」
 と、ここまでは良いんだけど、この次に、
「この業界には、こういう企業しかないんだ。へえ・・・」
 っていう思考に陥るという危険性です。これは社会経験が決定的に不足し、理想主義で非常に生意気な学生時代を生きる人間に起こり得る危険です。
 業界研究の本には、どうして大企業・有名企業の名前ばかり掲載されているんでしょう?理由は簡単です。

「業界研究の本は、本屋さんやネットで売られているから。」
 です。本として発刊された以上、そしてある程度の部数を制作する以上、売れないと困ります。赤字になってしまっては元も子もないんです。
 世の中なんでもそうですが、そして過去にも僕のブログの中で同様のことを書いてきましたが(例えば「これ」 )、物事には、表の顔と裏の顔があります。業界研究の本で言うなら、

「学生の皆さんが、複雑な業界区分を少しでも整理して理解できるように、図解を多く、また具体的企業の名前も盛りだくさんにしました!」

・・・と、これが表の顔。一方、

「だから、キチンと買って読んでくださいね!立ち読みじゃなく、お金を払って購入して下さい!」

・・・と、これが裏の顔になります。
 業界研究の本をより多く売るためには、掲載企業は有名じゃないとダメなんです。知名度がない企業名を載せても、学生が知らなければ興味を持ってもらえないし、そうすると手に取ってもらえる確率が低くなり、他の業界研究本に流れてしまうことになります。それでは困るんです。
 こういう社会的背景や、思惑があって、本は店頭に並ぶことになります。

つづく。

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