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シリーズ 3 「会社の選び方 ~働く動機とシンデレラ~」 シンデレラコンプレックス

会社の見方・選び方
2018-04-06

会社の見方・選び方

突然ですが、「シンデレラコンプレックス」という言葉を知ってますか?
Wikipedia によると、
『男性に高い理想を追い求め続ける、女性の潜在意識にある「依存的願望」を指摘したシンドロームの名称。童話『シンデレラ』に登場する類型的な王子様が、理想的男性像の一例として挙げられることから、こう名付けられた。』
と説明されています。
別に、女性を敵にまわそうと思っているのはなくて(笑)、ここで言いたかったのは、女性に限らず、若い人は自分の夢や理想をひとっ飛びに叶えようという願望がある、ということなんです。これは社会的な経験不足による理想主義で、物事を理屈で考える傾向にある若者が陥りやすい願望です。
社会的経験に乏しいからゴールしか見えない。だから前に進める、ということもあるんだけどね。この辺りは堂々巡りの議論です。
でも現実は残念ながら、一夜にして劇的に世界が変わるなんてことはあり得ません。朝起きてみたら昨日の延長線に今日があり、そのまた延長線上に明日があるって感じ。「自分を変えたい!変わりたい! その2」 の中でも書きましたが、変わりたい!って思っているうちは絶対に変われないものです。毎日本当に小さなブラス要因を積み上げていって、気がついたら、後ろを顧みたら、意外と変わっていた・・・というのが正しい人間の姿です。
この、毎日小さなプラスを積み上げる、という行為の裏には、大きな現実が待ち構えている、という社会に出たら当たり前のことなんですが、これを働く前の学生は、なかなか理解できません。理解できないというか判らないんです。だからどうしても、なぜ、働くのか?を考える際に、シンデレラと自分を重ねてしまうことになるんです。
前回書いた盲点とは、先を見越しすぎてしまって、そこにたどり着くまでに起こる大きな現実を考えていないということです。シンデレラは知らない人から見たら、一夜にして玉の輿に乗ってしまった羨望と嫉妬の象徴的存在ですが、当のシンデレラ本人はどうでしょうか?一夜にして変わったわけでは決してないですよね?毎日来る日も来る日も、継母と義姉に虐められ、辛く苦しい日々を耐えつつも、毎日少しずつ徳を積んでいったことによって、舞踏会の日に、魔法使いのおばあさんにチャンスをもらえたわけです。
シンデレラが途中で辛い現実を放り出していたらどうなったでしょうか?魔法使いのおばあさんに会うこともなく、よって舞踏会には行けず、玉の輿に乗ることは出来なかったはずです。でもそんなプロセスを知らない人には、この辛い現実が見えません。
学生が考える、なぜ働くのか?という命題に対する回答は、羨望と嫉妬の目でシンデレラを見る人たちに似ています。
僕は、若い皆さんに辛い経験をしろ!・・・と言っていると思いますか?実はそれは全く逆です。辛い経験をしてほしくないからこそ、この話題を引っ張っているんです。
と言いつつ、つづく。

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