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シリーズ 5  「会社を辞めたくなった時に考えること」 会社人間は悪くない!

辞めたくなった時
2016-10-13

辞めたくなった時

過去に何度か書いてきましたが、僕は新卒で入社した会社は飲料食品メーカーです。その会社に入社する際には、自信満々でした。幹部候補!・・・って面接の時は言われていたし、自分は選ばれし者なり、って本気で考えていたから。
でも実際に入社してみると・・・その他大勢でした。一応、本社勤務にはなりましたが、誰も三顧の礼では迎えてくれませんでした。そりゃ当たり前なんだけど。
配属は、総務部法務文書課。要は法務のお仕事ですね。僕の担当業務は、全国の営業拠点から上がってくる契約書のリーガルチェックをしたり、必要に応じて作成したりするものでした。
この仕事が面白くなかった。加えて上司が苦手でした。僕は理系出身だったので、法律知識もない。ストレスが溜まるばかりの毎日でした。毎朝、会社の最寄の地下鉄の駅に着くたびに、憂鬱さが増したものです。
・・・懐かしいな(笑)。そんなこともあったな。その時は、まさか10年以上経ってこんなブログ書いてるなんて想像もしてなかった(笑)。もっとも、その時代は、ネット文化がまだまだ有史以前だったけど。
なんでこんなに毎日が辛いんだろう?って思う日々。当然にして会社を辞めることも毎日のように考えていましたね。
でも僕はその時は辞めませんでした。ていうより、辞めることができなかった。何故かというと、辞める勇気がなかったからです。僕の時代にはインタ-ネットが一般家庭まで普及していなかったので、「横」の情報は知り得なかったという理由ももちろんあります。これは僕にとってはラッキーでしたが。
そしてそれに加えて、どうやって転職したら良いのか?っていうやり方が判らなかったんですよね。当時だって、書店には仕事情報の雑誌もあったし、新聞には求人広告が入ってきたりもして、それをチラ見したりしていましたが、正直言って、規模が小さい無名の会社ばかりで、そんなとこには行きたくない。当時は社会経験に乏しい世間知らずの視野が狭い男。だから転職するっていうリアリティがなかったんです。
そうなると、今の会社を辞めてしまうと、無職になって人生を棒に振ってしまう。落伍者になってしまう。それだけはダメだ、という想い、つまりプライドなんだけど、そのプライドによって踏み留まったって感じです。
今思えば、その時安易に辞めなかったのは大正解だったと思います。じゃあなぜ大正解だったのか?というと、上司や先輩に仕事のやり方やビジネスでの自分の出し方、対処の仕方などをキツく叱咤され、そして日常では、ルーチンワークをひたすらこなしていくという、修行時代にもっとも経験すべきことを経験できたからです。これは今から思うとデカかった。
当時は別に、修行時代なんだから、踏ん張って今の業務をこなしていこう!・・・なんて先を見据えていたわけではありません。何度も言うけど、辞めたくて逃避したくて仕方なかったけど、そうする勇気がなかっただけ。40歳の今、10数年前を振り返ってみて初めて言える結果論です。
大きな会社になればなるほど、一つの仕事は分断されて、各々が歯車になります。これは必然なんですね。難しい言葉で言うと、会社組織は「内部牽制を機能させる」必要がある、ってことなんですけど。
歯車一つ一つの仕事は単調作業が多いものです。全体を見据えてジャッジしたり、自分の判断を入れられる仕事ではなく、決まったことを当たり前にやっていく業務です。一般的に会社人間とは、歯車の一つとしてしかパフォーマンスを発揮できない人のことを指すことが多く、そういう意味では歯車になってはダメなんじゃないか?って疑問を感じる方もいるかもしれません。
確かにその通りです。歯車タイプの人は、将来的な出世にも限界があるし、そうなればリストラに合う可能性も高くなる。ただし、それは30代後半から40代以降になってからの話。入社間もない時期には、絶対に歯車として仕事をこなす時期は、将来大成するために絶対に必要です。
つまり、会社人間にも段階があって、若い頃は大いに会社人間になる必要があるということです。この時期、会社人間は善です。世間一般に言われる会社人間のマイナスイメージは、あくまで中年になってからの話であって、その時期には悪に変わっています。
つづく。

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